平成28年度

『ありがとうの木』とホーソン効果

  
 昼の校内放送で,今日も『ありがとうの木』への「ニコニコポスト」の投書が紹介されました。「○○ちゃん,一緒に遊んでありがとう。楽しかったよ。」「優しく声をかけてくれたね。○○ちゃん」等々,自分が友だちにしてもらった「よかった」を投書し,それをJRC委員会が校内放送で紹介してくれるのです。放送があるたびに,給食のはしを止めて聞き入ってしまいます。本当に些細なことなのですが,心が温かくなります。
 かつて心理学の本で『ホーソン効果』について読んだことがあります。『ホーソン効果』とは,労働者の作業効率の向上を目指した調査をしたところ,労働環境・賃金・労働時間等の物理的な条件より,労働者へ同僚や上司が関心を高めたり,励ましたり,いたわったり,ねぎらいったり・・・・することの方が,効果が上がる結果が出たというものです。
 これを学校教育や子育て,友人関係に置き換えて考えてみましょう。『ホーソン効果』から考えると,先生やおうちの人・友だちが自分の頑張りを見守ってくれる,励ましてくれる,ほめてくれる,例え失敗してもあたたかく慰めてくれる・・・・・,このことが子どもを奮い立たせ,頑張る『原動力』に火を付けてくれることにつながるのです。
 「ニコニコポスト」への投書には,そんな優しさがいっぱいつまっています。どうぞ,子ども達の小さな頑張り,わずかな進歩にも,関心を向け,ほめてあげて下さい。優しい声をかけて下さい。そうすれば,鹿折っ子は,ますますすこやかに伸びていくと思います。