平成28年度

鹿折情報通H28

平成28年度卒業式 33名の力強い出発(たびだち)!

      
 平成28年の卒業式,33名の卒業式。卒業生は,大震災直後の4月に入学した子供たちです。壊滅的な被害を受けた鹿折地区の復旧・復興と共に,歩んできた子供たちです。辛く,悲しい,不自由な中で学校生活を送ってきた子供たちだけに,誰よりも粘り強く,我慢強く,誰に対しても思いやりをもって優しく接することができる自慢の子供たちです。今日の感動を胸に,これまでの頑張りを糧に,中学校でも大きく羽ばたいてほしいと願います。
 式では,19年ぶりに日本人横綱となった『稀勢の里関』の中学校の卒業文集から,はなむけの言葉を贈りました。
「天才は生まれつきです。(ぼくには)もうなれません。努力です。(ぼくは)努力で天才に勝ちます。」
 中学校でも努力して勉学に励み,力をつけてふるさと鹿折の復興の担い手になってください。これからも,私たちは33名の「最強の応援団」です。
 卒業,本当におめでとうございます。保護者の皆さん,お子様の小学校ご卒業 本当におめでとうございます。

支え・後押しを力に 大きく羽ばたけ~!

 
 1年生の時に担任して下さった美知子先生が,卒業のお祝いに6年生とあおぞら学級にお祝いの花束を持って来てくださいました。ぜひ成長した6年生に会ってみたいとのことで,わざわざ教室まで行って子供たちと対面しました。一昨日には,同じく1年時に担任だった藤田先生からも花束が届けられ,卒業生にとっては二重の喜びとなりました。これも、素直で何事にも一生懸命な子供たちだからこそ,学校を離れた先生方も忘れられないでいるのだと思います。本当にうれしいですね。
 また,午後には,東京の『自由学園』のOGの方々が,新1年生用の『手縫いの手提げバッグ』のプレゼントを届けてくださいました。震災の翌年から今回で5回目になるそうです。バッグを縫ってくださっているた方々は,『自由学園』のOGの方を中心に,自由学園の先生方やこの活動に賛同する全国各地にいらっしゃるそうです。遠くは,イギリス,ロンドンにお住まいの方も以前はしらっしゃったそうです。この5年間で,15,000人を超す被災地の子供たちを支援してきたそうです。一針一針縫いながら,ミシンをかけながら,顔も名前も知らない子供たちの笑顔を想像しながら作ることが,この上ない喜びだとお話しになっていました。大切に使い,一生懸命勉強に励むことが,支援してくださった方々への一番の恩返しだと思います。この他にもトラック協会様や東京日野市の岩下様(個人)などから,新入学の祝い品をいただいています。本当にありがとうございます。

旅立ちの日 間近か・・・!

   
 卒業式前後の悪天候を、雨なら『やらずの雨』,雪なら『なごり雪』と呼び,卒業生との別れを惜しむ気持ちを雨や雪と重ねて表現します。日本ならではの、風情のあるたとえです。そんなたとえを知ってか知らずか,今日は朝から冬に逆戻りしたような寒い天候。練習の途中からは,みぞれも降って来ました。
 今日,初めて5年生と合同練習をしました。式の中心である「卒業証書授与」と「門出のことば」を・・・・・・。式独特の緊張感があり,初回の練習とは思えない程のできばえです。確かに呼びかけの声が小さい人がいたり,証書を受けるタイミングが微妙にずれてしまった人がいたり,緊張のためなんだかぎこちなくロボットのように歩く人がいた・・・・と私は,それで十分だと考えています。見栄えだけをよくする式ではなく,式に子供たちがどのような心で臨むか・・・を,一番に大切にしたいと考えています。
 6年生は,6年間のたくさんの学びと経験を振り返り,自分の成長を実感し喜び,それを支え,後押しして下さった親御さんやご家族,友だち,そして周囲の多くの方々への感謝の心をもって,一人一人が真剣に式に臨むことが肝心です。5年生は,先輩の卒業を心から祝福し,先輩を目標に最高学年としての新たな一歩を踏み出す日になれば・・・と願っています。
 今日の練習には,確かにその大切にしたい『心』がにじみ出ていました。「失敗したらやり直せばいい。言い間違えたら,もう一回言い直せばいい。心を平らにして臨んでほしい。」と最後に話しました。17日(金)の天候が少し心配されますが,6年生には,あと2日,体調を万全にして『卒業式』の日を迎えてほしいです。
 
 1年生は,図工の時間を使って「来賓と保護者控え室に飾る絵」を描いてくれました。色鮮やかな春の草花です。想像の花かもしれません。花のまん中には,笑っている笑顔も描き足してありますし,虹もかかっています。階段には,各学年のお友だちからの『感謝とお祝いのメッセ-ジ』が掲示してありました。
 どれも『大好きな6年生,あこがれの6年生』との楽しかった思い出と感謝の気持ちから描かれ,書かれたものです。そんな6年生と在校生の関わり・つながりの深さもうれしいです。
 旅立ちの日まで、あと3日。分かれることてもさびしいですが,先輩の旅立ちを心からお祝い申し上げます。

3学期も,いよいよ大詰め!

