平成28年度

鹿折情報通H28

希望の春は,別れと共に・・・!

          
 25日(土)の朝刊で発表になりました『教職員の人事異動』。今年度,本校から6名の先生方がご退職・ご転出されます。本日,卒業生も駆けつけ,離任式を行いました。先生方お一人お一人に,児童代表から送別のことばと花束が贈られました。退職・転出される先生方は,みな口を揃えたように「鹿折小での〇年間は,とても楽しく充実していました。忘れることのできない宝ものになりました。鹿折小の子供たちはみんな良い子です。さらに頑張ってください。」と,お話しになっていました。
 このままお別れするのは,さびしい限りですが,春は希望の旅立ちの時です。先生方の前途をお祝いして,校舎前に並んでお見送りをしました。どの先生方も児童一人一人と握手し,頭をなで,声をかけていました。毎年繰り返される光景ですが,今年は特に,胸にグッと込み上げてくるものを感じました。
 先生方,ありがとうございました。そして,サヨウナラ。
   
 今年も,明日の29日までの予定で,鶴見大学の学生さんによる『春の学び~ば』が開催されています。今日は午前中に離任式がありましたから,午後からの開催でしたが,60名を超すお友だちが参加しました。しかも,楽しいイベントなしの学習中心の会でしたのに・・・・・・・。学生さんたちは,参加する子供たちのために『手作りの教材』まで準備して下しました。漢字練習をする子,計算問題に取り組む子,持ってきた自前の問題集に取り組む子,そして,いただいた教材に取り組む子・・・・・・,様々ですが,みんな一生懸命に取り組んでいました。なかには,本当は一人でもできるのに,ちょっぴり甘えん坊さんになっているお友だちも・・・。でも,進んで学ぼうとする意欲に満ちた鹿折っ子たちです。学生さんたちも「かわいい,かわいい。」の連発です。
 残念ながら震災の翌年から始まったこの『学び~ば』の取組も,この夏で終了します。これまでの学習支援に感謝しながら,学生のお兄さんやお姉さんたちに頼らなくても一人一人がしっかりと『自立した学び』ができるように,夏までに成長したいもの(成長させたいもの)です。
 明日は,楽しいイベントも企画されているようです。最後の一日も,よろしくお願いします。

平成28年度 修了式 

    
  (わずか一週間とは言え,決して侮れません。さすが~,鹿折っ子たち)正直,今,そんな気持ちです。
 6年生が卒業して,わずか一週間だというのに,今日の修了式に臨む全校児童の態度の何とりっぱなこと・・・・・・。(いつもりっぱなのですが,いつも以上ということです。)「優しく,頼りがいのあったあの6年生のお兄さん・お姉さんはもういないんだ。自分がしっかりしなければ・・・・・・。」そんな気持ちが,この数日間の間に,子どもたちの間に静か~に,しかも確実に浸透していることが,強く感じられました。
 元気のよい返事,崩れない立位,話し手から決して離さない真剣なまなざし。
 『青竹』の節を例えに,「竹の強さは,節があるから・・・・。私たちも,学期や学年の節目,季節の節目など,節目節目を大切にしましょう。」と話しました。
 一学年進級し,確実に成長を遂げた『鹿折っ子』の頼もしい姿に,今日もまた感動しました。

 4月10日までの春休み,事故なく,安全・健康に過ごしてください。(あたたかな陽気に浮かれすぎないように,気をつけて・・・・・。)

忘るまじ!あの日のこと(第3回おにぎりの日)

       
 先日の11日で,あの大震災から6年が経過しました。「震災記憶の風化」の進行が懸念される中,震災から学んだことを後世にどう伝えていくかが,今大きな課題になっています。小学校では,すでに全員の児童が,震災発生時には乳幼児期だったため,実感を伴った震災の記憶がないと言ってもよいでしょう。
 そのような実態を踏まえ,本校では,震災があったこと,その後悲しく,苦しい生活があったこと,そして,その中で人々が助け合い,いたわり合って難局を乗り越えてきたことを伝えるひとつの方策として『おにぎりの日』を実践してきました。これまでは,各家庭からのおにぎりの持参でしたが,給食がすでに終了した第3回目の今回は,お知らせしましたとおり支援でいただいた米を炊いて,それをおにぎりにしました。
 先生方も自宅から炊飯器を持参し,家庭科室・理科室・5/6年教室等に分散してご飯を炊きました。担任の声がけで,卒業生も応援に駆けつけてくれて,5年生と先生方総出で,おにぎりを握りました。具のないごま塩だけの塩むすびで,大小様々,形も様々です。
 しかし,あの日,そんなおむすびがどれほど美味しかったか,ありがたかったか,ひとつのおにぎりを半分や1/3にして分け合い,笑顔でほおばった現実があったことを担任から子供たちに話し,おにぎりをいただきました。
 子供たちは,何か特別のイベントのように,持参したおかずやお茶と一緒に楽しそうに食べていました。「それでは,『おにぎりの日』のねらいには迫れないだろう……!?」という批判のご意見もあるかもしれません。でも何もせずに他人事のようにあの日のことを傍観していては,風化が一層進みます。小さな一歩ではありますが,このような実践を重ねることが,被災地の学校として,そこで学ぶ子供たちには大切なことだと考えます。

新年度に向けて 確かな歩み出し!

      
 今日,4年生を招いて5年生の総合的な学習の発表会が行われました。テーマは『つながろう!ふるさと鹿折と豊かな海』です。『鹿折の宝もの』を学習の軸にしている本校の総合的な学習ですが,5年生は,基幹産業である『水産業』についてこれまで学習を重ねてきました。大震災で壊滅的な被害を受けた鹿折地区の水産業と関連工場ですが,少しずつ着実に復興を遂げています。これまでに,魚市場見学や水産加工工場の見学などを重ねてきました。今日は,水産業を中心に,鹿折の過去→現在→未来について,まとめを発表しました。
 4年生を招いたのは,4年生に新学期からの活動の見通しをもってもらうねらいもあったからです。4年生は,5年生の発表を注意深く聞いていました。初めて知ることも多く,驚きの声も聞かれました。真剣にメモをとって聞いていた4年生からは,次から次へと質問が飛び出しました。しかし,さすが5年生。自分たちが調べて来たことをもとに,しっかりと分かりやすく回答をしていました。
 このようにして,学校(学習)の歴史は,積み上げられていくのだなあ~とつくずく感じました。
 5年生のみんな,よく頑張りました。そして,4年生もなかなかなものです。6年生が卒業した後も,これなら大丈夫!そんな気持ちにさせてくれた,今日の発表会でした。

主のいない教室のさびしさと新たなるスタート!

 
 17日の卒業式とその後の春のお彼岸は,33名の卒業生の旅立ちを喜び,祝うように,本当に穏やかな春の陽気でした。しかし,今日は,それが一転して朝からシトシトと冬の冷たい雨。まさに,33名の卒業生との別れを惜しむ『やらずの雨』でした。主のいない教室は,ただガラ~ンとしているだけです。5年生が書いたはなむけの言葉だけが,黒板をビッシリと埋め尽くしています。その言葉一つ一つが心を打つだけに,一層さびしさが募ります。6年生はもういないんだ~と・・・・・・。あらためて,この1年何事においても学校をリードしてくれた彼らの偉大さを痛感します。ありがとう6年生。
   
 今朝は,学校のリーダーを引き継いだ5年生がさっそく『朝のあいさつ運動』に取り組んでいました。「おはようござます。」と,校門前で元気な声を響かせていました。教室では,2年生が1年間の漢字の復習を,3年生は,きっと初めてなのでしょうノコギリを使って木工作の学習を,4年生の教室前には,防災学習でまとめた『安全マップ』が掲示されてありました。それぞれに,6年生を送り出したさびしさを感じながらも,新たなスタートを力強く切っています。「もう頼れる人はいない。しっかり頑張れ!」心の中で,そんな声をかけました。

平成28年度卒業式 33名の力強い出発(たびだち)!

      
 平成28年の卒業式,33名の卒業式。卒業生は,大震災直後の4月に入学した子供たちです。壊滅的な被害を受けた鹿折地区の復旧・復興と共に,歩んできた子供たちです。辛く,悲しい,不自由な中で学校生活を送ってきた子供たちだけに,誰よりも粘り強く,我慢強く,誰に対しても思いやりをもって優しく接することができる自慢の子供たちです。今日の感動を胸に,これまでの頑張りを糧に,中学校でも大きく羽ばたいてほしいと願います。
 式では,19年ぶりに日本人横綱となった『稀勢の里関』の中学校の卒業文集から,はなむけの言葉を贈りました。
「天才は生まれつきです。(ぼくには)もうなれません。努力です。(ぼくは)努力で天才に勝ちます。」
 中学校でも努力して勉学に励み,力をつけてふるさと鹿折の復興の担い手になってください。これからも,私たちは33名の「最強の応援団」です。
 卒業,本当におめでとうございます。保護者の皆さん,お子様の小学校ご卒業 本当におめでとうございます。

支え・後押しを力に 大きく羽ばたけ~!

 
 1年生の時に担任して下さった美知子先生が,卒業のお祝いに6年生とあおぞら学級にお祝いの花束を持って来てくださいました。ぜひ成長した6年生に会ってみたいとのことで,わざわざ教室まで行って子供たちと対面しました。一昨日には,同じく1年時に担任だった藤田先生からも花束が届けられ,卒業生にとっては二重の喜びとなりました。これも、素直で何事にも一生懸命な子供たちだからこそ,学校を離れた先生方も忘れられないでいるのだと思います。本当にうれしいですね。
 また,午後には,東京の『自由学園』のOGの方々が,新1年生用の『手縫いの手提げバッグ』のプレゼントを届けてくださいました。震災の翌年から今回で5回目になるそうです。バッグを縫ってくださっているた方々は,『自由学園』のOGの方を中心に,自由学園の先生方やこの活動に賛同する全国各地にいらっしゃるそうです。遠くは,イギリス,ロンドンにお住まいの方も以前はしらっしゃったそうです。この5年間で,15,000人を超す被災地の子供たちを支援してきたそうです。一針一針縫いながら,ミシンをかけながら,顔も名前も知らない子供たちの笑顔を想像しながら作ることが,この上ない喜びだとお話しになっていました。大切に使い,一生懸命勉強に励むことが,支援してくださった方々への一番の恩返しだと思います。この他にもトラック協会様や東京日野市の岩下様(個人)などから,新入学の祝い品をいただいています。本当にありがとうございます。

旅立ちの日 間近か・・・!

   
 卒業式前後の悪天候を、雨なら『やらずの雨』,雪なら『なごり雪』と呼び,卒業生との別れを惜しむ気持ちを雨や雪と重ねて表現します。日本ならではの、風情のあるたとえです。そんなたとえを知ってか知らずか,今日は朝から冬に逆戻りしたような寒い天候。練習の途中からは,みぞれも降って来ました。
 今日,初めて5年生と合同練習をしました。式の中心である「卒業証書授与」と「門出のことば」を・・・・・・。式独特の緊張感があり,初回の練習とは思えない程のできばえです。確かに呼びかけの声が小さい人がいたり,証書を受けるタイミングが微妙にずれてしまった人がいたり,緊張のためなんだかぎこちなくロボットのように歩く人がいた・・・・と私は,それで十分だと考えています。見栄えだけをよくする式ではなく,式に子供たちがどのような心で臨むか・・・を,一番に大切にしたいと考えています。
 6年生は,6年間のたくさんの学びと経験を振り返り,自分の成長を実感し喜び,それを支え,後押しして下さった親御さんやご家族,友だち,そして周囲の多くの方々への感謝の心をもって,一人一人が真剣に式に臨むことが肝心です。5年生は,先輩の卒業を心から祝福し,先輩を目標に最高学年としての新たな一歩を踏み出す日になれば・・・と願っています。
 今日の練習には,確かにその大切にしたい『心』がにじみ出ていました。「失敗したらやり直せばいい。言い間違えたら,もう一回言い直せばいい。心を平らにして臨んでほしい。」と最後に話しました。17日(金)の天候が少し心配されますが,6年生には,あと2日,体調を万全にして『卒業式』の日を迎えてほしいです。
 
 1年生は,図工の時間を使って「来賓と保護者控え室に飾る絵」を描いてくれました。色鮮やかな春の草花です。想像の花かもしれません。花のまん中には,笑っている笑顔も描き足してありますし,虹もかかっています。階段には,各学年のお友だちからの『感謝とお祝いのメッセ-ジ』が掲示してありました。
 どれも『大好きな6年生,あこがれの6年生』との楽しかった思い出と感謝の気持ちから描かれ,書かれたものです。そんな6年生と在校生の関わり・つながりの深さもうれしいです。
 旅立ちの日まで、あと3日。分かれることてもさびしいですが,先輩の旅立ちを心からお祝い申し上げます。

3学期も,いよいよ大詰め!

  
 昨日,鹿折中学校の卒業式に参列してきました。中学校らしいとても厳粛な式で,参加した中学生もすばらしい参加態度でした。6年生が小学校を卒業した後お世話になる学校なので,その式のすばらしさにとても安心しました。
 校長先生からは,①卒業後は新しく高い目標を定め,一生懸命頑張ってほしい。②支えて下さった多くの方々への感謝の気持ちを忘れず,互いに思いやりの心をもって生活してほしい。③ふるさと『鹿折』を愛し,復興に貢献できる人になってほしい。と,はなむけの言葉がありました。ハンカチでそっとまぶたをぬぐう姿も男女問わず多く見受けられ,十分ではなかった学習環境でしたが,充実した3年間を過ごしたことが,垣間見られました。
 本校でも,いよいよ今週末には『卒業式』を迎えます。朝,5年生総出で,会場づくりをしました。春に転任した先生から卒業生へ祝詞と花束が届けられました。また,用務の鈴木さんが卒業を祝って,トサミズキとアナナスの花を玄関に生けて下さいました。少しずつ着実に『卒業』の雰囲気が,校内中に感じられるようになってきました。
   
 他の学年でも,3学期のまとめをしっかりと進めています。5年生は,国語の漢字のまとめのテストをしていました。聞こえるのは,鉛筆を走らせる音だけ・・・。とても緊張感のある学習ぶりです。もう心は,『6年生』を強く自覚している様子です。
 3年生の教室前には,先週行った『総合的な学習の発表会』への2先生からの感謝と感想のメッセージが掲示してありました。3年生が,新学期から始まる『総合的な学習』に見通しをもってもらおうと,2年生を招待して発表会を開きました。感想からは,2年生の『総合的な学習』への期待感が強く感じられます。
 冬の寒さも大分収まってきたことから,校庭での体育の学習が復活してきました。元気のよい歓声が校庭中に響いています。
 春の到来も間近,いよいよ3学期も大詰めを迎えています。

みやぎ鎮魂の日&防災学習発表会

       
 明日3月11日で,あの大震災から早いもので6年が経過します。明日が土曜日であることから,『みやぎ鎮魂の日』全校集会を朝行いました。震災で亡くなられた方やいまだ行方不明の方に対して,全校で黙祷を捧げました。私は,3月11日を『命を大切にする日』だと考えています。私たちの命は,幸いにして生かされた命であり,命あることのありがたさを感じながら,日々を一生懸命生きましょうと話しました。
 本校では,鎮魂の儀式だけでなく,今日を『防災・減災』の一日に位置づけたいとの願いから,これまで各学年で進めてきた『防災学習』の発表会も併せて行いました。
3年生は『地震・津波以外の自然災害について』(台風被害と被害防止)4年生は,自分たちの目と足で集めた『防災・減災の情報』をまとめた『安全マップ』について,5年生は,4年生の時に自分たちが作った『安全マップ』のグレードアップを図り,それを広報するためのカレンダーを作成したこと,6年生は,これまでのすべての学習の集大成として『防災・減災のために自分たちができることの提言』を発表しました。どの学年の発表も,これまでの学習の積み重ねがにじみ出るような調査研究の裏付けのある発表ばかりでした。
 加えて,最後の感想発表が,鹿折小学校の子どもならでは・・・でした。司会の先生が「感想を発表してくれる人はいませんか?」と問うたところ,手を上げた人数は,15~16人。1年生から6年生まで全学年からでした。発表内容も,実にすばらしいものです。
「3~6年生の発表を聞いて,安全避難の仕方がよく分かりました。ありがとうございます。」(1年生)
「3年生から始まる防災学習でどんなことを学習するか見通しがもてました。」(2年生)
「前の学年の学習をもとに,さらにくわしく調査が進められていてすごいと思いました。」
「〇年生の発表を聞いて,新学期からの学習が楽しみになりました。ぼく達も頑張って学習します。」
 震災被害の大きい地域の学校で学ぶ子供として,子供たちなりに現実をしっかりと受け止め,真摯に学んでいる様子が,今日の発表会にありました。
 『みやぎ鎮魂の日』に当たり,鹿折小学校の子供たちは,未来に向かって着実に『復興から成長へ』の道を歩んでいます。

聞こえる 卒業の足音,聞こえる 修了の足音

   
 卒業式まであと1週間。この時期,6年生にとっては学校生活のすべてが『小学校生活の最後』です。それを知らずに意識している6年生。音楽の時間を覗いてみると,きっと卒業演奏なのでしょう,『風を切って』の合奏練習の真っ最中でした。ピリッとした何とも言えない緊張感が漂ってきます。木琴や鉄琴,アコーディオン,電子ピアノ,バスマスター,そしてリコーダー,すばらしい演奏です。6年生全員が,心をひとつに卒業記念演奏を仕上げよう・・・とする思いが聞いている私の耳と心に伝わってきました。『風を切って』の曲想が少しもの悲しい雰囲気があるので,卒業を前にした6年生の気持ちを映し出しているようにも聞こえました。
 
 他の学年も,そろそろ今の学年を修了し,次の学年に進むという気持ちが芽生え始めている様子です。4年生では,算数の1年間のまとめでしょうか,デジタル教科書の画面を食いつくように見入って,真剣な学習ぶりでした。
 6年生が卒業した後,「今度は自分たちが・・・。」そんな思いを抱きながら,学習のまとめに取り組んでいます。なんだか,全校がみんなひとまわり大きく成長したように感じられます。

全校の災害安全・交通安全を願う『安全マップ』づくり(4年)

   
 4年生の防災学習『安全マップづくり』が佳境に入ってきました。今日は,新しくできた災害公営住宅周辺の探索です。小雪の降る中ではありましたが,全校児童の災害安全・交通安全を願い,「危険箇所はないか?」「いざというとどのように避難(対処)したらよいか?」など,それぞれに課題をもちながら調査してきました。
 帰校後,数名にたずねてみると,
「災害公営住宅は,1号棟と6号棟だけに屋上があり,そこに避難するんです。(他の棟は,だめです。)」
「鹿折小学校周辺の海抜は3mですから,校庭は安全とは言えません。次の二次避難場所へ急いで避難しなければなりません。」
など,新しい情報を教えてくれました。今度,その成果を他学年に発表し,伝えて学習のまとめをするそうです。
 小学生の交通事故は,『小学一年生』が他学年に比べ,突出して多いという新聞記事が,先日載っていました。もうすぐ新一年生を迎え,新年度がスタートします。通学路の安全歩行についても,新入生にとっては,とても大切な情報になると思います。ぜひ,学習の成果をしっかりと伝えてください。寒い中大変お疲れ様でした。
   
 2年1組では,学年のまとめに『できたよ!発表会』をしていました。この1年間に,できるようになったいろいろなことを自信たっぷりに発表し合う会です。日本人は,子どもも含めて『自己有用感・自己肯定感』が他国に比べて低いといわれています。大人から見れば些細に見えることでも,発展途上の子供たちにとっては,とても大きな獲得能力です。それらを互いに披露し合うことで,自分をほめ,友だちをほめ,自己有用感を高める試みです。「ワーッ,〇〇ちゃんすご~い。上手!」そんな歓声と拍手が,教室中に響いていました。1年間の成長を確かめ,3年生でも目標をもって,粘り強く頑張ってほしいです。

笑う門には福来たる 活躍いっぱい,表彰いっぱい!

