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平成28年度
2017年2月の記事一覧
6年,防災学習のまとめ『子供ボランティア』
6年生では,これまでの『防災学習のまとめ』をしています。震災直後に小学校に入学した6年生は,震災と共に6年間を過ごした学年といえます。これまで積み上げてきた学習をもとに,「子供ボランティア:災害時に,私たち(小学生)にできることは・・・・?」がテーマのようです。
気仙沼市の中学校では,中学生が『防災戦士』として,災害時に大人に混じって避難所を運営したり,傷病者を手当てしたり,炊き出しをしたり・・・と,活躍する局面があります。それらを学習として訓練している学校がたくさんあります。しかし,小学生となると,何かお手伝いしたいと思っても,思うような活動ができず,足手まといになることも多いことが予想され,防災学習をすすめる上で,大きな課題になっています。
今日の6年生では,子供たちなりによく考えられた様々なアイディアがたくさんあり,驚かされました。(同時に,とてもうれしくなりました。)いくつか紹介します。
① 小さな子供やペットの遊び相手になる。
② 避難者の手を引いて誘導する。
③ 避難場所やいろいろな相談窓口の場所を知っておいて,お知らせする。(案内する。)
④ 間仕切りをして,不安がっている人の話を聞いてあげる。(話し相手になる。)
⑤ 備蓄倉庫にある備蓄用品の消費期限を確認したり,不足がないか調べたりする。
小学生とはいえ,自分たちができることを真剣に考え,みんなのために役に立てるように知恵を絞っている様子が伝わってきます。すばらしい学習の成果です。
またひとつ,鹿折小の自慢が増えました。
大宇宙を描いたぞ~! 東京芸大・図工ワークショップ
今日、東京芸術大学から安藤先生ら複数の先生方をお招きして『図工ワークショップ』を行いました。休日ということもあり、参加者は多くはありませんでしたが、親御さんも一緒に、水彩絵の具のいろいろな使い方(可能性)に挑戦しました。安藤先生はJAXAの事業として、『お月見』ならぬ『お地球見』プロジェクトの発案者です。『お地球見』とは、宇宙から地球をいろいろな手法でながめるというプロジェクトで,その時の様子を映像で紹介いただきました。無重力状態の中,球になって空中を浮遊する水に映った地球の姿は,とてもきれいでした。
今日のワークショップは,そんな大宇宙をイメージしながら,絵の具を使った3つの技法を通して表してみるものでした。その様子は,写真の通りです。
高学年の子供たちは,言葉を発せず驚くほど静かに集中していました。逆に,低学年の子供たちは,描いている絵に向かってか,描いている自分自身に向かってか,まるで対話しているようにおしゃべり(お話し)しながら取り組んでいました。これが,子どもたちの物事に夢中になって集中するという姿なのかもしれません。
今日学んだ表現技法は,すぐに図工の時間に生かされるものではありません。ただ今日体験したことが,いつか何かを描こうとする時,「○○のように描きたい。○○を表したい。」という思いと重なって,表現手段として生かされるのだと思います。とても貴重な経験をすることができました。
安藤先生はじめスタッフの先生方 大変ありがとうございました。
こんなところにも,鹿折小を支える力 感謝!
『人は一人では生きていけない。多くの人に支えられ,後押しされて生かされている。その支えは,見えにくい。だから,そのことを意識しなければならない。』そんなことを先日この欄に書きましたが,23日(木)の夜,PTAの本部役員と有志の方々にお集まりいただき,『ベルマークの整理作業』をお手伝いいただきました。
ベルマークの整理作業は,とても地味な作業ですが,集まったベルマークをきれいに切って,点数を数え,袋詰めする。それをベルマーク財団の送ることで,様々な支援が受けられるといったシステムになっています。ベルマークは,大変小さなものなので,子供の手ではなかなか難しいです。その整理作業をお父さん・お母さん方にお手伝いいただいたのです。10名以上の保護者の方々に集まっていただきました。(応援に駆けつけてくれたお友だちも何人かいました。)夕食時の大変お忙しい中だったのもかかわらず,大変ありがとうございました。これも,鹿折小を支える大きな力のひとつです。ありがとうございました。
もう一つ,大きな力の支えを紹介します。卒業を控えた6年生にために,大震災の時の校長先生だった小野寺先生が,『卒業台帳』(卒業生に名前を永年保存する名簿,墨で書きます。)と『卒業証書』の記名・浄書のために,わざわざ栗原から来てくださいました。卒業台帳も卒業証書も,末代まで残る大切なものです。誰もがおいそれと書けるものではありません。普通は,筆耕の専門家に依頼するのですが,小野寺先生は「鹿折小学校のためなら・・・。」と,快く承諾してくださいました。小野寺先生にとっては,いわずもがな,鹿折小学校が校長としての最後の学校,鹿折がご自身のふるさと,そして,東日本大震災の悲しく,苦しい体験・・・・,すべてがこの『鹿折』に凝縮しているのです。そんな思いを筆に託し,一字一字書き上げてくださいました。6年生には,小野寺校長先生の思いも一緒に,卒業証書をとおして受け取ってほしいと思います。
小野寺校長先生,大変ありがとうございます。
こんなにも見えない所で多くの方々に支えられ,後押しされていることを 鹿折小の子どもたちには,ぜひ知ってほしいと思います。
雨にも負けず 元気アップエクササイズ!
