皆様からの温かいご支援感謝しております。
We appreciate all the kind support we received.
 
〇 「ESD」ってなに?
 ESDは,Education for Sustainable Development の略で「持続可能な開発のための教育」と訳されています。
 気仙沼市教育委員会では,市内の全ての小中学校が「ユネスコスクール」に加盟して,このESDに取り組んでいます。
 今,世界には環境,貧困,人権,平和,開発といった様々な問題があります。ESDとは,これらの現代社会の課題を自らの問題として捉え,身近なところから取り組む(think globally, act locally)ことにより,それらの課題の解決につながる新たな価値観や行動を生み出すこと,そしてそれによって持続可能な社会を創造していくことを目指す学習や活動です。つまり,ESDは持続可能な社会づくりの担い手を育む教育です。
 ESDの実施には、特に次の二つの観点が必要だとされています。
(1) 人格の発達や,自律心,判断力、責任感などの人間性を育むこと
(2)他人との関係性、社会との関係性、自然環境との関係性を認識し,「関わり」,「つながり」を尊重できる個人を育むこと
 そのため,環境,平和や人権等のESDの対象となる様々な課題への取組をベースにしつつ,環境,経済,社会,文化の各側面から学際的かつ総合的に取り組むことが重要になっています。
 参考:文部科学省HP http://www.mext.go.jp/unesco/004/1339970.htm
                                           http://www.esd-jpnatcom.mext.go.jp/about/nickname.html
 
〇 「SDGs」の活用

 「持続可能な社会」とは,どんな社会のことでしょうか? 世界を変革し,「持続可能な社会」とするために,2015年,国連は「持続可能な開発のための2030アジェンダ(検討課題)」を採択しました。これは「Sustainable Development Gauls」と呼ばれ,「世界を変えるための17の目標」とも示されています。世界の課題を明確にし,この課題をみんなで解決して,よりよい世界を構築しようという提案です。
 本校でESDを推進するにあたっては,この「SDGs」を踏まえて指導を進めたいと思います。なぜなら,生徒が学ぶ意義や生きる目標をつかむ意味でSDGsは重要だと考えるからです。そこで,本校では「SDGs」を生徒に示して,生徒に問いかけ,課題に気付かせ,探究させ,解決のための活動を進めさせて,持続可能な社会づくりの担い手としての資質能力を育成したいと考えています。
 参考:国際連合センターHP http://www.unic.or.jp/news_press/features_backgrounders/15775/
 
 
〇 ユニセフ 生徒用サイト
 「学校のための持続可能な開発目標ガイド」https://www.unicef.or.jp/kodomo/sdgs/※生徒の皆さんの参考にしてください。

【パンフレット「私たちがつくる持続可能な世界」(2018.9)からの引用】
 2030年…社会の主役となっている君たちのミッション
 貧困,紛争,テロ,気候変動,資源の枯渇…人類はこれまでになかったような課題に直面している。このままでは,人類が安定してこの世界で暮らし続けることができなくなってしまうと言われている。そんな危機感から,世界中の様々な立場の人々が話し合い,課題を整理し,解決方法を考え,2030年までの達成すべき具体的な目標を立てた。それが「持続可能な開発目標(Sustainable Development Gauls:SDGs)」である。
 SDGsは,「持続可能な世界」を実現するための,いわばナビのようなものである。人類はいま,そのナビが示す方向に進めているだろうか? そして,君自身はどうだろ?
 様々社会の課題とSDGsのつながりを知り,「持続可能な世界を築くためには,何をしたらいいのか。また,将来自分はどのように目標達成に貢献できるだろうか。」それを考えることが,2030年の世界で主役となって活躍している君たちに課せられたミッションである。さあ,持続可能な世界を創るために一歩を踏み出そう!
 
〇 生徒への説明と呼びかけ
 本校では,以下のように生徒にSDGsを説明し,地域規模で考えて学び,地域の身近な課題に気付いて活動することを呼びかけています。
  
  
 
3年総合(さくら学習) 地域づくり学習でのESD
 
 先日,文化祭でステージ発表した3年生の総合(さくら学習)は「私たちが社会に対してできることを考えよう」といった問いかけもとに進められた学習(ESD)でした。学習では,①市役所まちづくり推進課の方や,地域で活動をしている団体の方々からお話をお聞きして,全国やこの地域の課題を知りました。そして,②鹿折地区の災害公営住宅のコミュニティーづくりに対して中学生ができることを考えました。次に③自治会長さんにご理解をいただき,災害公営住宅にお住まいの方々と中学生の交流会を企画し,実施しました。最後に,④その学習の過程を劇形式でまとめ,その意味をみんなで改めて確認し共有しました。この学習のために,コーディネーターを務めていただいた栗原誠さん,ご指導をいただいた関係団体の方々,様子をご覧いただいた社会福祉協議会の方などに心から感謝を申し上げます。
     
 さて,この学習のまとめである,3年生の創作劇「Fore  the  Future」について紹介します。東京在住のエマの祖父は気仙沼の公営住宅で孤独死をしていた。その話を聞いた3人の中学生は地域でのコミュニティづくりが大事だとわかり,災害公営住宅の皆さんとの交流会を企画した。1回目の交流会は失敗に終わったが,再度2度目の交流会実施に挑戦し,ついに成功に導いた。その中で,意固地だった漁師や,引きこもりだった少女が,地域の中での自分の存在に気付き,みんなと共に生きることができるようになったというもの。また,3人の中学生の一人はいじめを受けた経験を克服するといったサイドストーリーも仕込まれています。この劇は,今回の学習経験を生かし,生徒が脚本づくりから制作に取り組み,先生と一緒に仕上げたものです。生徒は,人々が互いに関わり合って生きることの重要性を表現しました。
 ・創作劇の人物相関図 創作劇 人物相関図 small.jpg
 ・今後の学習のためのパンフレット「小地域福祉活動」(気仙沼市社会福祉協議会作成) パンフ 小地域福祉活動 カラーG.pdf