 
 月曜日から『卒業記念,校長先生との給食交歓会』がスタートしました。『感謝の清掃美化活動』『他学年との遊び交流』『お世話になった方々を招いての茶話会』など,6年生の卒業記念事業の一環です。
 『中一ギャップ』が問題視されている中,私が6年生に一番たずねたいことは,「中学進学に当たって心配事や不安はないか・・・?」ということです。口を揃えて「不安は少しあるけれど,それ以上に中学校生活や部活動に対する期待の方が大きいです。」との答え。ホッとひと安心です。
 卒業まで,あと一週間あまり。小学校でのよい思い出をいっぱいにして,力強く巣立っていってほしいです。
 
 今朝の朝会でも,たくさんの表彰を行いました。絵画コンクールだったり,書きぞめ展覧会で会ったり・・・と。全校の前で賞状を受け取る子供たちの何ともうれしそうな笑顔。今朝,私がもっとうれしかったことは,それを見て拍手をおくる子供たちも笑顔だったということです。友だちの喜びを自分の喜びのように,笑顔で拍手をおくれるなんて,こんなすばらしい子供同士の関わりやつながりは,そうあるものではありません。
 そんな子供たちの笑顔を見て,今朝は『笑う門には福来たる。』の話をしました。『笑いは百薬の長』『笑いに勝る良薬なし』という言葉もあるくらい,笑いは心身の健康のとてもよいのです。また,笑いことで『頑張ろう!』という積極的な気持ちになるという効果もあります。
 『笑う門には福来たる』は,『笑いの絶えない家庭は幸せになる。』という意味ですから,鹿折小学校は,『笑顔の絶えない学校は幸せな学校になる。』にしていきたいものです。

『ありがとう』がぎっしり!6年生を送る会

 『鬼の霍乱(かくらん)』か,はたまた年のせいか,今年になって2回目体調を崩しお休みをいただいてしまいました。『鹿折小情報通』を楽しみに?待っておられる皆様方に,大変ご迷惑をおかせしました。大変申し訳ありません。今日からまた頑張ります。
           
 いよいよ6年生の小学校卒業が,実感を伴って近づいてきました。『6年生を送る会』が盛大に開催されました。学年ごとに6年生と関わった年数(時間)は異なりますが,それぞれがお世話いただいた『感謝の気持ち』を出し物(表現)やメッセージ・プレゼントに託し,精一杯6年生に伝えました。笑いがあり,キュンと胸が熱くなるような感動があり,『動』があり,『静』があるとてもすばらしく盛り上がった会となりました。
 これはすべて,これまで6年生が『学校リーダー』として在校生のお世話したことが,在校生にとってはお世話いただいたことが,大きいからこそその返礼としての思いがいっぱい詰まった会になったのだと思います。
 「準備や練習する時間がなかったのに,よくここまで・・・。」と,鹿折っ子の潜在的パワーとそれを巧みに引き出す先生方の指導力に,あらためて感動と感謝です。
特に,5年生は,今日の会の企画・運営をとおして,また一皮むけて『最上級生への階段』を力強く登りました。このようにして,学校の歴史は積み上げられていくのです。今後の5年生の活躍も大いに期待できます。本当にすばらしい『6年生を送る会』でした。  

6年,防災学習のまとめ『子供ボランティア』

     
 6年生では,これまでの『防災学習のまとめ』をしています。震災直後に小学校に入学した6年生は,震災と共に6年間を過ごした学年といえます。これまで積み上げてきた学習をもとに,「子供ボランティア:災害時に,私たち(小学生)にできることは・・・・?」がテーマのようです。
 気仙沼市の中学校では,中学生が『防災戦士』として,災害時に大人に混じって避難所を運営したり,傷病者を手当てしたり,炊き出しをしたり・・・と,活躍する局面があります。それらを学習として訓練している学校がたくさんあります。しかし,小学生となると,何かお手伝いしたいと思っても,思うような活動ができず,足手まといになることも多いことが予想され,防災学習をすすめる上で,大きな課題になっています。
 今日の6年生では,子供たちなりによく考えられた様々なアイディアがたくさんあり,驚かされました。(同時に,とてもうれしくなりました。)いくつか紹介します。
① 小さな子供やペットの遊び相手になる。
② 避難者の手を引いて誘導する。
③ 避難場所やいろいろな相談窓口の場所を知っておいて,お知らせする。(案内する。)
④ 間仕切りをして,不安がっている人の話を聞いてあげる。(話し相手になる。)
⑤ 備蓄倉庫にある備蓄用品の消費期限を確認したり,不足がないか調べたりする。
 小学生とはいえ,自分たちができることを真剣に考え,みんなのために役に立てるように知恵を絞っている様子が伝わってきます。すばらしい学習の成果です。
またひとつ,鹿折小の自慢が増えました。

大宇宙を描いたぞ~! 東京芸大・図工ワークショップ 

           
 今日、東京芸術大学から安藤先生ら複数の先生方をお招きして『図工ワークショップ』を行いました。休日ということもあり、参加者は多くはありませんでしたが、親御さんも一緒に、水彩絵の具のいろいろな使い方(可能性)に挑戦しました。安藤先生はJAXAの事業として、『お月見』ならぬ『お地球見』プロジェクトの発案者です。『お地球見』とは、宇宙から地球をいろいろな手法でながめるというプロジェクトで,その時の様子を映像で紹介いただきました。無重力状態の中,球になって空中を浮遊する水に映った地球の姿は,とてもきれいでした。
 今日のワークショップは,そんな大宇宙をイメージしながら,絵の具を使った3つの技法を通して表してみるものでした。その様子は,写真の通りです。
 高学年の子供たちは,言葉を発せず驚くほど静かに集中していました。逆に,低学年の子供たちは,描いている絵に向かってか,描いている自分自身に向かってか,まるで対話しているようにおしゃべり(お話し)しながら取り組んでいました。これが,子どもたちの物事に夢中になって集中するという姿なのかもしれません。
 今日学んだ表現技法は,すぐに図工の時間に生かされるものではありません。ただ今日体験したことが,いつか何かを描こうとする時,「○○のように描きたい。○○を表したい。」という思いと重なって,表現手段として生かされるのだと思います。とても貴重な経験をすることができました。
 安藤先生はじめスタッフの先生方 大変ありがとうございました。

こんなところにも,鹿折小を支える力 感謝!

   
 『人は一人では生きていけない。多くの人に支えられ,後押しされて生かされている。その支えは,見えにくい。だから,そのことを意識しなければならない。』そんなことを先日この欄に書きましたが,23日(木)の夜,PTAの本部役員と有志の方々にお集まりいただき,『ベルマークの整理作業』をお手伝いいただきました。
 ベルマークの整理作業は,とても地味な作業ですが,集まったベルマークをきれいに切って,点数を数え,袋詰めする。それをベルマーク財団の送ることで,様々な支援が受けられるといったシステムになっています。ベルマークは,大変小さなものなので,子供の手ではなかなか難しいです。その整理作業をお父さん・お母さん方にお手伝いいただいたのです。10名以上の保護者の方々に集まっていただきました。(応援に駆けつけてくれたお友だちも何人かいました。)夕食時の大変お忙しい中だったのもかかわらず,大変ありがとうございました。これも,鹿折小を支える大きな力のひとつです。ありがとうございました。
 
 もう一つ,大きな力の支えを紹介します。卒業を控えた6年生にために,大震災の時の校長先生だった小野寺先生が,『卒業台帳』(卒業生に名前を永年保存する名簿,墨で書きます。)と『卒業証書』の記名・浄書のために,わざわざ栗原から来てくださいました。卒業台帳も卒業証書も,末代まで残る大切なものです。誰もがおいそれと書けるものではありません。普通は,筆耕の専門家に依頼するのですが,小野寺先生は「鹿折小学校のためなら・・・。」と,快く承諾してくださいました。小野寺先生にとっては,いわずもがな,鹿折小学校が校長としての最後の学校,鹿折がご自身のふるさと,そして,東日本大震災の悲しく,苦しい体験・・・・,すべてがこの『鹿折』に凝縮しているのです。そんな思いを筆に託し,一字一字書き上げてくださいました。6年生には,小野寺校長先生の思いも一緒に,卒業証書をとおして受け取ってほしいと思います。
 小野寺校長先生,大変ありがとうございます。
 こんなにも見えない所で多くの方々に支えられ,後押しされていることを 鹿折小の子どもたちには,ぜひ知ってほしいと思います。

雨にも負けず 元気アップエクササイズ!

   
 今日は,朝から雨。雪から雨に変わったと言うことは,確実に季節は,冬から春に向かっている証拠。校庭が使えない子供のために,今日の業間運動は,上学年が体育館で「長縄跳び」,下学年は若草ホールで「みやぎ元気アップエクササイズ」に取り組みました。
 宮城県の児童の体力・運動能力は,都道府県順位でいうと30位台~40位台とふるいません。特に,東日本大震災後の下降傾向は著しく,校庭が思うように使えないことが原因の一つとなって,肥満傾向の増加も懸念されています。そんな実態を解消したいと,宮城県教育委員会では,『みやぎ元気アップエクササイズ』というオリジナルの体操を開発し,県内の学校で活用・推進するように働きかけています。本校でも,夏休みに研修会を開催し,体力づくりの一つとして教科体育や体力づくりに活用しています。
 『元気アップエクササイズ』の目的と特徴は,
① 運動好きの子供育てる。
② 多様な動きを体験させる。
③ 短時間で行え,手軽でシンプルである。
④ 元気いっぱい全身を動かす。
 の4つです。
 今日は,1~3年までの児童が,元気いっぱいに身体を動かしていました。「もう一回,もう一回!」の声が上がるほど。運動委員会の6年生が上手にリードして,楽しく元気いっぱいに快い汗を流していました。これが,冬の体力づくりにつながればいいなあ~と願っています。みんなノリノリで『エクササイズ』に取り組んでいました。

6年生 卒業感謝の会食会

       
 6年生の卒業記念行事が着々と進んでいます。22日,午後に,家庭科で調理した『ホットケーキ』で『卒業感謝の会食会』が開かれました。これまでお世話になった方々を招いて,手作りのおやつで会食し,思い出話に花を咲かせたり,感謝の心を伝えたりする催しです。この時期,どの学校の6年生でも,家庭科の題材として開催しているようです。
 我が6年生は,先生方を招待するだけでなく,米作りでお世話になった佐藤さんご夫妻,公民館の元館長の小野寺さん,今の豊田館長さんと職員の方々もお招きしての会を企画しました。6年生は,あの震災があった春に小学校に入学した子供たちです。被災して最も厳しく苦しい時期を過ごした子供たちです。そんな子供たちをいろいろな活動をとおして支え,後押ししてくださった方々への感謝を忘れていないところに,彼らならではの『良さ』が光っていました。
 来賓の方々も、口を揃えて,「子供たちのこの心がうれしい。招待をいただきありがたいです。」と,お話しになっていました。人は,一人では生きて行くことはできません。知らないところで,自分が気付かないところで,たくさんの人の支えられて生きているのです。意識しなければ,そのことに気付かずに,時は過ぎていってしまいます。このことに気付き,会に招待するという行動に移せるところに,6年生の『心の豊かさ』を感じるのです。こんな6年生が,鹿折小学校の自慢です。卒業する6年生を手本に在校生がさらに鹿折小学校を磨き,伸ばして行ってくれることを期待します。
 6年生のみなさん,ありがとうございました。ホットケーキ とても美味しかったですよ。

凧 凧 揚がれ!天まで揚がれ!(1年)

   
 昔は,(私が子供の頃)子供の遊びに『季節感』があったものです。誰からともなく,時期が来れば,ハゼ釣りをしたり,コマ回しをしたり,竹スキーをつくったり・・・,互いに声を掛け合って遊んだものです。そして,知らずに季節の移り変わりを知り,遊び道具の作り方や楽しい遊び方を身に付けたものでした。
 今日,珍しく『凧揚げ』をする1年生の姿を見つけました。(凧と言っても,昔の奴凧や角凧ではありません。俗に言う,『グニャ凧』です。)図工の時間に作ったのでしょう。校庭を元気に走り回って,何とか揚げようと苦心していました。あいにく風がなく,なかなか揚がりませんでしたが,TVゲームなどでは味わえない『遊びの楽しさ』を味わっていた様子です。うまく揚がらないと,友だちと首をひねって,「ああしよう,こうしよう!」と相談する姿も・・・。「校長先生・・!」と助けを求める子も。そのようなことを繰り返しながら,人とのコミュニケーションの力も育んでいくのだなあ~と,子供と遊びの大切さを垣間見ることができました。
 (今度は,風のある日に凧揚げするといいよ。)そっと,心の中で声をかけました。

今年度最終の学習参観日 ご参観ありがとうございました

         
 今年度最終の学習参観日に,多数ご来校いただきありがとうございました。教科の学習,総合的な学習や防災学習のまとめ発表等,どの学年も,この1年間の学習のまとめをしっかりと行うことができました。あらためて,この1年間のお子さんたちの成長を感じることができたのではないでしょうか。
 その中で,4年生は,『1/2成人式』(学活)を行いました。10歳を迎えた4年生が,これまでの自分の成長を振り返ることで,自分だけの力で成長してきたのではなく,多くの人の力を借りて,支えられて今の自分があることをしっかりととらえ直すことがねらいです。特に,親御さんや家族に対する感謝の思いを伝えました。
 竹には節目があります。節目があることによって,雨風や雪に折れることなくしなやかに成長することができます。私たちにも,そのような節目が必要なのだと思います。
 「普段は『ありがとう』なんて,あらたまって言えないけれど,今日言えてよかった。」と感想を述べたお子さんがいました。今日の感動が,明日からの頑張りの原動力になりますね。
 3学期も残り,あとわずか。しっかりと学年のまとめをして,次の学年でまた大きく羽ばたきましょう。今日は,大変ありがとうございました。

春よ来い.早く来い!

   
 16日(木)の業間時間は,学級ごとに『体力つくり遊び』行いました。日中は大分春めいてきているので,校庭で『長縄跳び』をする学年もありました。低学年のお友だちも,ずいぶん調子よく長縄に入って跳べるようになりました。しかも,間を開けず次から次へと・・・・。秋から取組とは言え,本当に上手になりました。こんなところにも,子供たちの成長を見取ることができます。このまま暖かくなって,「早く春にならないかなあ!」と思うのは,私だけでしょうか。元気に校庭を走り回る子ども達の姿がみたいです。
 13日から学習ボランティアとして学習支援にいらっしゃっている2人の学生さんも,残るところあと1日。17日は参観日もあることから,一足早く『お疲れ様の茶話会』を夕方開きました。その中で,2人が口を揃えて話したことは,
① 鹿折の子供たちは,素直で明るく,とても元気である。あいさつがよくでき,気軽に声をかけてくれる。
② 『友だちのよかった探しができる。』ややもすると人の欠点や失敗だけを見て,それをはやし立てたり,責めたり・・・。鹿折にそれがなく,どんな小さなことも見逃さ ず,友だちの良さを見つけて,「ありがとう。」「すごいね。」の声が交わされている。
 ということでした。
 外部からの客観的な目からも,鹿折の子供たちの『良さ』が,しっかりと認められたようで,大変うれしかったです。わずか1週間の学習支援でしたが,彼らがこれから歩む『教員生活』のスタートに,私たち鹿折小学校が,きっと大きな足跡を残し,彼らの後押しになったのではないかと思います。

高い志の大学生 学習支援ボランティアで来校

   
 13日(月)から2名の大学生のお兄さんが,『学習サポーター』としてボランティアに来ています。宮城教育大学が中心になって企画・募集した事業で,本校には,早稲田大学と奈良教育大学から参加してくださいました。お二人とも,将来は「小学校の先生」になることを目指してるとのことで,教員生活をスタートさせる前に,東日本大震災の被災地でそのスタートを切りたいとの高い志をもっての参加です。震災から6年目を迎えようとする今,すでに『震災の風化』が進行する中,心を被災地に向けて,「何か自分たちにできることを・・・。」との気持ちが,とてもうれしいです。ありがたいです。鹿折小の子供たちと楽しい思い出をたくさんつくってほしいと思います。
 休み時間には,校庭に飛び出し,子供たちと楽しく遊んでいます。そんな姿を見るにつけ,『若さ』ってすばらしいなあと,うらやましく思います。わずか1週間の訪問期間なので,全学年・全学級をローテーションして,授業のサポートはもちろん,給食やお掃除まで一緒に活動しています。
 二人にとって,鹿折小学校での体験が,これから何十年と続く教員生活の礎にならんことを願ってやみません。

6年生 卒業に向けて準備コツコツと・・!

