平成28年度

STOP!いじめ 人権教育出前授業(5年)

    
 連日のように新聞やテレビで報道される『いじめ問題』。若くして自らの命を絶つ事案報道があるたびに,心が痛みます。そのような悲しいことが起きないように,起こさないようにとの願いから,仙台法務局気仙沼支局の協力をいただき,人権擁護委員の方々をお迎えしての『人権教育出前授業』を5年生で行いました。もちろんテーマは,『いじめなくそう!』です。
 はじめに,具体的な生活場面の絵をもとに,いじめにはいろいろな形態があることを確認し合いました。『無視』『からかい』『いたずら』・・・すべて『いじめ』の始まりです。講師の先生の指導で,① もし自分がいじめにあったら・・・・?
② 友だちがいじめられているのを見たら(見つけたら)・・・・?
 2つの問いに,一人一人が自分の考えを書き,それを「行動化」を目指して全体でまとめていきました。5年生が見いだした行動目標は,とても具体的で,核心を突いたものばかりです。
 私が心打たれたのは,講師の先生の「今までにいじめられたことがある人・・・?」「友だちがいじめられているのを見たことがある人・・・?」「友だちをいじめたことがある人・・・?」の問いに隠すことなく,正直に答えていたことです。つまり,自分の心の中にある『闇』の存在をしっかりと自覚し,それを良心という心の鏡に映し出して,客観的に理解していると言うことです。ですから,5年生が,授業のまとめで見つけ出した答えは,決して『建前だけのお利口さんの答え』にはなっていないのです。
 授業後に,講師の先生方もそのことに触れられていました。「とても素直で,いい子どもたちですね・・・・。」と。心がホンワカあたたかくなる週末のひとときでした。