平成28年度

鹿折情報通H28

聞こえる 卒業の足音,聞こえる 修了の足音

   
 卒業式まであと1週間。この時期,6年生にとっては学校生活のすべてが『小学校生活の最後』です。それを知らずに意識している6年生。音楽の時間を覗いてみると,きっと卒業演奏なのでしょう,『風を切って』の合奏練習の真っ最中でした。ピリッとした何とも言えない緊張感が漂ってきます。木琴や鉄琴,アコーディオン,電子ピアノ,バスマスター,そしてリコーダー,すばらしい演奏です。6年生全員が,心をひとつに卒業記念演奏を仕上げよう・・・とする思いが聞いている私の耳と心に伝わってきました。『風を切って』の曲想が少しもの悲しい雰囲気があるので,卒業を前にした6年生の気持ちを映し出しているようにも聞こえました。
 
 他の学年も,そろそろ今の学年を修了し,次の学年に進むという気持ちが芽生え始めている様子です。4年生では,算数の1年間のまとめでしょうか,デジタル教科書の画面を食いつくように見入って,真剣な学習ぶりでした。
 6年生が卒業した後,「今度は自分たちが・・・。」そんな思いを抱きながら,学習のまとめに取り組んでいます。なんだか,全校がみんなひとまわり大きく成長したように感じられます。

全校の災害安全・交通安全を願う『安全マップ』づくり(4年)

   
 4年生の防災学習『安全マップづくり』が佳境に入ってきました。今日は,新しくできた災害公営住宅周辺の探索です。小雪の降る中ではありましたが,全校児童の災害安全・交通安全を願い,「危険箇所はないか?」「いざというとどのように避難(対処)したらよいか?」など,それぞれに課題をもちながら調査してきました。
 帰校後,数名にたずねてみると,
「災害公営住宅は,1号棟と6号棟だけに屋上があり,そこに避難するんです。(他の棟は,だめです。)」
「鹿折小学校周辺の海抜は3mですから,校庭は安全とは言えません。次の二次避難場所へ急いで避難しなければなりません。」
など,新しい情報を教えてくれました。今度,その成果を他学年に発表し,伝えて学習のまとめをするそうです。
 小学生の交通事故は,『小学一年生』が他学年に比べ,突出して多いという新聞記事が,先日載っていました。もうすぐ新一年生を迎え,新年度がスタートします。通学路の安全歩行についても,新入生にとっては,とても大切な情報になると思います。ぜひ,学習の成果をしっかりと伝えてください。寒い中大変お疲れ様でした。
   
 2年1組では,学年のまとめに『できたよ!発表会』をしていました。この1年間に,できるようになったいろいろなことを自信たっぷりに発表し合う会です。日本人は,子どもも含めて『自己有用感・自己肯定感』が他国に比べて低いといわれています。大人から見れば些細に見えることでも,発展途上の子供たちにとっては,とても大きな獲得能力です。それらを互いに披露し合うことで,自分をほめ,友だちをほめ,自己有用感を高める試みです。「ワーッ,〇〇ちゃんすご~い。上手!」そんな歓声と拍手が,教室中に響いていました。1年間の成長を確かめ,3年生でも目標をもって,粘り強く頑張ってほしいです。

笑う門には福来たる 活躍いっぱい,表彰いっぱい!

 
 月曜日から『卒業記念,校長先生との給食交歓会』がスタートしました。『感謝の清掃美化活動』『他学年との遊び交流』『お世話になった方々を招いての茶話会』など,6年生の卒業記念事業の一環です。
 『中一ギャップ』が問題視されている中,私が6年生に一番たずねたいことは,「中学進学に当たって心配事や不安はないか・・・?」ということです。口を揃えて「不安は少しあるけれど,それ以上に中学校生活や部活動に対する期待の方が大きいです。」との答え。ホッとひと安心です。
 卒業まで,あと一週間あまり。小学校でのよい思い出をいっぱいにして,力強く巣立っていってほしいです。
 