 
 2月もすでに中旬を迎え,どことなく春めいた天候になってきました。春は,『別れと旅立ち』の時。特に,卒業を控えた6年生は,6年間の思い出が様々に交錯し,別れをヒシヒシと感じている様子です。そんな思い出深い小学校との別れに際し,『卒業記念事業』がスタートしました。今,朝見かけるのは,『感謝の奉仕活動』です。6年間過ごした学校に感謝し,きれいにして巣立とうと,朝清掃に取り組んでいます。まだまだ寒い中ですが,朝の『あいさつ運動』に加え,校舎前を一生懸命掃除している姿に,一人一人の鹿折小学校への熱~い思いを感じることができます。
 君たちの姿は,在校生に『範』として,しっかりと焼き付くことでしょう。ありがとう6年生。まだまだずーっと引き留めておきたい大切な6年生ですが,残り1ヶ月でまとめをしっかり行い,元気に明るく巣立ってほしいと願っています。

百人一首に親しむ会 3・4年生大奮闘!

     
 「百人一首に親しむ会」を行いました。これは,白山小学校伝統の『雪上カルタ大会』と並ぶ,浦島小学校伝統の行事です。鹿折小では,三校が統合されて以降,何とかこの伝統を引き継ぎたいと考えていました。昨年度は,今の4年生が学年の冬の遊びのひとつに取り入れ,細々でありますが,今日の準備をしてきました。今日は規模を拡大し,『鹿折の宝もの』について学んでいる中学年が,浦島小学校の伝統を引き継ごうと計画しました。
 読み手には,浦島小学校時代からお世話になっている鈴木さんを講師にお招きして,流れるような言葉のしらべと音のリズムで,読み札を読んでいただきました。まるで,昔々の平安の貴族の時代にタイムスリップしたような会場の雰囲気でした。
 その中で、何といっても最もすばらしかったのは,鹿折っ子のカルタをとるスピードの速さです。絵が描かれている『いろはかるた』ではありません。和歌の上の句が読み上げられると同時に,文字だけの下の句を探すのです。百人一首がしっかり頭に入っていることが前提条件です。誰もがすらすらといともたやすく下の句のカルタを引き当てていました。意味まではまだまだ分からないと思いますが,文語調の日本語のリズムを感じ取って,暗記できる力には,驚かされました。さすが鹿折の子供たち。講師の鈴木さんも大変驚いていらっしゃいました。また,今日は,この会があることを新聞などの報道で知った保護者や地域の方々も見に来てくださいました。それもまた,大変うれしく思いました。
 今後は,学年ごとに暗唱できる句を決め「1年生なら10首,2年生なら20首・・・。」という具合に目標化し,取り組ませたいものです。また,保護者や地域の方々にも参加していただき,ともに『百人一首に親しむ会』に広げられたらなあ~と思っています。
 とても楽し会となりました。鹿折小学校にまた新しい歴史の1ページが加わりました。

デジタル教科書 活用の様子を視察

   
 「私たちは,今までのような大人の後輩じゃない。私たちは,スマホと大人になっていく。たぶん初めての人類だ!」実にショッキングなCMコピーです。
 若者のように自由に使いこなせないことから,このIT社会に反発しているおじさん世代でも,心のどこかで「このCM言い当ててるよなあ~」と,納得しているところがあります。
 そんなデジタルで,グローバルなIT機器が、今や日常的に授業の中に取り入れられています。そのひとつが『デジタル教科書』です。これは,平成27年6月に『ベルマーク教育助成財団』からの支援で購入したものです。教科書と同じ内容が大型TV画面に映し出されるだけでなく,図形などを変形・移動させたり,計算の途中を段階的に説明したり,理科の実験・観察の様子を動画で確かめられたり,練習問題の解答が瞬時に行えたり,加えて補充や発展問題が提示されたり・・・・・と,教科書にプラスアルファの様々な機能が付加されています。高価のものなので,公費での学校への配当は望めません。財団からの支援があった初めて,手にすることができたものです。
 今日は,その活用の様子を視察いただきました。鹿折小では,各階のフロアに大型モニタTVとPCやプロジェクターが設置されていることから、日常的にこの『デジタル教科書』を使って授業をしていることが,大きな特徴です。どんな優れた機器でも、設置に手間がかかったりしたのでは,自ずと利用が進みません。その点では,使い方にはまだまだ研究の余地はありますが,簡単・手軽に,当たり前のように使える鹿折小学校は,ある意味IT先進校かもしれません。
 この取組が成果となって、鹿折っ子の「学習力の向上」につながればなあ~と,願っているところです。

期待と不安 ワクワク・どきどき 新入学保護者説明会

   
 4月に入学を控えた『新入学保護者説明会~一日入学』を行いました。新入学予定児童が34名で『境界学級』・1学級では・・・・と心配していましたが,2月になって36名入学することが確定し,めでたく『県の学級の弾力化措置』により2学級に編制となりそうです。
 初めてお子さんを小学校に入学させる保護者が全体の半数。入学に際し,何らかの不安や心配があると答えた保護者がほとんど・・・・。そんな会のスタートでした。
 保護者の不安を払拭する意味を含め,スクールカウンセラーの星先生から『自立心を育むコミュニケーション』と題してご講話をいただきました。
・ できないことが,ある日急にできるようになることは決してない。必ず段階を踏んで子どもが成長すること
・ 『できること』だけを求めず,できるまでの過程を大切に見取り,励ますことの大切さ
・ 不安や心配は,他とのコミュニケーションの中で振り払いましょう。
 特に,「入学までに子どもにこんなことをさせてみましょう。」(よその家に遊びに行かせてみる。よその家のルールを知る。味見をさせ,味覚をみがく。手伝いをさせる。失敗は学びのチャンス,子どものやりたいを大切にやらせてみる,言葉できちんと言わせる。親が気を遣い,先回り・先走りしない。)には,みんな聞き入っていました。

 『春よ来~い。早く来~い。』そんな夢と希望を得ることができたかなあ。親子共々,これからが『学び』の時です。いっしょに頑張って行きましょう。

輝く歴史の継承は,新しい『学び』に通じる!

       
 『鬼の霍乱(かくらん)』で先週の後半から,何十年ぶりかで学校をお休みしてしまいました。高熱で寝込んでいる間に,諸条件がそろい『雪上カルタ大会』『百人一首(練習会)』そして,ある親御さんからの『南極の氷(体験)』プレゼント等の大きな行事が行われました。
 『雪上カルタ大会』は,白山小学校の冬の伝統行事,『百人一首大会』は,浦島小学校の冬の伝統行事です。三校が統合してもなお,それぞれの良さを引き継いでいこう,そして,新しい伝統にしていこうとする取組です。『南極の氷体験』は,ケープタウン沖を航行中に流れ着いた氷を子供たちにためにと空輸してくださったのです。南極の氷は,最大の厚さは4500m,平均でも約2500m位あるそうで,深いところの氷は,それはそれは大昔の氷と言うことになります。恐竜たちが大陸を闊歩していた頃に固まった氷かもしれません。言い換えれば,『南極の氷は,タイムマシーン』かも・・・・・。
 直接参加することができなかった残念さもあって,充実した活動ができたこと,それを支えていただいていることに深く感謝申し上げます。
 さて,今日は,4月に入学を控えているお友だちについて,市内の保育所・幼稚園の先生との懇談会(引継会)をお行いました。小学校生活に戸惑うことなく,明るく楽しくそれをスタートさせることができるように,しっかりと情報交換し合いました。お寒い中,保育所・幼稚園の先生方,ありがとうございました。かわいらしいお子さんたちを安心して私たちにお任せください。

保育園児との交流会「もうすぐ1年生だね。」(1年・生活科)

           
 4月に小学校入学を控えた鹿折保育所と中才保育所の年長のお友だちを招待しての交流会を行いました。企画・運営は,もちろん1年生のお友だちです。年長のお友だちは,きっと小学校入学を心待ちにしていることでしょう。同時に,うまく言葉では表すことができない不安も抱いていることでしょう。ちょうど1年前,自分たちがそうであったように・・・,そんな気持ちをくんで,今日の交流会が企画されました。
 1年生は,今日までいろいろ準備を重ねてきました。今日の交流会では,「馬跳びが跳べるようになったよ。鍵盤ハーモニカも上手に吹けるようになったよ。」と披露するチーム,給食着の着方(身支度の仕方)や牛乳パックのたたみ方を実演するチーム,「雑巾がけは,隙間なく力を入れて拭くんだよ。」と掃除の仕方を実演するチーム・・・・と,様々です。私たち大人では気付くことができないまさに「子ども目線」の学校紹介でした。年長のお友だちは,紹介のどれも初めて知ることばかりで,目を皿のようにして見入っていました。
 その後は,同じく生活科でつくった手作りおもちゃでの交流。それはそれは,お兄さん・お姉さんらしくていねいに優しく教えていました。あらためて,この1年間の1年生の成長を強く実感することができました。このように年少者と身近に交流することで,子供たちは,年走者へのいたわりの心や思いやりの心を育てていくのです。そして,「4月から自分たちは,2年生になるんだ。」と言うことを強く自覚するのだと思います。本当に微笑ましく,心がホンワカあたたかくなる光景でした。
 1年生のみなさん,みなさんはきっと,優しく,思いやりの心をもったりっぱな鹿折小学校の2年生になれますね。とてもりっぱでした。ありがとう。

歌声響かせ インフルエンザを追い払え!

   
 インフルエンザの流行で,外出や集会などは,できるだけ避けたいところでしたが,我が鹿折小学校は1~2例はあるものの,何とか踏ん張っています。今朝は,月一回の『音楽朝会』でした。みんなで1月の歌『赤い屋根の家』を総仕上げしました。4月の転入時からずーっと感じていますが,鹿折小の子供たちは,歌が好きで,歌がとても上手です。自然に身体を左右に揺すりながら,感情移入しながら歌うお子さんも・・・・。とてもかわいいです。担当の先生から,『歌詞クイズ』などの工夫もあり,朝から大盛り上がりでした。さわやかな朝のスタートとなりました。
 先日,小松歯科校医先生からいただいた『玲瓏』の書も,全校に紹介しました。『清く正しく,澄んだ心をもって勉強に運動に頑張ろう!』と・・・・。
 
 今朝,もう一つさわやかな光景を目にしました。朝,横断歩道で交通指導している時のことです。小学生ばかりでなく,中学生も毎朝,さわやかにあいさつをして,私の前を通っていきます。今日は,道路の向こう側の校門から,「いよいよ明日だな。がんばれよ!」の声。明日2月1日は,公立高校前期選抜試験です。受験を控えた中学三年生は,きっと不安と緊張のピークでしょう。
 「不安なんです。」と正直に胸の内を明かす子,「ありがとうございます。頑張ります。」と明るく応える子,何も言わずガッツポーズで不安を振り払おうと通り過ぎる子・・・・,気持ちの表し方(表れ方)は様々です。でも,どの子も小学校の恩師に声をかけられ,大きな安心と後押しを得たはずです。きっと,明日はその応援を心の支えにして,全力を尽くすことでしょう。
 そんな君たちに,栄冠はきっと輝くでしょう。頑張れ!鹿折中生!

学校給食週間 栄養教諭の先生を招いて

   
 1月24日の給食委員会による『児童集会』に続き,学校給食週間にちなんで,27日(金),気仙沼中央給食共同調理場から栄養教諭の先生をお招きして,『食に関する学習』を4年生で行いました。テーマは,『いただきます,ごちそうさまの意味を考えよう』です。毎日,食べている学校給食,以前この学校HPでも話題にしましたが,「食糧自給率の低い日本において,食物ロス(食べられずに捨てられる食べ物)がとても多い。」ことが問題になっています。鹿折小学校といえど,その例外ではありません。
 そのような現状からも,毎日の給食の背後には,生産者の皆さん・調理員さん,運搬の運転手さん等々,たくさんの人々の働きによって提供されていること。何より,食べ物(肉・魚・野菜等)の命をいただいていることをあらためて,振り返ってみました。
 『いただきます』には,「食べ物の命をいただく」という意味があり,『ごちそうさま』には,「食べ物に携わる多くの人たちへの感謝」の意味があるのです。ですから,個人の好き嫌いの思いだけで簡単にロスされることは,あってはならないのだと思います。
 からだと心の成長のために,嫌いなものでも,一口一口食べる量を増やして,偏食を直していきたいものです。そして,『食べられることの幸せ』を常に頭の隅に起きていおくことが大切なのだと思います。学校給食週間に,大切な『学び』を得ることができました。
 (連日の出張続きで,『鹿折小情報通』の記事更新ができなかったことをお詫び申し上げます。楽しみに待っておられる方がいらっしゃることを励みに休まず続けていきます。)

3年生 クラブ活動見学会 「どのクラブに入ろうかなあ?」

     
 4年生から始まるクラブ活動。興味関心のある異なる学年同志が集まって活動するクラブは、普段の授業や学校行事とは大きく異なります。4月からその仲間入りができる3年生が、今日見学会をしました。『探検バック』を片手に、短時間ずつでしたが、先生と一緒にグルリと学校を一回り。私も同行しました。3年生は、クラブ活動に興味津々です。「あれもいいなあ。これもいいなあ!」そんな熱い視線を送りながら、活動の様子に見入っています。そんな気持ちを察して、6年生もあれやこれやの手を使って、自分たちのクラブの楽しさをアピール。理科実験や卓球・バドミントン・ドッチビーの体験でアピールするクラブがあり、手作りのポップコーンを味見させるクラブがあったり・・・・と、3年生にとっては、それはそれは楽しいひと時でした。これから4年生に進級するまでの間に、今日の見学や体験をもとに入部するクラブを決めていきます。ワクワク、ドキドキの3年生の心臓の鼓動が聞こえてくるようです。
 それにしても、3年生を迎えた今日の4~6年生までの先輩たちは、本当に「やさしさ」にあふれていました。手取り足取り、丁寧に説明し、勧誘してる姿は、鹿折小ならでは・・・・と、また鹿折っ子の「よさ」を再発見できました。

小松歯科校医先生 ありがとうございました

   
 今日,大変うれしくありがたい贈り物をいただきました。30数余年間学校歯科校医をお努めいただいている小松秀男先生からの『玲瓏(れいろう)』の書です。『玲瓏』とは,「美しく澄み切っている様子」という意味で,鹿折小の子供たちに,震災に負けず,それを乗り越え,清々しく澄んだ心で勉学や運動に励んでほしい。そして,りっぱに成長し,地域復興の担い手となって頑張ってほしいとの願いを込め,書かれたそうです。
 これまでも,2014年には『いろは歌』,2015年には『紅白梅図』,2016年には「何事もうまくいく」の語呂合わせで『九頭馬』の書画をご寄贈いただいていました。ご自身も鹿折小学校の卒業生であることから,普段から鹿折小学校の子供たちのことを案じてくださっているのです。
 来週の朝会で,今日のことを紹介し,『玲瓏』の文字に込めた小松先生のお心を子供たちにしっかりと伝えようと思います。
 いろいろなところで,いろいろな方々が,自分たち(鹿折小)のことを親身になって考え,支え,後押してくださっていることに感謝し,「ぶれずに,ひるまずに」夢や希望に向かって頑張っていこうと話すつもりです。小松先生 本当にありがとうございました。

学校給食週間にちなんで(児童集会・給食委員会)

     
 毎年,1月24日から1週間が『学校給食週間』になっています。戦後の食糧難だった頃,子供たちの健全な成長を願い開始された学校給食について振り返って,考えてみようと始められました。本校でも,今朝,給食委員会が企画した児童集会で『学校給食の歴史や残さず食べることの大切さ』について学び合いました。
 中でも,一番盛り上がったのは,『正しい箸の持ち方をしっかり身に付けよう』と,正しい持ち方を確認した後に行った『大豆のはしつまみ競争』です。学年ごとに使う箸に差をつけ,割り箸(低学年)・塗り箸(中学年)・さえ箸(高学年)で45秒間にどれだけ多くの大豆を別の皿に移動できるか競い合う競技です。お友だちの声援を受け,各学年の代表が取り組みました。入賞したお友だちは,手作りの金メダルと銀メダルをもらい,大喜び。また,学校給食クイズもあり,これもまた盛り上がりました。
 日本は,食物自給率が他国に比べ著しく低いにもかかわらず,『食物ロス』(食べずに廃棄する)の量がとても多い国で,大きな問題になっています。そんな問題も併せて考えてみるよい機会となりました。
 今日の会を企画した5・6年の給食委員会のみなさん,楽しい会をありがとうございました。お疲れ様でした。

学力テスト実施&雪上カルタ大会準備 着々!