  
 昨日,鹿折中学校の卒業式に参列してきました。中学校らしいとても厳粛な式で,参加した中学生もすばらしい参加態度でした。6年生が小学校を卒業した後お世話になる学校なので,その式のすばらしさにとても安心しました。
 校長先生からは,①卒業後は新しく高い目標を定め,一生懸命頑張ってほしい。②支えて下さった多くの方々への感謝の気持ちを忘れず,互いに思いやりの心をもって生活してほしい。③ふるさと『鹿折』を愛し,復興に貢献できる人になってほしい。と,はなむけの言葉がありました。ハンカチでそっとまぶたをぬぐう姿も男女問わず多く見受けられ,十分ではなかった学習環境でしたが,充実した3年間を過ごしたことが,垣間見られました。
 本校でも,いよいよ今週末には『卒業式』を迎えます。朝,5年生総出で,会場づくりをしました。春に転任した先生から卒業生へ祝詞と花束が届けられました。また,用務の鈴木さんが卒業を祝って,トサミズキとアナナスの花を玄関に生けて下さいました。少しずつ着実に『卒業』の雰囲気が,校内中に感じられるようになってきました。
   
 他の学年でも,3学期のまとめをしっかりと進めています。5年生は,国語の漢字のまとめのテストをしていました。聞こえるのは,鉛筆を走らせる音だけ・・・。とても緊張感のある学習ぶりです。もう心は,『6年生』を強く自覚している様子です。
 3年生の教室前には,先週行った『総合的な学習の発表会』への2先生からの感謝と感想のメッセージが掲示してありました。3年生が,新学期から始まる『総合的な学習』に見通しをもってもらおうと,2年生を招待して発表会を開きました。感想からは,2年生の『総合的な学習』への期待感が強く感じられます。
 冬の寒さも大分収まってきたことから,校庭での体育の学習が復活してきました。元気のよい歓声が校庭中に響いています。
 春の到来も間近,いよいよ3学期も大詰めを迎えています。

みやぎ鎮魂の日&防災学習発表会

       
 明日3月11日で,あの大震災から早いもので6年が経過します。明日が土曜日であることから,『みやぎ鎮魂の日』全校集会を朝行いました。震災で亡くなられた方やいまだ行方不明の方に対して,全校で黙祷を捧げました。私は,3月11日を『命を大切にする日』だと考えています。私たちの命は,幸いにして生かされた命であり,命あることのありがたさを感じながら,日々を一生懸命生きましょうと話しました。
 本校では,鎮魂の儀式だけでなく,今日を『防災・減災』の一日に位置づけたいとの願いから,これまで各学年で進めてきた『防災学習』の発表会も併せて行いました。
3年生は『地震・津波以外の自然災害について』(台風被害と被害防止)4年生は,自分たちの目と足で集めた『防災・減災の情報』をまとめた『安全マップ』について,5年生は,4年生の時に自分たちが作った『安全マップ』のグレードアップを図り,それを広報するためのカレンダーを作成したこと,6年生は,これまでのすべての学習の集大成として『防災・減災のために自分たちができることの提言』を発表しました。どの学年の発表も,これまでの学習の積み重ねがにじみ出るような調査研究の裏付けのある発表ばかりでした。
 加えて,最後の感想発表が,鹿折小学校の子どもならでは・・・でした。司会の先生が「感想を発表してくれる人はいませんか?」と問うたところ,手を上げた人数は,15~16人。1年生から6年生まで全学年からでした。発表内容も,実にすばらしいものです。
「3~6年生の発表を聞いて,安全避難の仕方がよく分かりました。ありがとうございます。」(1年生)
「3年生から始まる防災学習でどんなことを学習するか見通しがもてました。」(2年生)
「前の学年の学習をもとに,さらにくわしく調査が進められていてすごいと思いました。」
「〇年生の発表を聞いて,新学期からの学習が楽しみになりました。ぼく達も頑張って学習します。」
 震災被害の大きい地域の学校で学ぶ子供として,子供たちなりに現実をしっかりと受け止め,真摯に学んでいる様子が,今日の発表会にありました。
 『みやぎ鎮魂の日』に当たり,鹿折小学校の子供たちは,未来に向かって着実に『復興から成長へ』の道を歩んでいます。