 今朝の朝会でも,たくさんの表彰を行いました。絵画コンクールだったり,書きぞめ展覧会で会ったり・・・と。全校の前で賞状を受け取る子供たちの何ともうれしそうな笑顔。今朝,私がもっとうれしかったことは,それを見て拍手をおくる子供たちも笑顔だったということです。友だちの喜びを自分の喜びのように,笑顔で拍手をおくれるなんて,こんなすばらしい子供同士の関わりやつながりは,そうあるものではありません。
 そんな子供たちの笑顔を見て,今朝は『笑う門には福来たる。』の話をしました。『笑いは百薬の長』『笑いに勝る良薬なし』という言葉もあるくらい,笑いは心身の健康のとてもよいのです。また,笑いことで『頑張ろう!』という積極的な気持ちになるという効果もあります。
 『笑う門には福来たる』は,『笑いの絶えない家庭は幸せになる。』という意味ですから,鹿折小学校は,『笑顔の絶えない学校は幸せな学校になる。』にしていきたいものです。

『ありがとう』がぎっしり!6年生を送る会

 『鬼の霍乱(かくらん)』か,はたまた年のせいか,今年になって2回目体調を崩しお休みをいただいてしまいました。『鹿折小情報通』を楽しみに?待っておられる皆様方に,大変ご迷惑をおかせしました。大変申し訳ありません。今日からまた頑張ります。
           
 いよいよ6年生の小学校卒業が,実感を伴って近づいてきました。『6年生を送る会』が盛大に開催されました。学年ごとに6年生と関わった年数(時間)は異なりますが,それぞれがお世話いただいた『感謝の気持ち』を出し物(表現)やメッセージ・プレゼントに託し,精一杯6年生に伝えました。笑いがあり,キュンと胸が熱くなるような感動があり,『動』があり,『静』があるとてもすばらしく盛り上がった会となりました。
 これはすべて,これまで6年生が『学校リーダー』として在校生のお世話したことが,在校生にとってはお世話いただいたことが,大きいからこそその返礼としての思いがいっぱい詰まった会になったのだと思います。
 「準備や練習する時間がなかったのに,よくここまで・・・。」と,鹿折っ子の潜在的パワーとそれを巧みに引き出す先生方の指導力に,あらためて感動と感謝です。
特に,5年生は,今日の会の企画・運営をとおして,また一皮むけて『最上級生への階段』を力強く登りました。このようにして,学校の歴史は積み上げられていくのです。今後の5年生の活躍も大いに期待できます。本当にすばらしい『6年生を送る会』でした。  

6年,防災学習のまとめ『子供ボランティア』

     
 6年生では,これまでの『防災学習のまとめ』をしています。震災直後に小学校に入学した6年生は,震災と共に6年間を過ごした学年といえます。これまで積み上げてきた学習をもとに,「子供ボランティア:災害時に,私たち(小学生)にできることは・・・・?」がテーマのようです。
 気仙沼市の中学校では,中学生が『防災戦士』として,災害時に大人に混じって避難所を運営したり,傷病者を手当てしたり,炊き出しをしたり・・・と,活躍する局面があります。それらを学習として訓練している学校がたくさんあります。しかし,小学生となると,何かお手伝いしたいと思っても,思うような活動ができず,足手まといになることも多いことが予想され,防災学習をすすめる上で,大きな課題になっています。
 今日の6年生では,子供たちなりによく考えられた様々なアイディアがたくさんあり,驚かされました。(同時に,とてもうれしくなりました。)いくつか紹介します。
① 小さな子供やペットの遊び相手になる。
② 避難者の手を引いて誘導する。
③ 避難場所やいろいろな相談窓口の場所を知っておいて,お知らせする。(案内する。)
④ 間仕切りをして,不安がっている人の話を聞いてあげる。(話し相手になる。)
⑤ 備蓄倉庫にある備蓄用品の消費期限を確認したり,不足がないか調べたりする。
 小学生とはいえ,自分たちができることを真剣に考え,みんなのために役に立てるように知恵を絞っている様子が伝わってきます。すばらしい学習の成果です。
またひとつ,鹿折小の自慢が増えました。