 CRT標準学力検査を全学年で実施しました。この1年間の国語・算数の指導目標の実現状況を確認し,長所の一層の伸長と弱点の克服を目指すためのテストです。『学力テスト』というと,つい『点数』ばかりを気にして,「よかった。」だの「悪かった。」だのと一喜一憂する姿を見かけます。(確かにそのような側面がないわけではありませんが・・・・。)大切なのは,自分がこの1年間学んで「何ができて,何ができなかったのか?」を客観的に知ることにあります。そこから,巻き返しが始まるのです。
 CRT学力テストばかりでなく,各教科の単元(題材)のまとめテストの結果も,そのように見てほしいと思います。
 決してテストでよい点数をとることに価値があり,悪い点数をとることがダメなのではありません。
 ある教育学者が言っていました。「学習(学問)は,本来,生活とともにあるべきで,学力は生活力とともに成長しなければならない。」と・・・・。このようなことを例示していました。あるお母さんが,子どもに
 「あなた(子ども)の仕事は勉強だから,お手伝いなんかはいいから,まずは一生懸命勉強しなさい。お友だちとも遊ばなくていいから・・・・」
と言ったというのです。家であまり勉強しない子どもを見れば,こうも言いたくなる気持ちも分からないわけではありませんが,これは,間違いです。手伝いも算数・国語と同じくらい大切な勉強です。それでは,大人になって何もできない人になってしまいます。人との好ましい関係を築けない大人になってしまいます。
 大切なのは,子どもの成長に合わせ,その時々にしっかりと経験させることは失敗を恐れず経験させることですし,身に付けさせるべきことはしっかりと身に付けさせるということではないでしょうか。
 『人間力』とでも呼べばよいのでしょうか。学力と体力と『人間力』をしっかりと育てていきましょう。学校と家庭で・・・・。
  
 今日の新聞に県南の小学校で『雪上カルタ大会』が行われたという記事が載っていました。本校でも,白山小学校が伝統行事として実施していた『雪上カルタ大会』を新しい伝統として継続しようと,その準備をしています。職員室前の廊下には,読み札と絵札がきれいに,「まだかなあ~,まだかなあ~!」とその日を待っています。雪はいつ降るか,どれくらい降るか,神のみぞ知る・・・という難点があるので,「何月何日に実施します。」と予告できません。それでも,いつ降るか分からない雪を子供たちは,心待ちにしています。今から,校庭いっぱいに響く子供たちの歓声が聞こえてくるようです。「いっぱい,雪 降らないかなあ~!」

災害公営住宅屋上から,復興の今を眺める(5年,防災学習)

      
 災害公営住宅は,災害時に緊急の『避難ビル』に指定されています。鹿折地区に8棟完成し,居住が開始されたことを受け,緊急時の避難場所の確認のため,防災学習として5年生が見学してきました。今日の学習の目的は,緊急避難ビルに指定されている公営住宅の様子や屋上への避難の仕方について学ぶこと,休日などに地域で遊んでいて緊急事態が発生した時に,どこからどの道を通って『緊急避難ビル』へ向かえばよいか屋上から俯瞰すること,そして,何より地域が今どこまで復興を遂げているのかその実際を,空を飛ぶ鳥になったつもりで見て,知ることの3つです。強い風の吹く中でしたが,5年生はみな真剣に説明に耳を傾け,自分の目を地域を確かめていました。
 5年生は4月から鹿折小の最高学年です。もしもの場合は,年長者として下の学年の子たちをリードして避難する局面も出てきます。自分の命は自分で守ることと共に,弱い立場の人をいたわり,導く役割を担う重要な存在です。そんなことも屋上から地域を眺めながら,考えたのではないでしょうか。頼むよ。5年生!

ビー玉 大冒険(5年,紙工作で迷路づくり)

     
 指先を器用に使いこなせるのは,高等動物の人間だけです。5年生はその能力をフルに使って,紙工作『ビー玉 大冒険』の学習をしています。限られた箱スペースの中をいろいろな材質の紙を切って,並べて,重ねて,曲げて,ねじって・・・・,ビー玉が転がる迷路コースを作る学習です。
 子供たちはいろいろなコースを構想しています。山あり谷ありの起伏に富んだコース,一本橋のように細くなったコース,高い塔からジェットコースターのように速いスピードで転げ落ちるコース・・・・,どれを見てもアイディアに富んでいます。
 この学習で大切なのは,いろいろ面白いコースを構想しても,その通りビー玉が転がってくれるかどうかと言う問題です。「ビー玉」という球体の特性や転がるスピードなどを想定して,できるかできないかを自分では判断して,しっかりとした見通しをもってつくらなければなりません。加えて,思い通りにいかずに途中で失敗することもあります。その時,さらに知恵を絞って,コースを変更したり,材料を替えたり・・・・,試行錯誤が必要です。
 そういう意味では,手と頭をフルに働かせなければならない学習といってよいでしょう。それがこの学習のおもしろさです。
 ややもすると与えられたプリントやドリルなどの学習課題を一生懸命取り組むこと,机に座って漢字の書き取り等をする我が子の姿に,『今日はしっかり家庭学習しているな。』と,安心する親御さんはいらっしゃいませんか。もちろんそんな勉強も大切ですが,これからの先行きが見通せない世の中で,たくましく生きていくには,自ら創造的に切り拓いていく,少々の障害には屈しない,工夫して乗り越えていく力が必要なのではないでしょうか。
 今日の5年生には,それを体現する学習に没頭していました。その集中の様子にたくましさがにじんでいました。いいねぇ。5年生!

冬来たりなば春遠からじ

  
 朝夕の寒さは,寒いと言うより痛さを感じるくらいです。まだまだ寒さは続くのかなあ~と,心が折れそうになりますが,日中の日差しは,どことなく春の到来を思わせるような暖かさを感じられるようになってきました。「もうすぐ春かなあ~」などと,春の到来を待ち遠しく思っています。
 今年度,最高学年として鹿折小学校をリードしてきた6年生の教室をのぞいてみたら,『英語劇:ももたろう』の練習をしていました。小学校でも,新しい学習指導要領では,ひとつの教科として扱われるようになります。これまでの『外国語活動』の集大成として,『英語劇』に挑戦しています。話の筋は誰もが知っているお話しですから,日本語のセリフもみな頭に入っています。それを英語に置き換えて,身振り手振りを交えながら,劇に仕上げていきます。英語がずいぶん子供たちの身近になってきたことを痛感します。
 ぜひ,児童集会などで,全校に披露してください。新しい学習指導要領へつながるよい『学び』になることでしょう。
 このように英語を身近に感じながら,中学校への橋渡しをしていくのです。6年生の小学校卒業も,日一日と近づいてきました。
   
 教室には,図工の『粘土作品』が飾られています。どの作品も,一瞬の動きを見逃さずとらえた大胆な躍動感にあふれたものばかりです。自分が目指したい姿,自分が憧れる姿を投影しているのでしょうか。知らないうちにどんどん『大人への階段』を力強く登っていく6年生の姿を垣間見ることができます。中学に行っても,仲間を大切に,自分を大切に,躍動感あふれる図工作品のように,力強く羽ばたいてほしいです。
 君たちには,その力がある。自信をもって,頑張れ~!

張りつめた緊張 校内席書大会

   
 これまでの練習の成果を発揮すべく,本日5・6校時目に『校内席書大会』が行われました。
 書きぞめの歴史を振り返ってみると,1月2日の『仕事始め』に合わせ,今年一年がよい年になるよう願いを込めて,また,学童は,文字がきれいに書けるようになることを願って,一年の抱負や意気込みを書いて,神様に納めるのが本来の習わしのようです。そのことを開会に当たり全校に話し,大会をスタートさせました。先週の金曜日の最終練習にも増して,今日の各教室や会場の緊張感は,他を寄せ付けないほど強いものがありました。もちろん先生方が声をかけることも禁じられています。
 子供たちは,それぞれにこれまでの練習過程で受けた指導を呼び起こしながら,一字一字ていねいに取り組んでいました。ピーンと張りつめた緊張感というものは,雑然としたことが多い日常に,必要な時間と場であることを痛感しました。
 子供たちもきっといつもの何倍も疲れたことでしょう。よく頑張りました。

書きぞめ席書大会を目指して,特別練習 佳境!

     
 3学期が始まってまだ1週間だというのに,来週月曜日は,いよいよ『校内書きぞめ席書大会』です。2学期後半から,学級ごとに書写の時間や放課後の特別練習をとおして磨いてきた技を試す時がやって来ました。放課後の特別練習の様子をのぞいてみると,教室への侵入者を拒むようなピーッンと張り詰めた空気が漂っています。どの子も真剣に集中して書き込んでいました。
 特に,4月に入学1年生のお友だちは,あの頃,平仮名も十分に読めず書けずだったのが,今では,お手本と見間違えるようなていねいできれいな文字を書いています。子どもの『伸びしろ』というものにあたらためて驚かされます。墨の香りが漂う若草ホールでは,毛筆の練習です。起筆の位置を決めると,一気に筆を走らせ,勢いのあるきれいな線で書き込んでいます。自分でも作品を見る目がだんだん肥えてきて,私が見ると何も申し分のない字を書いているのに,何やら首をかしげて,納得していない様子。ここでも,子どもの成長を実感できます。
 月曜日には,同時間帯に全校一斉で『席書大会』を行います。これまでの練習の成果を存分に発揮して,納得のいく作品を仕上げてください。作品は,2月の学習参観日に校内に掲示する予定です。また,特にすばらしい作品については,市内書きぞめ展に出品します。楽しみです。

朝の雪かき うれしい一日の始まり

  
 昨日の寒さが,夜半から鹿折に雪を運んできました。今朝は,一面の雪景色。パラパラと雪が降り続いていました。
 そんな状況を見て,いち早く出勤した男性職員が,総出で校舎周辺の雪かきに奮闘しました。子供たちが「雪に足を取られて,転んでは・・・・。」との思いからです。校舎周辺・駐車場の雪かきをする先生,道路に融雪剤をまく先生,なんと八幡橋からバイパスの鹿折高架橋下までの歩道の除雪をする先生まで・・・。さらには,それより前に『学校施設管理人』の前田さんが,早朝から学童保育脇の路地から校門までの歩道を除雪してくださっていました。鹿折小学校の先生方と地域の方の子どもを思う気持ちの優しさと安全を守ろうとする強い責任感に,頭が下がりました。
 今朝はそれだけではありません。そんな先生方の姿を見た5・6年生の男子有志が,いっしょに雪かきを手伝ってくれました。朝の交通指導をする横断歩道の所から私が見る限り,誰かから指示を受けたりしたのではありません。自分たちで,考え,判断して,手伝ってくれたのです。スノーダンプやほうきを使って,一生懸命,雪かきをしてくれました。鹿折っ子らしい『すがすがしい優しい善行の心と行動力』にあふれた姿に感動しました。
 その善行の『あたたかさ』に,雪も力負けてしてか,あっという間に消えてしまいました。何ともうれしい一日の始まりでした。
 手伝ってくれた5年生・6年生のみんな ありがとう!

この冬一番の寒さ。されど,鹿折小には春風が吹く

   
 今日は,小雪が舞う今季一番の寒さでした。(「♪♫ネコはこたつで丸くなる♫♪」の歌ではありませんが,何をするにも寒さが邪魔をして,おっくうで仕方がありません。)そんな中,鹿折小学校には,春のいち早い到来を思わせる『あたたかな風』が吹き込んでいます。(心がホンワカあたたかくなります。)
 一つ目は,職員室前の廊下に飾られている生花です。お正月を祝う松・赤い実の千両・蝋梅(ロウバイ)が,きれいに生けられています。子供たちも、足を止め見入っています。これは,用務の鈴木さんがご厚意で,季節季節の花を飾ってくださっているのです。鹿折っ子たちに,季節を感じ,心穏やかに生活してほしいとの思いから・・・・。その思いに感謝しつつ,心があたたかくなります。
 2つめは,『さやま茶畑』の冬越しです。お茶の木は,寒さをとても嫌う植物です。ですから,鹿折小学校の茶畑が北限といってもよいかもしれません。「共に歩む会・さやま」の方々から寄贈されたお茶の木を枯らしてはならぬ・・・・と,6年生が中心になって冬越しのネットをしてくれたのです。ご恩を忘れず,それに答えようとする心と取組にも心があたたかくなります。
 3つめは,下校のあいさつです。これまでのずーっとそうでしたが,低学年のお友だちが下校時には,決まって,職員室の校庭側の戸を開けて元気に『サヨウナラ』とあいさつをして帰るのです。とてもすばらしい習慣だと感心しています。『サヨウナラ』の声には,「今日も一日楽しかったよ。」「明日も元気に登校しま~す。」そんな気持ちが込められていることをひしひしと感じることができます。
 そんな一足もふた足も早い「春風」を感じられるのは,私だけでしょうか。
 鹿折小学校には,こんなあたたかな春風が吹き込んでいます。うれしい限りです。

あけましておめでとうございます。明るく元気に第3学期始動!

    
 あけましておめでとうございます。18日間の冬休みが明け,今日から第3学期がスタートしました。お正月をゆっくり過ごしたのか,おもちをたくさん食べたのか,ちょっぴりふっくらとしたお子さんも、何人か・・・・。3名ほど体調を崩してお休みのお子さんはいましたが,みな元気に登校してきました。学校前の信号では,交通安全指導員の方とも元気に朝のあいさつを交わし,駆け足で校門をくぐっていきました。久しぶりに会ったお友だちと肩を組んで,何やら楽しい話にさっそく盛り上がっているお子さんの姿も・・・・。学校には,元気な子どもの歓声が最も似合います。
 始業式では,星野富弘さんの詩を紹介し,3学期の目標としました。
 
 笑顔であいさつを交わし,小さなことにも喜び
 うそを言わずに 悪口も言わず
 勉強したり,遊んだりできることに感謝し 友だちの幸せを祈る
 1月1日の気持ちを みんながみんな
 12月31日まで 持ち続けていられたら
 鹿折小学校は 美しい学校になる

 子供たちは,ウンウンとうなずきながら,真剣に聞いてくれました。(詩は昇降口に掲示しました。ご来校の際にご覧ください。)

 教室をのぞくと,1年生では,『冬休みの体験発表,体験紹介』,2年生は,さっそく『冬休みの確認テスト』を,3年生は,新しい係活動決め,5年生は3学期の目標決めをしていました。初日から、もうエンジン全開です。子供たちの3学期の頑張りが,とても楽しみです。
 私たちも、子供たちに負けないよう,今まで以上に教育活動を頑張っていきます。昨年同様に,保護者の皆様方のご支援・ご協力を何とぞよろしくお願い致します。

『充実の秋』2学期終了!ご協力に感謝申し上げます。

   
 78日間の第2学期が本日をもって終了しました。学芸会,若草祭り,校内マラソン大会,その他にゲストを招いての出前授業や地域に出向く校外学習・・・・・。対外的には,『第1回鹿折さやま祭り』等々・・・・・・・,まさに激動の2学期でした。しかし,同時に『充実の2学期』でもありました。そのような中,鹿折っ子たちは,本当によく頑張りました。ぜひ,ほめていただきたいと思います。
 終業式では,今年の漢字『金』になぞらえて,子供たちのこれまでの頑張りに対して『心の金メダル』を贈りました。自分の目標やめあてに向かって挑戦したこと,自分のためだけでなく,友だちのために頑張ったり,学級や学校・地域のために頑張ったりしたことに対してです。子供たちは,静かに目を閉じ,2学期の自分の頑張りを振り返り,『心の金メダル』を受け取ってくれました。
 明日から冬休みです。待望の休みですし,クリスマス・お正月と子どもたちにとっては『お楽しみ』が満載です。事故なく,健康に過ごし,1月10日には,全校が笑顔で再会できることを願います。
 冬休み中に増えるのは,お年玉に代表される『お金』と自由に使える『時間』,逆に,減るのは『我慢の心』。我慢すべきところは,グッと堪えて,楽しい冬休みにしましょう。
 保護者の皆様方のこれまでのご支援・ご協力に深く感謝申し上げます。皆様,よいお年をお迎えください。

しばしの別れを惜しむように・・・。

  
 78日間の第2学期も,いよいよ明日がフィナーレ。寒さが少しは緩んだとはいえ,外は,吐く息は白くなるどの寒さです。少し柔らかい校庭もなんのその,子供たちは冬休みの間いっしょに過ごせないこと,いっしょに学習できないこと,遊べないこと・・・を知ってか知らずか,あたかもその別れを惜しむように,男女仲良く校庭であそぶ姿が目に入りました。ワーッ,キャーッと元気な声が響き渡っていました。男女の隔てなく仲良く遊び姿に,鹿折っ子の『純粋さ・素直さ』をあらためて見ることができます。
 2学期間,みんな本当に一生懸命頑張りました。私たちは,子供たちからたくさんの元気と感動をもらいました。『もっともっと伸ばしてやりたい。』そんな気持ちが込み上げてきます。
 冬休み,どうぞ健康で安全に過ごしてください。一日早いのですが,1月10日に,元気で再会しましょう。

感謝の大掃除 2学期ありがとう!