今日は,朝から雨。雪から雨に変わったと言うことは,確実に季節は,冬から春に向かっている証拠。校庭が使えない子供のために,今日の業間運動は,上学年が体育館で「長縄跳び」,下学年は若草ホールで「みやぎ元気アップエクササイズ」に取り組みました。
宮城県の児童の体力・運動能力は,都道府県順位でいうと30位台~40位台とふるいません。特に,東日本大震災後の下降傾向は著しく,校庭が思うように使えないことが原因の一つとなって,肥満傾向の増加も懸念されています。そんな実態を解消したいと,宮城県教育委員会では,『みやぎ元気アップエクササイズ』というオリジナルの体操を開発し,県内の学校で活用・推進するように働きかけています。本校でも,夏休みに研修会を開催し,体力づくりの一つとして教科体育や体力づくりに活用しています。
『元気アップエクササイズ』の目的と特徴は,
① 運動好きの子供育てる。
② 多様な動きを体験させる。
③ 短時間で行え,手軽でシンプルである。
④ 元気いっぱい全身を動かす。
の4つです。
今日は,1~3年までの児童が,元気いっぱいに身体を動かしていました。「もう一回,もう一回!」の声が上がるほど。運動委員会の6年生が上手にリードして,楽しく元気いっぱいに快い汗を流していました。これが,冬の体力づくりにつながればいいなあ~と願っています。みんなノリノリで『エクササイズ』に取り組んでいました。
6年生 卒業感謝の会食会
6年生の卒業記念行事が着々と進んでいます。22日,午後に,家庭科で調理した『ホットケーキ』で『卒業感謝の会食会』が開かれました。これまでお世話になった方々を招いて,手作りのおやつで会食し,思い出話に花を咲かせたり,感謝の心を伝えたりする催しです。この時期,どの学校の6年生でも,家庭科の題材として開催しているようです。
我が6年生は,先生方を招待するだけでなく,米作りでお世話になった佐藤さんご夫妻,公民館の元館長の小野寺さん,今の豊田館長さんと職員の方々もお招きしての会を企画しました。6年生は,あの震災があった春に小学校に入学した子供たちです。被災して最も厳しく苦しい時期を過ごした子供たちです。そんな子供たちをいろいろな活動をとおして支え,後押ししてくださった方々への感謝を忘れていないところに,彼らならではの『良さ』が光っていました。
来賓の方々も、口を揃えて,「子供たちのこの心がうれしい。招待をいただきありがたいです。」と,お話しになっていました。人は,一人では生きて行くことはできません。知らないところで,自分が気付かないところで,たくさんの人の支えられて生きているのです。意識しなければ,そのことに気付かずに,時は過ぎていってしまいます。このことに気付き,会に招待するという行動に移せるところに,6年生の『心の豊かさ』を感じるのです。こんな6年生が,鹿折小学校の自慢です。卒業する6年生を手本に在校生がさらに鹿折小学校を磨き,伸ばして行ってくれることを期待します。
6年生のみなさん,ありがとうございました。ホットケーキ とても美味しかったですよ。
凧 凧 揚がれ!天まで揚がれ!(1年)
昔は,(私が子供の頃)子供の遊びに『季節感』があったものです。誰からともなく,時期が来れば,ハゼ釣りをしたり,コマ回しをしたり,竹スキーをつくったり・・・,互いに声を掛け合って遊んだものです。そして,知らずに季節の移り変わりを知り,遊び道具の作り方や楽しい遊び方を身に付けたものでした。
今日,珍しく『凧揚げ』をする1年生の姿を見つけました。(凧と言っても,昔の奴凧や角凧ではありません。俗に言う,『グニャ凧』です。)図工の時間に作ったのでしょう。校庭を元気に走り回って,何とか揚げようと苦心していました。あいにく風がなく,なかなか揚がりませんでしたが,TVゲームなどでは味わえない『遊びの楽しさ』を味わっていた様子です。うまく揚がらないと,友だちと首をひねって,「ああしよう,こうしよう!」と相談する姿も・・・。「校長先生・・!」と助けを求める子も。そのようなことを繰り返しながら,人とのコミュニケーションの力も育んでいくのだなあ~と,子供と遊びの大切さを垣間見ることができました。
(今度は,風のある日に凧揚げするといいよ。)そっと,心の中で声をかけました。
今年度最終の学習参観日 ご参観ありがとうございました
今年度最終の学習参観日に,多数ご来校いただきありがとうございました。教科の学習,総合的な学習や防災学習のまとめ発表等,どの学年も,この1年間の学習のまとめをしっかりと行うことができました。あらためて,この1年間のお子さんたちの成長を感じることができたのではないでしょうか。
その中で,4年生は,『1/2成人式』(学活)を行いました。10歳を迎えた4年生が,これまでの自分の成長を振り返ることで,自分だけの力で成長してきたのではなく,多くの人の力を借りて,支えられて今の自分があることをしっかりととらえ直すことがねらいです。特に,親御さんや家族に対する感謝の思いを伝えました。
竹には節目があります。節目があることによって,雨風や雪に折れることなくしなやかに成長することができます。私たちにも,そのような節目が必要なのだと思います。
「普段は『ありがとう』なんて,あらたまって言えないけれど,今日言えてよかった。」と感想を述べたお子さんがいました。今日の感動が,明日からの頑張りの原動力になりますね。
3学期も残り,あとわずか。しっかりと学年のまとめをして,次の学年でまた大きく羽ばたきましょう。今日は,大変ありがとうございました。
春よ来い.早く来い!
