平成28年度

自ら『学び』を求めて サイエンスカフェ&高判形登山

  
 19日(土)と20日(日)に,2つの大きな『学び』の機会がありました。一つ目は,19日(土)の『サイエンスカフェin気仙沼』です。日ごろ疑問に思っていることやいつか挑戦しようと思っていたことを,夏休みを利用して『自由研究』として取り組んだものの中で,特に優れている作品の発表会でした。本校から2名のお友だちが『気仙沼科学教育協会長賞』『気仙沼教育委員会教育長賞』に選ばれ,先日の仙台での発表に続いて,今回も大学の先生や市内の学校の先生方,お父さん・お母さん・家族の方々,市内小中学校の児童生徒のみなさん,100名を超す参加者の前での発表でした。二人とも,とても堂々と発表しました。
 小学校では,担任の先生方に出された宿題を家庭学習として取り組むことが多いですが,本来あるべき『学び』の姿は,自分から求めること,求めるものだと思います。そのひとつの完成した姿が2人の発表によく現れていました。2人の発表を聞いて,普段から「なぜだろう?」「どうしてかなあ?」と疑問の心をもって,物事をよく観察すること,その疑問を解き明かすために結果を予想すること,そして,いろいろな方法で調べたり,試したりして疑問を解決すること,最後にそれを,人に分かりやすく説明・発表することの大切さをあらためて知らされた思いがしました。
 Tさんは,採取した大昔の石器について,どのような役割があり,どのように使っていたのか等を専門家にたずねたり,本で調べたりして疑問を解き明かしました。最後には,調べた方法が正しいかどうか,大昔の人のように自分で石器をつくってみることも試しています。
 Kさんは,公民館行事などに参加して気仙沼にいろいろな名所や旧跡が多くあることに気付くとともに,そのことがあまり広報されていないことから,『小学生記者』になって自分でホームページを開設し,できるだけ多くの人に気仙沼の良さを知ってもらおうとしました。小学生の目で見たものを小学生らしい感覚と文章でまとめています。
 ぜひ,今度の朝会で全校に発表を聞いてもらい,『研究型の学び』の大切やおもしろさについて,知ってもらいたいと思います。とてもすばらしい研究でした。
(個人情報保護のために,名前は伏せてあります。また,顔も特定できなようなものを掲載しました。ご理解願います。)
   
 もう一つは,20日(日)の『高判形登山』です。鹿折公民館主催の行事で,校歌に歌われている山に,道なき道を登る活動です。多くのお友だちが参加したようです。学校の勉強でこの高判形について学ぶ機会はありません。校歌に歌われながら,その実際を知らない人がほとんどです。だからこそ,学ぶ価値があるのだと思います。これも,機会を利用して,自分から進んで学ぼうとする『自主的な学び』です。
 このように考えてみると,私たちの周りには,たくさんの『学び』のチャンスが転がっているような気がしますね。休日は,ぜひこのような学びの機会をどんどん活用して,自分の学びを広げてほしいと思います。