   
 長かった78日間の2学期もいよいよ残すところあと2日。2016年も、あと11日で最終日の大晦日を迎えます。昨日からの2学期最終週は,全校で『学期末清掃強化週間』です。いわば,「学校の年末の大掃除」といったところです。
 78日間の間には,たくさんの笑顔があり,喜びがありました。もちろん,残念なことも,失敗もありました。それらすべてをひっくるめての『大掃除』です。笑顔や喜びは,それらを励みに新しい年になっても継続すれば,もっともっとたくさんの笑顔や喜びが生まれるでしょう。残念なことや失敗したことは,しっかり反省して,繰り返さないようにすれば,それは笑顔や喜びに変わります。そんな思いで、子供たちは一生懸命『大掃除』に汗を流していました。4月に入学した1年生も,雑巾がけがこんなにも上手になりましたよ。そんなところからも子供たちの成長を感じ取ることができます。
 大掃除と共に,この2学期をしっかり振り返り,反省して,締めくくりたいものです。各御家庭でも,この2学期をお子さんたちと共に,振り返ってみてはいかがでしょう。

さやま茶手もみ体験学習 おいしいお茶ができあがりました

     
 震災以来あたたかい御支援をいただいている『気仙沼と共に歩む会 さやま』様による恒例の交流学習『さやま茶手もみ体験学習』が行われました。蒸して柔らかくした茶葉から水分がなくなるまで手もみをします。手もみをして,フライパンでから煎りし,また手もみをしてから煎りする・・・・・,何度も何度も繰り返し,最後には,普段飲んでいる茶葉のようにすっかり乾燥させてできあがりです。「ていねいにもめばもむほど美味しくなるんだよ。」と手ほどきを受けて,みんなで一生懸命茶葉をもみました。手のひらが,緑色に変色し,お茶の香りがつくほどです。できあがったお茶を入れてもらって,私もごちそうになりました。普段飲むお茶より,とても深入りの濃いお茶になりました。講師の方にたずねると,狭山地方の人は、『もっと濃いお茶を飲んでいますよ。』ということでした。
 大人も日本茶を飲む機会がめっきり少なくなってきていますから,子供たちはなおさらです。でも今日の体験学習をとおして、『日本茶の良さ』を再発見できたことでしょう。『色は静岡,香りは宇治よ。味は狭山でとどめ指す。』との説明もいただきました。最後に,講師の先生から,こんなお話しも「今日手もみをしてつくったお茶を家族の人たち,入れて飲ませてあげてください。それが今日の宿題で~す。」どうぞ今夜,子供たち(5・6年)の入れた狭山茶をじっくり味わってみてください。
 学習の記念に,全員小さな茶筒と急須のプレゼントもいただきました。さやまのみなさん,本当にありがとうございました。

ダメ ゼッタイ!薬物乱用防止教室(6年)

   
 「薬物乱用防止なんて,まだ早い,早い・・・!!」なんてお思いの親御さんたちも多いかもしれません。イヤイヤ,そんなことはありません。5・6年生の「保健学習」の内容『病気の予防』のひとつに『喫煙・飲酒・薬物乱用などは,健康を損なうもの』として規定されているのです。
 本日,気仙沼市保健所の薬剤師の先生と市の薬物乱用防止指導員の先生方をお迎えして,6学年で『薬物乱用防止教室』を行いました。危険薬物二はどのような種類があり,どのように健康を損なうのかなどの内容を小学生にも分かるように,しかも,あまり生々しい言葉や映像などを巧みに避けながらご指導いただきました。
 あこがれの芸能人・タレント・スポーツ選手などが薬物に犯されているニュースを見聞きしている児童ですが,その実態はほとんど「白紙状態」。しかし,この『白紙状態』が大切なんだと先生方は力説しておられました。何も分からない時に,『薬物はダメ,ゼッタイ手を出してはいけない!』ということを刷り込むことこそが,未然防止の最良方法なのだそうです。
 6年生は,真剣に授業を受けていました。授業後半には,「巧みに誘い込まれたら・・・・」を想定して,ロールプレイで誘いの断り方も学習しました。
 講師の先生方は,真剣な鹿折小6年生の学習態度に,「来てよかった。」と,お褒めの言葉を残して帰られました。本日はご指導大変ありがとうございました。

雪上カルタ大会(プレ大会) 1年生,雪を満喫!

   
 今朝は,今季一番の寒さでした。雪もちらつき,校庭は一面の雪。この機を逃してはと,1年生は業前の時間に校庭に飛び出し,一足早い『雪上カルタ取り』(プレ大会)で,雪を満喫しました。白山小学校の伝統的な学校行事でもある『雪上カルタ取り大会』は,統合した鹿折小学校でも昨年度実施しました。何せ,お天気のことですから,いつ手頃な雪が降ってくれるか分かりません。めざとくそれを感じ取った1年生が,小規模ながら,今朝楽しく遊んでいました。読み札を聞き終わると同時に,雪上をかけだし,あっちにこっちにと取り札を探し回ります。目指す札をとった時の喜びよう,応援のお友だちからも,ドーッと歓声が沸き上がりました。
 わずかな時間でしたが,冬ならではの遊びをみんなで楽しみました。特に,1年生は,これまでの経験がない分,楽しさが倍増した様子でした。
 さて,今季は期待できるほど雪が降ってくれるでしょうか。大人の期待感(不安感)とは別に,子供たちはたくさんの雪が降ってくれることを心待ちにしているようです。

書きぞめ特別練習開始 ~一筆に集中して~

   
 2学期もいよいよ大詰めを迎えました。今日の放課後から,希望者を募っての『書きぞめ特別練習』がスタートしました。若草ホールに集まった3年生以上の精鋭たちは,担当の先生のかきかたの説明(手本の説明)を聞いて,さっそく練習に取りかかりました。『どんな文字も,基本の点画の集合体です。基本を大事にして書きましょう。』との励ましを受けて,点,画,止め,はらいの練習をしました。若草ホールには,墨のにおいがいっぱいに広がり,それだけでなんだかしっとりと落ち着いた気分になります。一筆一筆,真剣に筆を走らせる姿から,何とも言えない緊張感が伝わってきました。冬の日暮れの関係から,練習時間は十分とれませんが,時間と期間が短い分,集中して頑張ってほしいです。
   
 午前中,3年生は,総合的な学習『鹿折の宝ものをさぐろう!~人・自然・もの~』で,「白山小唄」の歴史や内容を探っているグループが,講師を招いてお話を聞きました。これまで調べていて疑問に思ってることを直接講師にたずねる活動でした。次から次に質問が出され,講師の先生もうれしい悲鳴を上げていらっしゃいました。学校統合で『白山小唄』がこのまま消えてしまうのではないかと心配されており,学校に呼ばれてお話しができることは大変うれしいともおっしゃっていました。ありがとうございました。
 1年生は,図工で地元大島の詩人,水上不二の詩を題材に『感想画』を描いていました。『みどりの真珠』と『ライオン』という詩から得た感想を思い思いに描いていました。色鮮やかなたてがみのライオンとみどりの真珠に海の生き物が集まって眺めている様子を上手に描いていました。

 校舎裏の『西八幡公園(バーグマン公園)』に遊具が設置されました。寒い季節になりますが,楽しく遊具で遊ぶ子供たちの歓声が聞こえてくるようです。安全に楽しく使いましょう。

早く来い来い,クリスマス!(環境委員会,児童集会)

     
 昇降口や廊下・階段の装飾をまかせられている環境委員会。学校花壇の運営の他に季節季節のきれいな掲示物をとおして,学校の環境づくりに一生懸命取り組んでいます。今朝は,児童集会を担当し,もうすぐやってくるクリスマスを一足先に鹿折小学校へ・・・・と,縦割り班ごとに『廊下掲示用のサンタクロースの飾り』づくりをしました。
 委員会のリーダーが,折り紙の折り方を細かに説明し,その説明に応じながら『サンタクロース』の顔を折りました。思い思いにサンタの顔をペンで仕上げて,ひもにつるしました。短時間の活動でしたが,全部をつなげてみると壮観です。
 2学期の終業まであとわずか。その後に待っているクリスマスを楽しみに夢見て,さあ~!2学期の学習のまとめ,生活のまとめ,そして,冬休むの学習と生活の計画立案をしっかり頑張っていきましょう。

理科の楽しさ,科学のおもしろさ(D.フォース理科実験教室)

         
 日本超一流の大企業の技術部門の第一線を退いた役員OBの方々が,自分たちの専門知識を生かし,『子供たちに科学のおもしろさ』を広げようと結成した団体『ディレクト・フォース』。今年も,今日,鹿折小学校に来てくださいました。
 5年生は,『風車づくり』の実験。風車を使って発電する『風力発電』の仕組みを実験をとおして学びました。6年生は,『飛行機づくり』。「飛行機はなぜ落ちないのか?」という疑問をドライヤーとスプーンを使った実験で再現して見せてくださいました。2つの教室は,驚きの歓声の連続。さすが,プロ中のプロの作り出す実験は,ひと味もふた味も違います。(私たち小学校教師は,まったく歯が立ちません。)普段の理科の学習では学ぶことのない内容ですが,子供たちにとっては,普段疑問に感じている2つの内容を,本当に分かりやすく,しかも楽しく実験をとおして教えてくださいました。
 ディテクと・フォースの皆さんは,今年これまでに全国150ヶ所以上の学校を巡回していらっしゃるそうです。特に,震災後には,被災した福島・宮城・岩手の学校には,支援活動の一環として毎年来てくださっています。午前中には気仙沼小学校を,昨日は中井小学校を訪問したそうです。1月には,津谷小学校・小泉小学校を訪問予定だそうです。
 今日の『理科実験教室』をきっかけに,科学に目覚め,将来,鹿折小学校から科学者が誕生するかもしれません。これからの鹿折小学校の子供たちの頑張りを楽しみに期待しましょう。
 ディレクト・フォースの皆さん,今日は大変ありがとうございました。

今年のラストを飾って,3年生で授業研究

      
 2校時目に,3年生で今年最後の授業研究会が行われました。今日の学習は,『分数でたし算ができるか?』という授業です。整数や小数では,たし算もひき算もできることは学習しています。その考えをもとに,『分数ではどうか・・・?』というのが今日の課題です。
 はじめ,先生が『遠足にジュースを持って行きたいんだが,2つのパックに少量ずつのこっているので,一緒にしたい。どれぐらいの量になるかなあ~。』と,子供たちの興味を引きます。課題に引きつけられた子供たちは,思い思いに自分の考えを図で表したり,文章でまとめたり,線分図や集直線を使って,何とか考えをまとめようとします。その考え方の実にしっかりしていること・・・・・。とても驚きました。同時に,とてもうれしくなりました。「こりゃ~,すごい!」
 そのあと,全体でそれぞれの考えを出し合い,『分数でもたし算が成立する』ことをまとめていきました。途中に,あえて間違った考えを提示して,子供たちの考えを揺さぶります。それでもそれを打ち消すだけの考えがしっかりしていて,揺らぎません。むしろ,その『揺さぶり発問』で,子供たちの考えが一層強まり,理解が確実なものになりました。
 『分母が同じ分数では,たし算ができる。』これが子供たちの導いた結論です。加えて,「ならば,ひき算はどうなのだろう?」「分母がちがう分数ならどうだろう?」・・・,次につながる新しい疑問も生まれました。
 とても充実した研究授業でした。鹿折の子供たちの学習力が,着実に伸びていることを時間できました。

さやまイオン様から,うれしいプレゼント

 
 『♪ 狭山,茶所 情けがあつい・・・♪』と,昔 タレントの志村けんさんが,ドリフターズの番組でおどけて歌っていたのを思い出します。その歌詞にあるとおり,狭山の方々は,本当に情けがあつい・・・です。
 今日,さやまイオンの代表の方々が,『鹿折の子供たちに,震災に負けずしっかり勉強してほしい。』と,たくさんの鉛筆をもって訪問してくださいました。この訪問は,交流のある『気仙沼と共に歩む さやま』の方々の支援活動に賛同して,さやまイオンの従業員の方々やそれの協力する方々の善意で,鉛筆を集めたり,購入したりして,毎年この時期に届けてくださるのです。なかには,この時期になると,自分の鉛筆の中から数本をわざわざ寄付してくれる地元の小学生のお友だちもいるそうです。本当にありがたいです。6年生の代表に受け取ってもらいました。そのお気持ちに感謝しながら,一生懸命,学習に励んでいきましょう。ありがとうございました。(鉛筆は,来週の朝会で紹介し,全校一人一人にあげたいと思います。)

『いじめ防止』標語づくりで心に誓う!

 
 悲しいことに,連日のように報道される『いじめ』が原因とされる児童生徒の自死事件。幼い心を傷つけられ,『死』という道を選んでしまった子供たちの苦しく悲しい思いは察するにあまりあるものです。そんな悲しいことがあってはなりません。そのためには,TVや新聞報道といった『他人事』ではなく,身近な問題であるという危機感を一人一人が常に心にとどめておかなければなりません。
 鹿折小学校では,『いじめ標語コンクール』に全校で参加することにしました。それは,決して入選を目指すものではありません。『いじめ防止標語づくり』をとおして,一人一人が自分の問題としてとらえ,決して加害者にも,被害者にも,そして,傍観者にもならないという強い決意表明です。各教室前の掲示板に,それぞれの思いや願いを標語にまとめました。朝に夕にそれを見て,鹿折小学校から『いじめをしない。出さない。』を実践していこうと思います。
 掲示された表をいくつか紹介します。
・ 知らないふりをしないで,助けよう!(3年)
・ 「いじめ」なんて しない!させない!許さない!(3年)
・ 「いじめ」最低!心の優しい人になるよう 『いじめ』絶対やっちゃダメ!(3年)
・ 「止めようよ。」その一言で助けよう。(3年)
・ 自分がされて嫌なことは,友だちには絶対しない。(2年)
・ 友だちがいじめられていたら,すぐに止めよう!(2年)

寒~い一日 されど,熱~く学習

      
 冷たい雨の降る寒~い一日でした。元気に校庭に駆け出すことができないので,今日の業間運動は,体育館で『長縄跳び』です。5・6年生のリードで,低学年のお友だちも楽しく調子よく跳べるようになってきました。「できた。跳べた~!」という歓声がいっぱい聞かれました。
 教室では,昨日に引き続き,真剣に『2学期のまとめ』の学習を進めていました。2年生は,国語で物語文の読み取りを,3年生は,図書室で総合の調べ学習を,5年生は,国語で『和の文化を調べよう』の学習です。教室をのぞいた私も,これぞとばかり,5年生のインタビューを受けました。「校長先生が子どもの頃,どんな遊びをしていましたか?」
 昔は,季節季節に「子どもの遊び」があったものですが,今は遊びに季節感がないなあ~。」なんてことを,あらためて振り返りました。ついでに,5年生に「和の文化」である『俳句』に投句してくださいと,お願いしてきました。11月の入選者は5年生が多いので,さらにいい俳句を投句してほしいです。待ってま~す。

2学期のまとめに集中!

   
 巷ではクリスマスソングが流れ,クリスマスセールの広告があちらこちらに飾られ,何となく浮き足立った感じが漂う今日この頃です。2学期最終の学習参観も終わり,「あとは,冬休みを待つばかり・・・!」と思いきや,鹿折小学校は,2学期のまとめの学習に集中して取り組んでいます。(普段よりもピリリッと緊張感が漂い,集中しているように見えました。教室に入って,学習の様子を参観するのもはばかれるような緊張感と集中力の3年生でした。)今日は,窓越しに学習の様子をのぞいて,退散しました。
 1年生の廊下には,参観日で親子でつくった『クリスマスリース』がきれいに飾られていました。2年生の廊下には,以前HPで紹介した『色石けん水』を使って描いた絵画が掲示してありました。どれも力作ぞろいです。
 10月に始めた『俳句』,11月の優秀作品を校長室前廊下に掲示しておきましたが,ご覧いただけましたか。
秋の空 ゆっくりオレンジ 深くなる
秋の空 ゆっくり延びる 白い線
秋の暮れ 染まった木の葉と さようなら 
満月を 超える姿よ スーパームーン
 どうです。どれも秀作でしょう。今朝の朝会で,表彰しました。12月も継続します。おうちでも、親子で『俳句』をひとつひねってみませんか。

学習参観 大変ありがとうございました。

       
 厳寒の中,2学期末の学習参観日に多数ご来校いただき大変ありがとうございました。『みのりの秋』を締めくくるに相応しいバラエティに富んだ各学年の授業でした。防災の授業あり,総合的な学習の発表会あり,親子での工作あり・・・・と,子供たちの真剣な学びの姿をご覧いただくことができました。
 学校評議員の方々にも授業を見ていただきました。授業後の懇談では,評議員さん方からも,子供たちの真剣な授業の様子をたくさんほめていただきました。

東北財務局,出前授業『買い物ゲーム』(1年)

       
 大人が毎日の生活で当たり前にしている『買い物』。1年生の子供たちは,買い物についてどんなイメージを持っているのでしょう?買い物とは『買い物かごにほしい物を入れること,お金はお母さんは払うもの』と思っているお子さんもいるかもしれません。(仕方ありません。昔のように近所に駄菓子屋があり,小銭をもった子供たちが思い思いに工夫しながら買い物をするということが,今はまったくできないからです。)
 そんな現状に切り込むように,1年PTA親子行事として,東北財務局から講師を招き『買い物ゲーム』の学習をしました。
 はじめは,お堅く「買い物って何だろう?」と難しい発問からスタートしましたが,中盤からはいよいよ『買い物ゲーム』のスタートです。グループごとに1000円の模擬貨幣をいただき,スーパーのチラシ(模擬)を見ながら,親子で買い物の計画を立てます。
(もうオーバーしてるわよ。)
(もう少し買えるじゃ~ないの。)
 そんな言葉をかけたいのをグッと我慢していいただきながら,子供たちの計画を見守ってもらいました。そして,いよいよ『買い物本番!』若草ホールに開かれたお店に直行です。計画書とにらめっこしながら,商品を買い物かごに入れていきます。そのうち,「これよりあっちを買おう!」などと計画変更が加わり,みんなで頭を寄せ合って,再計算。算数では,やっと10を超す数のたし算・ひき算を勉強したばかりの子供たちです。1000円を上手に使いこなすことは,至難の業で,最後にレジで精算してもらい,セーフだったり,アウトだったり・・・と,とても楽しい学習でした。
 「買い物とは,商品をただかごに入れるだけのものではない。」「持ち金を超えた買い物はできない。」「上手に買い物するには,正しく計算できなくてはならない。」等々,たくさんのことを体験しながら学ぶことができました。
 参加したお母さん・お父さん方も,お子さんの新たな実態を垣間見ることができたのではないでしょうか。
 東北財務局の講師先生,今日は楽しい,ためになる学習をありがとうございました。

雨の中,復興の町探検(2年,校外学習)

   
 今にも雪に変わりそうな雨の中でしたが,2年生は生活科の学習で『町探検』(校外学習)に行ってきました。事前に見学をお願いしていたお店があったため,予定を変更ができず,実施しました。思い思いに見聞きしたいことをたくさんもっての見学です。各お店の方々には,本当にていねいに対応していただきました。大変ありがとうございます。復興工事が進む中,少しずつ学区内にもいろいろなお店が開かれてきました。震災被害の大きい鹿折地区に元通りの賑わいを取り戻そうとするお店のみなさんの努力や苦労を直接聞く子とができ,2年生は,2年生なりに『地域の復興』を実感できたのではないでしょうか。自分が事前に準備した質問を一生懸命たずねている様子が見て取れます。外がとても寒かった分,見学したり,質問したりしたことは,子供たちの心と頭にしっかりと焼き付いたことでしょう。雨の中,大変お疲れまさでした。
 帰校後すぐに,教室のストーブに火を入れてもらい,ホッと一息ついて,給食を美味しそうに食べていました。

大きく成長したネ。(1年,研究授業)

