平成28年度

今年のラストを飾って,3年生で授業研究

      
 2校時目に,3年生で今年最後の授業研究会が行われました。今日の学習は,『分数でたし算ができるか?』という授業です。整数や小数では,たし算もひき算もできることは学習しています。その考えをもとに,『分数ではどうか・・・?』というのが今日の課題です。
 はじめ,先生が『遠足にジュースを持って行きたいんだが,2つのパックに少量ずつのこっているので,一緒にしたい。どれぐらいの量になるかなあ~。』と,子供たちの興味を引きます。課題に引きつけられた子供たちは,思い思いに自分の考えを図で表したり,文章でまとめたり,線分図や集直線を使って,何とか考えをまとめようとします。その考え方の実にしっかりしていること・・・・・。とても驚きました。同時に,とてもうれしくなりました。「こりゃ~,すごい!」
 そのあと,全体でそれぞれの考えを出し合い,『分数でもたし算が成立する』ことをまとめていきました。途中に,あえて間違った考えを提示して,子供たちの考えを揺さぶります。それでもそれを打ち消すだけの考えがしっかりしていて,揺らぎません。むしろ,その『揺さぶり発問』で,子供たちの考えが一層強まり,理解が確実なものになりました。
 『分母が同じ分数では,たし算ができる。』これが子供たちの導いた結論です。加えて,「ならば,ひき算はどうなのだろう?」「分母がちがう分数ならどうだろう?」・・・,次につながる新しい疑問も生まれました。
 とても充実した研究授業でした。鹿折の子供たちの学習力が,着実に伸びていることを時間できました。