平成28年度

学習支援『学びーば』&心のケア研修会 

   
 台風7号の通過で,1日開始が延期された鶴見大学・東京都市大学・横浜創英大学の学生の皆さんによる学習支援『学び-ば』が行われました。震災後2012年から実施されているこのプロジェクト今年で5年目。夏休みに児童の多くが毎年楽しみに待っている活動です。あと1週間で終わりを迎える夏休みの学習課題の仕上げに,お兄さん・お姉さん方との交流を楽しみながらも,真剣に学習に取り組んでいました。
 今回は,18名の学生さんが講師を務めて下さいました。「鹿折小の子ども達は,学習日ても集中して取り組んでいます。学習と遊びの切り替えがよくできていることに驚いています。」と,お誉めのことばもいただきました。
 この姿勢で,第2学期を迎えられれば,実りの秋は,これまで以上の『実り』が期待できそうです。19日も頑張って・・・!
  
 午後は,先生方と保護者を対象とした『心のケア研修会』を開催しました。東北福祉大学特任教授,西野先生を講師に迎え,『子供を理解するための見方と接し方~震災5年を経過しての教師の目・親の目~』と題し,ご講話とワークショップ(体験演習)をいただきました。
 子供に限らず,人間は『人・もの・事象』や『家庭・学校・地域』など様々な環境の中で,それらとの相互作用の中で生活をしています。ですから,子供を『学力や知能』といった限定的な側面だけをみて評価するのではなく,トータルとして子供を理解することが大切です。つまり,『勉強がよくできる。成績はよい。』という特性も「心優しい性格である。」「労をいとわず一生懸命働く。」「健康で病気をしない。」「運動能力が高い。スポーツが得意である。」ことも,同等に価値のあることなのです。ですから,子供の強みや得意を生かし,伸ばすこと,困難にぶつかった時にそれを跳ね返す力,元気を取り戻す力を育てることが大切であるといったお話しでした。
 お子さんたちが小さかった時,「○○ができるようになったね。よく頑張ったね!」と,その成長を喜びました。しかし,いつしか「○○もできないの?○○点じゃあ,ダメでしょう。」とダメ出しをことばをかけることが多くなってはいないか。『減点型の評価』ではなく『加点型の評価』で,子供の理解に努めましょう・・・のお言葉には,大いに反省させられました。
 講演内容につきましては,2学期に入って,おたよりなどをとおして,保護者の皆さん方にお知らせしたいと考えます。