    
 わずか8ヶ月。4月の小学校入学を思い返してみると,何とこの大きな成長ぶりに、あらためて驚かされます。今日の研究授業では,単に「計算ができるようになる。」という学習ではなく,これまで学習した方法ではない新しいひき算の方法をみんなで考えよう!という難題です。これまでのひき算は,12-3=という場合は,直接引けないことから、12を10と2に分け,考えやすい10ー3=7を計算して後に,分けておいた2をたして,7+2=9という具合に計算してきました。(10の合成・分解は基本中の基本で,1年生はみんな簡単に計算できるからです。)
 今日は,同じ問題でも12個のケーキ,「10個は箱に入っていてバラが2個」です。「3個いただくとしたら,みんなはケーキをどんな風に食べるの?」という身近な生活場面から問題を作り出し,その食べ方から新しい計算方法を導く学習をしました。当然ことながら,普段の生活では,バラの2個をまずいただき,その後箱から1個いただき食べます。つまり,食べる3個を2個と1個に分け,まずはじめに2を引き(12-2=10)バラの分をなくします。その後にもう1引く(10-1=9)計算方法です。
 頭をかしげながらもよ~く考え,この方法をみんなで導き出しました。(なかなか難しい勉強をしているでしょう。1年生でも・・・・)今日勉強したばかりですから,まだまだ自由に使いこなせるまでには至っていません。習熟するのはこれからです。
 家庭学習やこれからの冬休みの時など,お子さんの勉強の仕方をそ~っとのぞいてみてください。お子さんの成長を実感できると思いますよ。

大健闘!二題 鹿折っ子 輝く。

     
 26日(土)に,気仙沼小学校校庭を会場に『市立小学校交流サッカー大会』が開催されました。本校からは,5年生中心の有志でチームを組み参加しました。これまでPTAの作並さんをコーチに迎え,日没の早い中ではありましたが練習を重ね大会にのぞみました。予選リーグでは,津谷小学校と松岩小学校と対戦しました。6年生主体の相手チームに,果敢に挑み互角に試合をしましたが,善戦及ばず,予選リーグを勝ち進むことができず,惜敗しました。
 試合後,作並コーチから力を尽くし善戦したことをほめていただき,『来年こそは,一勝を・・・!』と誓い合いました。勝利をあげることはできませんでしたが,鹿折っ子らしいさわやかな試合ぶりが光っていました。
 コーチをして下さった作並さん,寒い中応援に駆けつけ,精一杯の声援して下さった保護者のみなさんに感謝申し上げます。ありがとうございました。
   
 先日の『第8回ESDサイエンス・カフェin気仙沼』での研究発表を,朝会の時間を利用して,当日参加しなかった全校に向けて発表してもらいました。同じ学校のお友だちが,こんなにもすばらしい着眼と地道な調査や制作をし,研究としてまとめた成果を聞き,みんな驚いていました。あらためて普段の生活の中から『疑問の目』をもつことの大切さ,それを解明・解決するために『筋道立てて考え,実践すること』の大切さを2人のお友だちから学ぶことができました。
 最後に「来年は挑戦してみた人は・・・?」と問うたところ,1~3年生の手が一斉に上がりました。(4~6年生の手はあまり上がりませんでしたが・・・・)すばらしいです。来年を期待したいと思います。 

非常時の『心のスイッチ』 正しい判断と素早い行動

   
 「防災ずきんをかぶり,ハンカチで鼻と口を覆いながら,無言で素早く避難。」今日の火災想定の避難訓練の様子です。とてもりっぱな避難の仕方だったと,消防署の方々にほめていただきました。
 例年にないほど冬の到来が,今年は早いです。すでに各御家庭では,ストーブなどの火気を使用していると思います。これから心配されるのが,火気の不適切な使用や火遊びによる火事です。今日の避難訓練を頭と心に刻みこんで,火の用心に心掛けてほしいです。
 とてもりっぱな避難訓練をほめていただきましたが,消防署の方々も心配されているのが,『大人不在時,子どもだけの時』の対応の仕方です。消防署の方から,先日の大地震と津波警報への対応はどうであったか・・・・を例に,『人は,緊急時でも自分は大丈夫。この程度の地震なら大丈夫。』と,勝手に安全だと決め込んでしまう『心のスイッチ』があるというお話しをいただきました。この『心のスイッチ』が,大きな被害につながる場合があるというのです。決して安全だと決めつけず,正しい判断と素早い避難行動が,たったひとつの命を守ることになります。今日のいただいた大切なお話をしっかりと心にとどめ,いざという時に素早く避難してほしいです。
 しかし,最も大切なことは,火事を出さないこと。決して火遊びなどしないように,心に誓って下さい。

地震被害はありませんでしたか?~授業に集中~

  
 22日早朝の地震と「津波警報」には,一瞬ヒヤリとさせられました。各御家庭におきましては,被害等はございませんでしたか?市教委より『臨時休校』の措置指示があり,午前中は,対応に振り回されましたが,午後『津波注意報解除』の報が出され,職員全員で手分けをして学区内の主に通学路の安全点検をしました。特に問題が見つからず,ホッと一安心しました。
 元気に登校した児童でしたが,今日はこの冬一番の寒さ。業間『たてわり活動』も会場を体育館に移して『長縄跳び』を楽しみました。跳んでいる様子を見ると,みんな大分上手になってきました。間をおかずに次から次へと跳んでいました。 
 
 教室では,2年生が図工で新しい表現技法に挑戦していました。石けん水に絵の具を入れて,『色石けん水』をつくります。それをシャボン玉のように紙の上に泡にし,その色と形を定着させるのです。何とも不思議な『シャボン玉』の絵です。今日は『試し』の学習でしたが,できた色や形から,「○○に似てるな。○○みたいだぞ。」と思いを広げて,作品として仕上げていくようです。さ~て,2年生は,『シャボン玉』が偶然に描いた模様を何に見立てて,絵に仕上げるでしょう。とても楽しみです。 

自ら『学び』を求めて サイエンスカフェ&高判形登山

  
 19日(土)と20日(日)に,2つの大きな『学び』の機会がありました。一つ目は,19日(土)の『サイエンスカフェin気仙沼』です。日ごろ疑問に思っていることやいつか挑戦しようと思っていたことを,夏休みを利用して『自由研究』として取り組んだものの中で,特に優れている作品の発表会でした。本校から2名のお友だちが『気仙沼科学教育協会長賞』『気仙沼教育委員会教育長賞』に選ばれ,先日の仙台での発表に続いて,今回も大学の先生や市内の学校の先生方,お父さん・お母さん・家族の方々,市内小中学校の児童生徒のみなさん,100名を超す参加者の前での発表でした。二人とも,とても堂々と発表しました。
 小学校では,担任の先生方に出された宿題を家庭学習として取り組むことが多いですが,本来あるべき『学び』の姿は,自分から求めること,求めるものだと思います。そのひとつの完成した姿が2人の発表によく現れていました。2人の発表を聞いて,普段から「なぜだろう?」「どうしてかなあ?」と疑問の心をもって,物事をよく観察すること,その疑問を解き明かすために結果を予想すること,そして,いろいろな方法で調べたり,試したりして疑問を解決すること,最後にそれを,人に分かりやすく説明・発表することの大切さをあらためて知らされた思いがしました。
 Tさんは,採取した大昔の石器について,どのような役割があり,どのように使っていたのか等を専門家にたずねたり,本で調べたりして疑問を解き明かしました。最後には,調べた方法が正しいかどうか,大昔の人のように自分で石器をつくってみることも試しています。
 Kさんは,公民館行事などに参加して気仙沼にいろいろな名所や旧跡が多くあることに気付くとともに,そのことがあまり広報されていないことから,『小学生記者』になって自分でホームページを開設し,できるだけ多くの人に気仙沼の良さを知ってもらおうとしました。小学生の目で見たものを小学生らしい感覚と文章でまとめています。
 ぜひ,今度の朝会で全校に発表を聞いてもらい,『研究型の学び』の大切やおもしろさについて,知ってもらいたいと思います。とてもすばらしい研究でした。
(個人情報保護のために,名前は伏せてあります。また,顔も特定できなようなものを掲載しました。ご理解願います。)
   
 もう一つは,20日(日)の『高判形登山』です。鹿折公民館主催の行事で,校歌に歌われている山に,道なき道を登る活動です。多くのお友だちが参加したようです。学校の勉強でこの高判形について学ぶ機会はありません。校歌に歌われながら,その実際を知らない人がほとんどです。だからこそ,学ぶ価値があるのだと思います。これも,機会を利用して,自分から進んで学ぼうとする『自主的な学び』です。
 このように考えてみると,私たちの周りには,たくさんの『学び』のチャンスが転がっているような気がしますね。休日は,ぜひこのような学びの機会をどんどん活用して,自分の学びを広げてほしいと思います。

楽しさ ドッカーン 若草祭り

           
 待ちに待った児童会主催の『若草祭り』。多くの保護者のみなさんや区内の保育所のお友だちを迎えて,盛大に開催されました。いろいろ書かなくても,この笑顔,笑顔,笑顔をご覧下さい。子供たちのこの嬉々とした表情を見れば,今日の祭りがどれほど楽しかったか,伝わることでしょう。
 短い準備期間の中,よくもここまで・・・・,また鹿折小の子供たちの底力に感動しました。とても楽しかったです。ありがとう,そしてお疲れ様でした。

学習に集中!さすがです。

   
 『若草まつり』を明日に控え,その準備で慌ただしいのでは・・・・と教室をのぞいてみると,(そんなことは関係な~い!)とばかりに,どの学年も集中して学習に取り組んでいました。特に,先日『中学校見学会』を終えたばかり6年生は,中学生の勉強ぶりに刺激されてか,特に集中していました。
 今日の授業は,『比例の性質のまとめ』です。平行四辺形の高さが1/2,1/3・・・に変化すると,面積はどのように変化するかという学習をもとに,そのことが比例関係にある2つの量の間でもいつでも当てはまることを証明して『比例の性質』をまとめる学習です。グループごとの話合いでは,ホワイトボードに結果やまとめを全体発表に備えていました。何とも言えない,ピリッとした緊張感の漂う勉強ぶりでした. 「これなら,中学校へ進んでも大丈夫!」と確信をもちました。
 
 1階廊下には,『市内小中学校図工美術作品展』の入賞作品が展示してあります。どれも『芸術の秋』にふさわしい力作ぞろいです。ちょっとした,『美術館』といったところです。ぜひ,ご来校の際は,足を止めてご鑑賞下さい。
 『俳句に挑戦!(第二弾)』を始めました。前回同様に,多くのお友だちの作品を待っています。(『作品作りのヒントカード』も準備しました。お子さんが持ち帰った時は,いっしょに一句ひねってみるのも,『文化の秋』になるのではないでしょうか。 

なるほど 市立図書館!(2年,校外学習) 

   
 2年生の生活科では,市内の公共施設の学習をしています。その中で,最も身近な『市立図書館の仕事の様子』について見学してきました。市立図書館がいま改築工事の真っ最中なので,足を延ばし,『本吉図書館』を見学してきました。せっかくの遠出なので,公共交通機関であるBRTを使って,見学場所を往復しました。
 図書館では,地域の人にたくさん利用していただくための工夫をうかがったり,仕事の実際を見せていただいたりしました。所蔵庫の中まで見せていただき,その本の多さにびっくり。
帰りのBRTでは,ちょうど定期試験だという高校生のお兄さん・お姉さんと乗り合わせました。高校生のみなさんに快く席を譲っていただき,公共交通機関でのマナーの大切さも体験できました。高校生のお兄さん・お姉さん ありがとうございました。今度は,私たちが,お年寄りや身体の不自由な人と出会ったら,進んで席を譲ってあげようと思いました。

中学校生活に夢を馳せ・・・!(6年生)

   
 まだまだ先のことのように思っていましたが,いよいよ6年生では,中学校進学が現実味を帯びてきました。今日午後,『中学校見学会』が行われました。少し緊張気味に小学校を出発した6年生は,みんなで歩いて鹿折中学校に向かいました。
 鹿折中学校では,担当の先生から中学校生活について,中学校での学習について,部活動について,説明していただきました。先生のお話が進むごとに,緊張が増してきた様子でした。
 その後,先輩たちの熱心な学習の様子を見学させていただきました。国語・数学・理科・社会・英語の授業です。小学校の授業では聞かれない言葉や難しそうな内容に少し不安になりました。中学校の先生もちょっぴり怖そうに見えました。(決してそんなことはないのですが・・・・)
 部活動に取り組む先輩たちの様子も見学させていただきました。(「あの部活もいいなあ~。この部活も楽しそうだなあ~。」小声で話して合っているようでした。)
 帰校後,感想を聞いてみたところ,「期待が半分,不安が半分!」との回答でした。その通りですね。これから小学校生活5ヶ月間で,6年間のまとめをしっかりして,力強くこの学校巣立っていってほしいです。(本当は,手放したくないのですが・・・・,頼りになる6年生ですから)
   
 業間時間の全校体力つくり活動では,学年ごとに『長縄跳び』をしました。県教委で推奨している『Web縄跳び』に登録し,全県の同学年のお友だちと競おうと計画しているので,『長縄跳び』に熱が入っています。静かなブームになっています。1・2年生もずいぶん上手に跳べるようになりました。
 さらに練習を積んで,冬期間の体力つくりと記録への挑戦に頑張ってほしいです。

68年ぶりの大天体ショウ

    
 昨夜の『スーパームーン』,みなさんご覧になりましたか?68年ぶりの大天体ショウなのに,雨や曇りの天気で残念ながら見ることができなたった地域も多くあったようですが,気仙沼では,何とか見ることができました。今朝,児童に声をかけたら,「見た,見た。きれいだったよね。大きかったよね。」という声が多く聞かれました。中には,「不吉なことが起きる前触れなんだってよ・・・!」などと,まことしやかに迷信を語るお子さんもいました。スーパームーンをとおして,親子の会話が弾んだ様子がうかがえ,うれしくなりました。
 「68年ぶり」というと,世の中のほとんど人が初めて見たことになります。(私などは,18年後の次回のスーパームーンの時には,この世にいるかどうか・・・・?!)
月の出の夕方4時半頃には,東の霧立山の方から,大きな姿を現しました。何とも神々しいその姿に,思わずため息がこぼれました。
 この機会に,天体や宇宙,星々のことに興味をもち,新しい『学び』に結びつくといいですね。なんだかそんな予感がします。将来,天文学者が鹿折小学校から現れたりして・・・・・,そんな期待が膨らんだ『68年ぶりの天体ショウ』でした。

秋本番!児童朝会+生活科(1年)

   
 朝の児童朝会で,『図書委員会』の活動紹介が行われました。図書の数や利用に様子について,楽しくクイズで紹介してくれました。その中で,『多読』のお友だちの中間発表がありました。たくさんのお友だちに図書室が利用されているようです。『多読賞』の最終は,2月に発表する予定です。『読書の秋』これからもたくさん本を読んで,心を豊かにしてほしいです。
   
 1年生は,先日の2年生の『おもちゃ祭り』に刺激されてか,はたまた今週末の『若草祭り』に向けてか,『おもちゃをつくろう!』(生活科)の学習をしていました。『秋さがし』の学習で見つけたマツボックリやドングリの実を『投げる玉』にして思い思いにゲームづくりに夢中です。誘われて私もゲームに参加しました。なかなか手が込んでいて,思うように得点が入りません。1年生なりに難易度に段階をつけて,的をつくっていました。互いにゲームを楽しむ中で,互いの工夫点や良さをいっぱい発見していたようです。夢中になるって,いいですね。ハサミやセロハンテープの使い方や色紙の使い方も上手になってきました。
 
 校舎裏のバーグマン公園では,移設した遊具の設置工事がさかんに行われいました。間もなく自由に遊べるようになると思います。楽しみですね。これでまた,子供たちの『楽しみ』がまたひとつ増えます。完成したら,安全に楽しく遊んで下さい。みんなの笑顔が,寄贈して下さった方々への一番の感謝の気持ちになると思います。

PTA親子防災教室 未来の鹿折を夢見て!