16日(木)の業間時間は,学級ごとに『体力つくり遊び』行いました。日中は大分春めいてきているので,校庭で『長縄跳び』をする学年もありました。低学年のお友だちも,ずいぶん調子よく長縄に入って跳べるようになりました。しかも,間を開けず次から次へと・・・・。秋から取組とは言え,本当に上手になりました。こんなところにも,子供たちの成長を見取ることができます。このまま暖かくなって,「早く春にならないかなあ!」と思うのは,私だけでしょうか。元気に校庭を走り回る子ども達の姿がみたいです。
13日から学習ボランティアとして学習支援にいらっしゃっている2人の学生さんも,残るところあと1日。17日は参観日もあることから,一足早く『お疲れ様の茶話会』を夕方開きました。その中で,2人が口を揃えて話したことは,
① 鹿折の子供たちは,素直で明るく,とても元気である。あいさつがよくでき,気軽に声をかけてくれる。
② 『友だちのよかった探しができる。』ややもすると人の欠点や失敗だけを見て,それをはやし立てたり,責めたり・・・。鹿折にそれがなく,どんな小さなことも見逃さ ず,友だちの良さを見つけて,「ありがとう。」「すごいね。」の声が交わされている。
ということでした。
外部からの客観的な目からも,鹿折の子供たちの『良さ』が,しっかりと認められたようで,大変うれしかったです。わずか1週間の学習支援でしたが,彼らがこれから歩む『教員生活』のスタートに,私たち鹿折小学校が,きっと大きな足跡を残し,彼らの後押しになったのではないかと思います。
高い志の大学生 学習支援ボランティアで来校
13日(月)から2名の大学生のお兄さんが,『学習サポーター』としてボランティアに来ています。宮城教育大学が中心になって企画・募集した事業で,本校には,早稲田大学と奈良教育大学から参加してくださいました。お二人とも,将来は「小学校の先生」になることを目指してるとのことで,教員生活をスタートさせる前に,東日本大震災の被災地でそのスタートを切りたいとの高い志をもっての参加です。震災から6年目を迎えようとする今,すでに『震災の風化』が進行する中,心を被災地に向けて,「何か自分たちにできることを・・・。」との気持ちが,とてもうれしいです。ありがたいです。鹿折小の子供たちと楽しい思い出をたくさんつくってほしいと思います。
休み時間には,校庭に飛び出し,子供たちと楽しく遊んでいます。そんな姿を見るにつけ,『若さ』ってすばらしいなあと,うらやましく思います。わずか1週間の訪問期間なので,全学年・全学級をローテーションして,授業のサポートはもちろん,給食やお掃除まで一緒に活動しています。
二人にとって,鹿折小学校での体験が,これから何十年と続く教員生活の礎にならんことを願ってやみません。
6年生 卒業に向けて準備コツコツと・・!
2月もすでに中旬を迎え,どことなく春めいた天候になってきました。春は,『別れと旅立ち』の時。特に,卒業を控えた6年生は,6年間の思い出が様々に交錯し,別れをヒシヒシと感じている様子です。そんな思い出深い小学校との別れに際し,『卒業記念事業』がスタートしました。今,朝見かけるのは,『感謝の奉仕活動』です。6年間過ごした学校に感謝し,きれいにして巣立とうと,朝清掃に取り組んでいます。まだまだ寒い中ですが,朝の『あいさつ運動』に加え,校舎前を一生懸命掃除している姿に,一人一人の鹿折小学校への熱~い思いを感じることができます。
君たちの姿は,在校生に『範』として,しっかりと焼き付くことでしょう。ありがとう6年生。まだまだずーっと引き留めておきたい大切な6年生ですが,残り1ヶ月でまとめをしっかり行い,元気に明るく巣立ってほしいと願っています。
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