         
 恒例の『PTA親子防災教室』が行われました。復興工事を請け負ってる『清水JV』様の全面協力により、地区全体の復興工事の進捗状況をドローンを使った映像で見せていただきました。(実際にドローンを飛ばしていただきました。)休日などに工事現場近くを歩いていたり,友だちと遊んでいたりした時に,地震など大きな災害が起きたら,蔵底・栄町付近は,安波山方面の高台へ,浪板地区付近なら鹿折中学校の高台へ,そうでない時は,復興公営住宅が『津波避難ビル』になっていることから、外側の非常階段を上まで上って避難することをドローンが撮影した映像をもとにみんなで確認し合いました。それが今日の学習会のねらいの一つ目です。その後,その工事が完成したら,鹿折地区がどのような新しい街に生まれ変わるのか予想映像も見せていただきました。(参加者からは,ウォーーーッと,ため息にもにた大きな歓声が上がりました。)
 一日も早く復興工事を完成するための必要条件は,『安全な工事』です。安全工事を支えるのは,もちろん『事故防止』です。そこで,大型の工事車両が抱える「危険」を実際に運転席に乗せていただくことで,体験させてもらいました。それが今日の学習会のねらいの2つめです。運転席からは,見えにくかったり,まったく見えない『死角』があること体験を通して知りました。
 最後に,参加した児童は,①作業中に工事車両や工事機械に近づかないこと,②ダンプカーなど工事車両の周りで遊んだり,近づいたりしないこと,③立ち入り禁止の看板や柵があるところに入らないこと の3点を清水JVの方々に約束しました。
 小春日和の中,地域を知ったり,未来を見通したり,危険を理解したり・・・・,親子でとても有意義な研修ができました。清水JVの皆さん,今日は,大変お世話様でした。また,学習会を企画・運営してくださったPTA校外生活部の鈴木部長さんはじめ部員の皆様,大変お疲れ様でした。そして,ありがとうございました。

防災タイム&業間縦割り活動&研究授業 やるしか君 満載

     
 毎週木曜日の業前の時間は,『鹿折タイム』として設定し,学年・学級で創意工夫した活動と『防災タイム』を行っています。今日は,『防災タイム』の時間でした。3年生では,県の防災副読本を活用して,「登下校の途中で災害に遭遇したら・・・」という題材で学習していました。『津波てんでんこ』に代表される「まずは自分の命を守ること」の意見が出され,頭をカバンなどで守る,倒れる危険性のある塀や木・電信柱からから離れる,高台へ避難するなど・・・,自分が取るべき行動をしっかりと理解していました。
 業間時間には,『縦割りリレー』を行いました。今日のレースも1秒を争う好レースで,大盛り上がりでした。(寒さに震えていたのは,大人ばかりです。子供たちのエネルギーには感心するばかりです。)
    
 昨日の5年生に引き続き,4年生でも研究授業が行われました。今日の学習は『面積』。1㎠の単位面積がいくつ敷き詰められるかを考える学習です。しかも今日は,面積を求める公式が適用できない複合図形の求積です。
 グループごとに図形を切ったり,移動させたり,余分な部分を全体から引いたりする様々な方法にチャレンジしていました。グループ活動もとても活発に行われ,その後の全体発表もとても分かりやすい説明の仕方でした。既習の正方形や長方形に形を変換させ,いろいろな解法を求めることができました。なかなか柔軟な頭脳の持ち主の4年生です。4年生の活力を上手に引き出した,見応えのある授業でした。4年生のみなさん,よく頑張りました。

5年生充実の二題:自動車工場見学&研究授業

   
 昨日,5年生は,社会科の学習の一環として『トヨタ自動車宮城大衡工場』と『メグミルク工場』の2箇所の校外学習に行ってきました。貸切バスの交通費の支援があって実現した今回の学習は,地元気仙沼では見ることのできない大規模工場の見学です。メグミルク工場では,完全に衛生管理された設備の中で,人の手を介せずに牛乳が生産される工程を見学しました。また,トヨタ自動車工場は,工場の中をバス移動する程の工場の広さに度肝を抜かれました。(工場敷地の広さは,コボスタ22個分の広さだそうです。)
 教科書や資料集等の写真資料では見ていたものの,本物の迫力に『百聞は一見にしかず』を体感しました。これが世界に誇る日本の工業のすばらしさをしっかりと学習してきました。(昨日は帰りが遅かったので,お伝えするのが一日遅くなってしまいました。)
   
 5時間目に5年生で算数科の授業研究会がありました。平均をもとに全体量を求める学習です。平均の意味を学習した5年生が,グループの話合いをとおして,全体量を探る内容で,事前に今日の学習問題を家庭学習で考えてきて,グループでの話合いを充実させる学習スタイルへの挑戦です。昨日の校外学習の疲れも見せず,自分なりの考えをもって授業に臨んだ5年生は,活発に話し合い,問題を解決していました。グループ内の話合いでは,たくさんの考えが出されていましたし,学習のまとめから適用問題まで余裕をもって進めていました。今日の授業では,家庭学習を全員が確実に行ってくることが前提です。全員が自分なりの考えをしっかりもって,臨んでいたことに,5年生の『学ぼうとする意欲と望ましい習慣』にとても感心しました。これからも,単元の内容によっては,他の学年でもどんどん取り入れ行きたい学習スタイルの提案となりました。これからもさらに頑張ってほしいです。頼もしい5年生の学習ぶりでした。

おもちゃ祭りへようこそ(1・2年合同生活科)

       
 5時間目,ご招待を受けて2階2年生教室へ行ってみると,そこは,大歓声の渦。2年生が生活科の学習でつくったいろいろな手作りおもちゃでお店を開き,1年生を迎えての『おもちゃ祭り』の真っ最中。
 2年生は,アイディアマンぞろいです。定番のゼムクリップを使った『魚釣りコーナー』をはじめ,紙コップの『けん玉』,紙皿に切れ目を入れて輪ゴムで飛ばす『クルクルUFO』,輪ゴムが縮む力を利用した『ピョンピョンガエル』,電池を車(ローラー)代わりに利用した『コロコロコロン』,圧巻は,新聞紙で紙風船をつくり,それを使った『テニス』と様々・・・。1年生は,学習カードを片手に,あっちのお店に・・・,こっちのお店に・・・と,駆け回っています。高得点をあげて『金メダル』までもらったお友だちも・・・・。さらには,作り方を教えてもらい,いっしょに工作したり・・・・,とても楽しい活動ぶりです。
 本当に子どもは『遊びの天才』です。思いっきり遊ぶ中で工夫が生まれます。知恵を働かせて,楽しさ・おもしろさを増大させます。それこそが,生きてはたらく『学びの姿』なのだと痛感しました。
 今日,楽しく遊んだ1年生の心には,今日のことが思い出としてしっかりと刻まれ,来年は,自分たちが新しい1年生を招待して楽しさを伝えていくのでしょう。とてもすばらしい『学びの連鎖』だと感心しました。いっしょに遊びながら,満足げな笑顔と歓声が,私の心にも刻まれました。
 2年生のお兄さん・お姉さん お疲れ様でした。ありがとう。

2学期もあと2ヶ月 これからが頑張りどころ!


 5日(土)夜の『BSーTBS 校歌を訪ねて』の放送をご覧いただきましたか?(以前にこの『鹿折小情報通』でお知らせしただけでしたから,見忘れた方もいたかもしれません。) 今朝の朝会で、児童にたずねたところ、約半数の児童が見たようでした。
 明るく元気に校歌を歌う子供たちが,とてもさわやかでした。どのお子さんも精一杯『日々に新たに また日々に』と,未来に向かって校歌を歌っていました。
 放送の中では,将来の夢について,何人かがインタビューされていました。それぞれに,パティシエ,習字の先生,おまわりさん,そして,お医者さんになりたいと,具体的に夢を描いていました。夢実現のために,『今』の勉強を一生懸命頑張ることが,大切です・・・・と,話しました。
  
 そんな児童の頑張りに今朝はたくさんの賞状を伝達することができました。宮城県知事賞をいただいたお子さんもいます。
 授業をのぞくと,5年生では,ジュースをコップに注いで,『平均』の学習をしていました。『平均』という考え方をより明確にイメージさせるためです。何気ない工夫ですが,このことによって『平均』という考え方をしっかりと理解し,今度はそれを頭の中で操作できるようになるのです。
 みんな頑張っていますね。長いと思っていた2学期も,あれよあれよいう間に11月に突入し,あと2ヶ月となりました。今月末には,『若草祭り』を控えていますが,勉強もこれからが頑張りどころです。

魚市場見学 並ぶメカジキに言葉失う5年生

    
 先日の『水産加工工場見学』に引き続いて,今日は,『魚市場見学』に行ってきた5年生。『鹿折の宝もの』を探す学習の一環として,気仙沼市の中心産業『水産業』の中枢である魚市場の見学は,衝撃だったようです。ちょうど水揚げされたばかりのメカジキが市場一面にズラ~リと並べられていました。食用だったり,加工されたり,お土産品になったり・・・と,用途は多様なようです。係の方の説明を聞きながら,震災から復興を遂げた基幹産業である水産業の「今」を見聞してきました。
 将来,水産業に携わる5年生もいるかもしれません。教室では学ぶことtができない『本物』に触れ,5年生の『学び』は深まったようです。

雨をも晴らす 校内マラソン大会

        
 何という奇跡でしょうか,大会終了を待っていたかのように,お昼過ぎから雨が降り出しました。今年の学校行事は,全て天候に恵まれました。(鹿折っ子たちは,間違いなく何かを持っていますネ。)
 寒い中にもかかわらず多くの保護者の方々の応援を得ながら,『校内マラソン大会』を開催できました。応援ありがtごうございます。寒さにも負けず,力走,力走の大会となりました。開会式では,「友達とのレース(戦い)と同時に,長い距離を走ることによる自分との戦い。苦しさに負けず,それにに打ち勝ちます・・!」との6年生による力強い選手宣誓。まさにその通りのレース展開となりました。入賞できたお子さんも,そこに至らなかったお子さんも,全員『自己最高タイム』を出すことができました。寒さを吹き飛ばす熱気あふれる『校内マラソン大会』となりました。またひとつ,鹿折っ子たちは,大きな成長を遂げました。
 子どもたちの熱気に負けないほどの熱~いご声援大変ありがとうございました。

鹿折小をもっといい学校に・・・!委員会活動活発!

     
 6時間目の『委員会活動』をのぞいてみました。環境委員会は,季節の廊下掲示をとおして学習環境づくりに,図書委員会は,今度行われる図書委員会が主催する児童集会の計画を,保健委員会は,少しマンネリ化してきた清潔検査を見直そうと,JRC委員会は,『ニコニコポスト』に投函された全校からの『ありがとう』の投稿の集計を,計画委員会は,11月に行われる『若草祭り』の計画づくりを・・・・・,それぞれに進めていました。
 鹿折小学校は,勉強だけでなく,スポーツだけでもなく,学校をもっともっといい学校にしようと『自治活動』も活発です。いろいろな場面から課題(問題)を発見し,それを何とかよい方に解決しようと話し合い,そして,行動に・・・,どの委員会も本当にすばらしいです。6年生のリーダーシップも頼もしいです。
 
 さて,明日は『校内マラソン大会』。これまでの学校行事は,晴天続きでしたが,明日の天候は少し心配です。雨が・・・の予報も出ているようです。先週から一気に気温も下がり,体調を崩しがちのお子さんもいるようですので,大会運営には細心の注意を払いたいと考えています。明日は,勉強の用意とマラソン大会の用意と両方の準備をお願いしたいと思います。天候によっては,無理せずに,延期の判断もしたいと考えていますので,御理解下さい。暖かな絶好のコンディションの中で,大会を迎えたいものです。

モンスターゴールドに思いを馳せ・・・!(6年・総合)

     
 マルコポーロが活躍した時代,日本は,『ジパング』(黄金の島)として,ヨーロッパの国々に紹介されました。その中心は,何といっても平安時代末期の『平泉の藤原氏・黄金文化』です。平泉が世界文化遺産に登録されたことによって『藤原氏・黄金文化』は,一層脚光を浴びるようになりました。気仙沼に住む人なら誰でも知っているように,その藤原氏の黄金文化を支えたのが『鹿折白山の金山』です。モンスターゴールド(現在は,実際の1/6に分割されている。)が,37年ぶりに里帰りする計画も持ち上がっています。しかし,身近にこのような『宝もの』(学習の素材)があるのに,その実際をくわしく知る人は,あまりいないというのも事実です。
 そんな実態から,鹿折金山と藤原黄金文化の関係を学習に取り入れようとしているのが,6年生の総合的な学習です。
 今日は,鉱山跡地と金山資料館の見学をしてきました。金山資料館長さんと鹿折公民館長さんを講師に,山に分け入って体験見学してきました。これから,歴史をさかのぼり,6年生の学習が進んでいきます。社会科の歴史学習と連携しながら,いろいろ深く学習できるのではないかと,期待しています。

文化の秋 スポーツの秋 芸術の秋 いっぱい!

 月曜朝会で呼びかけた『俳句』,思いの外たくさんの投稿がありました。26日までの投稿分をまとめて校長室前に掲示しました。
「どれどれ…,ぼくのは?私のは?」と,集まって見ています。
 秀作を紹介します。
秋の空 モクモク雲が 笑ってる (1年生)
トンボさん まんまるメガネが お似合いよ(2年生)
ススキがね こっちに来てと 呼びかける(4年生)
遊ぶ子を 見守りながら 散るもみじ(5年生)
 他にもたくさんの投稿がありました。ご来校の際,ちょっとのぞいてみて下さい。
  
 すっかり葉を落とし,枝だけになった校地内のサクラの木を題材に,4年生が写生しています。水彩絵の具の特長をうまく生かして,木肌の色の微妙なちがいを上手に表現しています。葉は無くても,花を咲かせる春を夢見て、これから厳しい冬に向かうサクラの秘めた生命力を色と形で表現しています。これも完成が楽しみです。
   
 高学年の廊下には,何やら難しいグラフが全員分掲示されています。これは,来る「校内マラソン大会」で、自己目標を設定したり,それにより近づけたりするために、練習のタイムを累積記録しているもののようです。「〇周目のこの辺が、頑張りどころだ~!」と、自分を励ますメッセージやペース配分の計画している人もいます。さすが高学年,マラソンを科学的に分析し,成果を上げようと努力しています。
 校舎裏の「バーグマン公園」には,復興マート跡地から遊具を移設する工事が始まりました。公園での遊びの幅が,またグーンと広がります。楽しみです。
 今日は,『文化の秋,スポーツの秋,芸術の秋』満載の一日でした。

就学時健康診断 元気っ子が集合しました。

   
 26日(水)午後から、来年4月入学予定のお子さんたちの『就学時健康診断』が,本校・新城小・月立小の3校合同(65名)で行われました。お母さんやおばあさんに、中にはお父さんに手を引かれ,「ここが,小学校かぁ~?!」と、興味津々に集まってきました。小学校への興味の方が強い様子で,お医者さんの健診を怖がったり,嫌がったりするお子さんはいませんでした。それ程,小学校に入学するということは,小さな子供たちにとっても,期待と希望の象徴なのだなあとあらためて感じました。そのように期待と希望に胸を大きく膨らませて入学する子供たちにとって,「通いたくなる学校,楽しい学校」,親御さん方にとっては,「通わせたくなる学校」となるような学校経営をしなければなりません。かわいい子供たちを見て,そんな気持ちをあらためて気持ちを強くもちました。
 「鹿折小学校は,いい学校だよ~!楽しい学校だよ~!,お兄ちゃん・お姉ちゃんはみんな優しいよ~!」思わず,そんな声をかけたくなりました。

文化の香り いや高し!俳句に挑戦

  
 学芸会での熱演,そして,今はマラソン大会に向けての熱のこもった練習・・・と,鹿折小学校は,まさに『みのりの秋・充実の秋』を迎えています。さらなる頑張りを期待して,24日(月)の朝会で,『俳句』について話しました。
 日本の歴史の中で育まれてきた『七・五調(五・七調)』の言葉のリズムと日本独特の十七文字の短い詩文化。
 知らずに歌っていた校歌の『朝は呼んでる たんぼ道 かもめの群れが 舞っている。』の歌詞も,ちゃんと『七・五調』のリズムになっていることに驚いていました。
 日本文化に触れるチャンスと思い,季節を表す『季語』を付けて俳句を作ってみよう・・・!と,呼びかけました。
すると,校長室前の投稿箱に,たくさんの俳句の投稿がありました。(打てば響く子供たちです。とてもうれしくなりました。)
 掲示してみんなに紹介したいと思っています。TV番組の「プレバト」ではありませんが,これをきっかけに,俳句や短歌など,日本語の美しさや表現の奥深さに気付き,大切にする心を育てていきたいと思います。

気仙沼キッズ北海道体験学習2016 吹奏楽演奏

   
 夏に行われた『気仙沼キッズ北海道体験学習2016』の支援をして下さった苫小牧市の支援者の代表の方が,記録集のリーフレットとポスターを持って来て下さいました。それを見るとみんな楽しそうに活動しています。もう5回目になるそうです。本当にありがたい支援に,感謝の気持ちでいっぱいです。今年,本校から5名が参加しました。
 今日は,札幌の大学生の方々も一緒に来校され,吹奏楽のアンサンブル・ミニコンサートも開いて下さいました。トロンボーン,ホルン,バリトンサックス,テナーサックス,アルトサックスの5種類の楽器が奏でる演奏にしばしウットリ・・・・。楽器の説明もしていただきましたし,楽器にも触らせていただきました。
 最後には,「アンコール!アンコール!」の拍手も飛び出し,大盛り上がりとなりました。午前中には,陸前高田市を訪問されたそうです。明日はまた,市内の他の学校を訪問されるとか・・・・,震災から5年半経過してもなお,気仙沼の私たちにあたたかい気持ちを向けていただいていることに,改めてお礼申し上げます。ありがとうございました。
   
 校内マラソン大会もいよいよ近づいてきました。鹿折川の護岸工事に伴う交通量の大きな変化から,一般道コースは危険と判断しました。校庭の周回コースでの実施になり,例年のような盛り上がりに欠ける面があるかもしれません。『児童の安全』が最優先されなければなりません。御理解と御協力をよろしくお願いします。
 児童は,連日,大会に向けての練習に熱が入っています。普段なかなか走ることがない長い道のりを走るだけに,体力と同時に気力の充実も必要です。弱音を吐かずに,全員完走を目指して頑張っています。大会当日は,応援をよろしくお願いします。

鹿折中学校文化祭 頼もしい先輩たちに感動! 

   
 23日(日)に鹿折中学校の文化祭を見てきました。テーマは,『百花繚乱』。一人一人の生徒がそれぞれの持ち味を生かしながら,それぞれの存在を示し,もてる力を存分に発揮するように・・・,そんな願いがテーマになっていました。
 少年の主張,弁論発表,英語暗唱,どれも学校代表だけあって,主張の論の組み立ても,表現力も,聴く者を引きつける力に満ちていました。中でも,『サクラ学習』(総合的な学習の時間)の各学年の発表は,さすが中学生と思わせる内容と説得力がありました。途中に寸劇なども取り入れながら,見る人・聞く人に分かってもらおうとする工夫がなされていました。誰も恥ずかしがらずに,精一杯演技している姿が,とてもさわやかでした。
 そんな先輩たちがいる鹿折中学校へ進み,学べる本校の子供たちは,幸せだなあ~と,つくずく感じました。

STOP!いじめ 人権教育出前授業(5年)

    
 連日のように新聞やテレビで報道される『いじめ問題』。若くして自らの命を絶つ事案報道があるたびに,心が痛みます。そのような悲しいことが起きないように,起こさないようにとの願いから,仙台法務局気仙沼支局の協力をいただき,人権擁護委員の方々をお迎えしての『人権教育出前授業』を5年生で行いました。もちろんテーマは,『いじめなくそう!』です。
 はじめに,具体的な生活場面の絵をもとに,いじめにはいろいろな形態があることを確認し合いました。『無視』『からかい』『いたずら』・・・すべて『いじめ』の始まりです。講師の先生の指導で,① もし自分がいじめにあったら・・・・?
② 友だちがいじめられているのを見たら(見つけたら)・・・・?
 2つの問いに,一人一人が自分の考えを書き,それを「行動化」を目指して全体でまとめていきました。5年生が見いだした行動目標は,とても具体的で,核心を突いたものばかりです。
 私が心打たれたのは,講師の先生の「今までにいじめられたことがある人・・・?」「友だちがいじめられているのを見たことがある人・・・?」「友だちをいじめたことがある人・・・?」の問いに隠すことなく,正直に答えていたことです。つまり,自分の心の中にある『闇』の存在をしっかりと自覚し,それを良心という心の鏡に映し出して,客観的に理解していると言うことです。ですから,5年生が,授業のまとめで見つけ出した答えは,決して『建前だけのお利口さんの答え』にはなっていないのです。
 授業後に,講師の先生方もそのことに触れられていました。「とても素直で,いい子どもたちですね・・・・。」と。心がホンワカあたたかくなる週末のひとときでした。 

BSーTBS『校歌を訪ねて』の取材を受けました!

   
 BSーTBSの『校歌を訪ねて』という5分間番組の取材を受けました。全校で元気に校歌を歌っている様子や校舎の外観,校庭で元気に遊んでいる様子,真剣に授業を受けている様子,インタビューなどを取材していただきました。加えて,鹿折小学校のOBやOGの方々にも多数集まっていただき,なつかしく校歌を歌う様子も収録していただきました。(5分間の番組といえども,その何倍も何十倍も取材したり,収録したりして,そこから編集する大変さも垣間見ることができました。)
 あらためて,本校の校歌の歌詞を読み返してみると,大震災で致命的な大被害を受けながら,今,地域の復興を目指して頑張っている『鹿折』をそのまま言い当てているような歌詞があることに感動しています。
 日々に新たに,また日々に,新たに学ぶ 鹿折校
明るいであろう,きっと明るいはずの『未来』に向かって,力強く頑張れ!と後押ししているような『鹿折地区の応援歌』にも思えてきます。それを明るく元気に歌う子供たちに幸多かれ・・・!と願わずにはいられません。私たちは,ふんどしを締め直し,子供たちのためにさらに教育活動充実を目指します。

 今日収録した番組の放送日と放送時間は,11月5日(土),夜8時54分から,BS-TBSで放送予定です。どうぞご覧下さい。

あの日の感動再び・・・!市内音楽祭で熱唱

    
 19日,4年生が学校を代表して,市内音楽祭に出演しました。(私事ですが,37年間教員生活で初めて『市内音楽祭』を聴く機会の恵まれました。)
 どの学校でも,それぞれの学校を代表するだけあって,どの演奏も歌もきれいで,さわやかで,迫力があって,聴く人を魅了する高い完成度でした。
私などは,1000人を超す人が入場できる広いホールのステージに立つというだけで,心臓がいつもの何倍も何十倍にもその鼓動を強くするようにさえ感じます。さて,我が校の4年生は・・・?実に堂々としていました。(「緊張した~ぁ!」とはいうものの,全くそれを感じさせない様子でした。)何といってもすばらしかったのは,いつも何倍も輝いていた『笑顔』です。歌のうまさに,さわやかな笑顔が加わり,最高にステージとなりました。
 『歌の広がる学校』を目指して,これからは4年生がリーダーとなって,さわやかな歌声と笑顔の和を広げていってほしいです。
 4年生の皆さん,よく頑張りました。ありがとう。 

5年総合『鹿折の宝もの~つながろう 豊かな海と~

     
 学芸会の興奮がまだまださめやらない中,5年生は,総合的な学習で地域の復興のシンボルである『水産加工工場』の見学に行ってきました。水産都市である気仙沼市の人口の約7~8割の人が何らかの形で『水産業』に関わって生活しています。ですから,水産業の復活が,気仙沼市の復興に直結しているといっても過言ではありません。復興しつつある水産業の諸施設やそこで働く人々の様子を見学することで,復興の先にある『気仙沼の未来』を見通してみようとする学習です。
 5年生の目には,『気仙沼の未来』が明るいものに見えたのでしょうか?そうでないものに見えたのでしょうか?
 5年生の学習は,これから『水産業から海そのものへ,そして,海と森林との関係へ・・・・・』とつながり発展していきます。その過程で,5年生は,何を『鹿折の宝もの』として見つけ出すのでしょう。『モチモチの木』の名演を披露した5年生の今後の学習を期待したいと思います。

ブロードウェイ,劇団四季にも負けない 鹿折っ子の熱演!

           本日は,学芸会にご来校いただき,大変ありがとうございました。最後のプログラム,「閉会のことば」まで,多くの皆さんにご観覧いただきました。学年を越え,『鹿折小学校の子供たち』として温かく見守ってくださっているそのあたたかさに感謝申し上げます。
 本日の演技は,どの学年もすばらしいものばかりでした。それぞれの学年の特色がよく生かされ,熱演につながっていました。
 なかでも,6年生の劇『ああ無情』は,圧巻でした。ジャン・バルジャンの揺れ動く心の迷いを、細やかに表現していました。貧しい人を救おうと『悪心』と『良心』のはざまで迷い,つい悪に手を染めてしまうジャン。そして,良心の呵責に苦しむジャン。
 子供たちは,この劇を通して,自分たちの心の中にも『悪と善』の存在していることを自覚し,つい『悪』を選択してしまう心の弱さも知り,それでも『善』を求めようとする人としての強い生き方について考えることができたのではないでしょうか。そんな『学び』を経験できるのが,『学芸会』なのだと思います。
 素直に,のびのびとえんぎする子供たちの姿に、私たち大人も自分の日々の生き方について振り返るチャンスをもらったような気がします。
 みんなよく頑張りました。そして,みんなありがとう!

「さやま」からのお客さん 児童との交流ににっこり!

      
 大震災直後からあたたかい支援をいただいている「さやま」から20数名の被災地視察のお客さんが来校されました。東京方面への修学旅行支援をはじめ,この5年半の間,たくさんの支援をいただきました。今は,「第1回鹿折さやま祭りの開催」や「さやま茶畑」での交流を続けています。
 初めて気仙沼を訪問される方も多くいらっしゃいました。『震災の語り部』のお話には,ハンカチで目を覆いながら聞き入っていました。「震災でかけがえのない大切なものをたくさん失った。しかし,震災後に顔も名前も知らない多くの方々から支援をいただき,新しい「縁」(えにし・つながり)を得ることができた。今は,それを大切に,それに励まされ,未来に向かって頑張っている。下を向いてばかりいられない。」心にズシリと染み入るお話でした。
 明日に学芸会(一般公開)を控えていることから,十分な交流活動を準備できませんでしたが,6年代表の歓迎のあいさつ,4年生の合唱(学芸会と市内音楽祭で披露する演目)でお迎えしました。
 「さやま」の方々は,えらく恐縮し,喜んでおられました。交流が全校で行えなかったことは残念でしたが,中身のギューッと詰まった充実した交流ができたように思います。自分のお兄さん・お姉さんの交流を話題に感謝のあいさつした6年生の姿も,さわやかに歌声を披露した4年生の姿も,『復興の象徴』として,「さやま」に広がって行くことでしょう。秋の涼風のように・・・・・。遠いところ,ご来校ありがとうございました。これからもよろしくお願いします。

学芸会(児童公開)

     
 「最近の学校HPは,学芸会ばかりで・・・・?!」そんな声が聞こえてきそうですが,今日も・・・・。
児童公開を行いました。日曜日に来られない保護者の方でしょうか,それとも児童公開・一般公開の2回とも観たい保護者の方でしょうか,何名かの保護者の方々も参観されていました。
児童にとっては,昨日までの練習とは全く異なる「緊張」の中の公演でした。児童の一生懸命な演技,それを引き出し伸ばそうとする鹿折小の先生方の熱意・・・・,すべてが熱いうねりとなって体育館に満ちあふれていました。
 人の成長は,いつも一定でまっすぐではありません。スピードも成長の幅も変化に富んでいます。(言い換えれば,そうだからこそ面白いのだと思います。)学校におけるいろいろな行事は,子供の成長に変化を与える「起爆剤」であるといってもよいでしょう。ですから,担任の先生方は,それに打ち込むのです。
 先生方の行事にかける熱い思いとそれに応えようとする子供たちの迫真の演技・・・・。それが,今度の学芸会で爆発します。御期待下さい。

ようこそ 『共に歩む会 さやま』からお客さんが・・・!

 
 震災以来,ずーっと続けて支援をして下さった「さやま」の方々が,15日(土)に「一度被災地を見てみたい。復興の様子を確かめたい。」と,20数名の団体で気仙沼を訪問することになりました。途中,修学旅行の支援や交流活動を続けてきた鹿折小学校も訪問してみたいと立ち寄って下さいます。
 あいにく,学芸会の前日なので『お礼と交流活動』なども計画したいところですが,それも叶いません。内海先生がそれを察し,これまでの交流の様子を写真で掲示してくれました。当日は,4年生の合唱を聴いていただこうと計画しています。
  
 学芸会のテーマは,『笑顔はじける学芸会』 各学年とも,練習は最終段階です。昼休み見時間には,会場の最終点検が行われ,5・6年生がお掃除に取り組んでいました。自分たちの演技練習ばかりでなく,見えない所で準備や係活動で活躍する高学年の児童の活躍にも,ぜひ目を配っていただきたいと思います。
 当日は,全校で,各学年で「どんな笑顔がはじけるのか・・・・?」とても楽しみです。ご来場をお待ちしています。

いよいよ大詰め 学芸会!公開に期待高まる!

  
 先人はよく考えたものです。学校教育において『学芸会』という行事は,なくてはならないとても大切な行事であると私は思います。なぜなら,芸人や俳優(女優)を目指す人以外は,一生のうちで何かに扮して芝居をするという経験は,『学芸会』の他にありません。つまり,人の一生で1回か2回かしか経験ができない貴重な『場』であるということです。
 自分以外の誰かに扮して演技することで,その登場人物の心を客観的に観察することができます。自ずと日常生活の中でも,知らずに相手(友だち)の心を慮る素地を育てることができると思うのです。その貴重な体験を,今,鹿折っ子たちは,懸命に重ねています。
 出張が多く,練習の様子を見ることがなかなかできませんが,6年生の劇『ああ無情』のクライマックス場面の練習を見ました。『NOマイク』でのセリフ,照明効果も自分たちで分担,セリフのない人の演技こそがポイント・・・・,いろいろな工夫を感じました。担任も『俳優』になり,大きな声でセリフを言い,身振り・手振りで自ら演技をして見せながら・・・・・,それはそれは,熱のこもった指導風景・練習風景でした。6年生から,熱~いエネルギーのほとばしりが伝わってきました。

響け!みんなの歌声 優しい未来に向かって

   
 朝,体育館中に,全校のきれいで優しい歌声が響きました。今日は,業前の時間を使って,学芸会の全校合唱の練習をしました。鹿折小学校のみんなと出会った4月にも衝撃を感じましたが,今朝も『全校合唱の上手さ,歌うことを心から楽しむひたむきな取組の姿勢』に大感動!
 ややもすると,大人数に隠れて積極的に歌わなかったり,声が小さくなったり,友だちとふざけ合ったり……と,そんな姿も見受けられるものです。けれども,鹿折小学校にそれが全くありません。それだけでもすばらしいのに,歌声は『頭声的発声』で,きれいに澄んでいます。(子供たちの心がそのまま声に乗り移っているようです。)
 体育の日を含めた三連休のあとは,一週間後に『学芸会』当日を迎えます。どの学年も練習に熱が入っています。今年も,熱演が期待されます。保護者の皆さんには,どうぞご自分のお子さんの演技ばかりでなく,他の学年の演技もじっくりとご鑑賞いただきたいと思います。お待ちしております。

ハァー高くそびゆる あの高判形ョ~ 『白山小唄』華麗に響く

  
 ハァー高くそびゆる あの高判形ョ~ 
 峰の小松は ヨイトサノセ 峰の小松は 我が心
 白山住みよい 心地よい
 
 『白山小唄』の一節です。
 今年度から,総合的な学習の時間の内容を一新し,『鹿折の宝もの』に焦点を当てた活動を,これまでの防災学習に加えることにしました。その一環として,3年生では,講師を招いて『白山小唄』の踊りの活動をしました。白山小学校では,学校統合前,毎年運動会で地域の皆さんとともに,全校で踊っていたのだそうです。歌詞に込められた人々の思いや踊りの振りを学ぶことをとおして,鹿折の歴史・伝統・文化の一端に触れようとするのが活動のねらいです。講師の先生の手ほどきで,少しぎこちない中でも,踊りを楽しみ,マスターしました。
 ふるさとには,人々が長く受け継いできたたくさんの歴史や文化が『宝もの』として残っています。それらを学習することによって,『鹿折のよさ』を再発見でき,ふるさとを愛する心を育てていけるのではないかと考えます。
 3年生は,この『学び』をどのように生かしていくのか,これからが楽しみです。こう御期待といったところでしょうか。

 猛烈な勢いの台風18号が,今夜から明日朝にかけて,東北地方を横断する予報が出されています。各ご家庭におきまして,くれぐれも被害に遭われませんように,十分に予防対策をお取り下さい。明日朝の対応につきましては,今夕,緊急メール等でお知らせいたします。さらに,明日朝の児童の登校につきましても,各ご家庭ごとにご配慮をいただきますようお願い申し上げます。

スポーツの秋 マラソン練習もスタート!

   
 鹿折地区市民運動会の大盛会の勢いを受けて,スポーツの秋,マラソン大会に向けての練習もスタートしました。学芸会の練習も同時に進められているので,マラソンは,業間時間での体力づくりの一環として,スタートさせました。子供とは不思議なもので,校庭にマラソン用のトラック線を引いただけで,一人,二人,・・・十人,二十人とその数を増しながら,マラソンの練習を始めるのです。
 今日は,そのスタートとして,業間時間に運動委員会のリーダーが準備運動のお世話をした後,トラック線にそって歩くことからはじめ,後はBGM一曲分,約3分間のランニングです。
 本校のマラソン大会は,長い伝統があり,校外のコースで大会が行われます。走距離は,低学年約1.5km,中学年約2km,高学年約2.5kmと,ハードコースです。大会までの1ヶ月間に,コースを走りきれる体力と気力をじっくりと,自分の力に合わせて鍛えていく仕組みです。
 昨今,学区内の復興工事が危険だということで,自家用車による送迎も日常化しています。しかし,いざという時は,安全な高台まで走って避難しなければなりません。防災・減災の視点からも,マラソンの体力と気力は,自分の命を守ることにもつながります。
 『無理』や『無茶』をする必要はありません。じっくりと練習に取り組み,体力づくりに努めてほしいです。 

学芸会練習 本格始動!名演を楽しみにしています。

   
 9月28日紹介した1年生の『おむすびころりん』を題材にした絵がいよいよ完成しました。とても面白い作品がズラ~リ!まぬけな顔をして真っ逆さまに穴に落ちていったのは,きっと欲張りじいさんの方なのでしょう。子供なりにお話しをよく理解し,性格や特徴をとらえ,それを絵に変換しています。すばらしい才能です。
   
 2年生でも,台本の読み込みが始まりました。『シン・かさ地蔵』という劇だそうです。本来の『かさ地蔵』のお話が,どのように様変わりしたストーリーになっているのか,今から楽しみです。名演を期待します。
 3年生は,算数の授業を大きく2グループに分けて,『少人数指導』です。少人数で指導することにより,学習内容の理解がグーンと促進されます。また,気軽に質問もできます。学級でのいつもの授業より,落ち着いて,しかも柔らかい表情で授業を受けていました。

秋晴れのもと 地区民運動会に鹿折の底力を見た! 

      
 快晴,無風の秋晴れのもと,鹿折地区市民運動会が本校校庭で開催されました。震災で一時途絶えましたが,復活して3回目の運動会ということです。グランドを見渡すと,地区表示のテントが並びます。当たり前の市民運動会の光景ですが,その中に『オープンA』『オープンB』『オープンC』と表示されたテントがあります。震災で失われた地区用のテントです。住まいも故郷もなくなったけれど,年に1回の運動会は,「鹿折地区にぜひ参加した~い。」との切なる願いに応えた実行委員会の配慮です。
 「おおお~お,元気にしてたかぁ~?!」「元気,元気!」「今年も来たよ。」「待ってたよ。」テント前で交わされていたそんな会話に,胸の奥からなんだか熱いものが込み上げてきました。
 鹿折地区の運動会の特徴は,小学生・中学生の種目参加とても多いことです。中学生などは,特に部活のユニフォームを着て,その元気を主張し,運動会を盛り上げてくれました。種目への真剣な取組にも感動しました。
 彼らが意識しているかどうかは定かではありませんが,「未来の鹿折地区を担うのは,ぼく達だ。私たちだ。」「ぼく達,私たちから,元気を発信しなければ・・・・・!」そんな心をって参加しているのかもしれません。(そんな心をヒシヒシと感じました。)
 今日参加した地区民の方々は,小・中学生の姿から,また新たに『地域復興の底力』を感じ取ったのではないでしょうか。すばらしい地区民運動会でした。 

鹿折ボランティアクラブの皆さん 除草奉仕 ありがとうございました。

   
 雨上がりの今日,鹿折ボランティアクラブの11人の皆さんが,子供たちのためにと,校庭周辺の除草奉仕作業をして下さいました。プール脇から希望の丘周辺までです。雨上がりで草は抜きやすいとは言え,腰をかがめたり,しゃがんだりしながらの作業は,大変きついです。それでも,「孫たちがお世話になっているから・・・・。」と,申し出て下さったのです。何袋のもゴミ袋にいっぱいの草を除草していただきました。
 鹿折小学校に学ぶ子供たちを支える力が,地域にもたくさんあるのだなあ・・・・と,とてもうれしく思います。このあたたかい心をしっかりと受け止め,さらに教育活動に力を注いでいきたいと思います。鹿折ボランティアクラブの皆さん 大変ありがとうございました。