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平成28年度
2016年9月の記事一覧
『ありがとうの木』とホーソン効果
昼の校内放送で,今日も『ありがとうの木』への「ニコニコポスト」の投書が紹介されました。「○○ちゃん,一緒に遊んでありがとう。楽しかったよ。」「優しく声をかけてくれたね。○○ちゃん」等々,自分が友だちにしてもらった「よかった」を投書し,それをJRC委員会が校内放送で紹介してくれるのです。放送があるたびに,給食のはしを止めて聞き入ってしまいます。本当に些細なことなのですが,心が温かくなります。
かつて心理学の本で『ホーソン効果』について読んだことがあります。『ホーソン効果』とは,労働者の作業効率の向上を目指した調査をしたところ,労働環境・賃金・労働時間等の物理的な条件より,労働者へ同僚や上司が関心を高めたり,励ましたり,いたわったり,ねぎらいったり・・・・することの方が,効果が上がる結果が出たというものです。
これを学校教育や子育て,友人関係に置き換えて考えてみましょう。『ホーソン効果』から考えると,先生やおうちの人・友だちが自分の頑張りを見守ってくれる,励ましてくれる,ほめてくれる,例え失敗してもあたたかく慰めてくれる・・・・・,このことが子どもを奮い立たせ,頑張る『原動力』に火を付けてくれることにつながるのです。
「ニコニコポスト」への投書には,そんな優しさがいっぱいつまっています。どうぞ,子ども達の小さな頑張り,わずかな進歩にも,関心を向け,ほめてあげて下さい。優しい声をかけて下さい。そうすれば,鹿折っ子は,ますますすこやかに伸びていくと思います。
野外活動(5年)迫る。気運も高まってきましたよ。
今月26日からの5年生の野外活動が,いよいよ間近に迫ってきました。事前学習の様子をのぞいてみました。ちょうど1日目の『栗駒山登山』の事前学習の最中でした。
スクリーンに映し出された栗駒山の様子や登山道,標高1626mで,活火山であることなどを聞いて,ため息を漏らすお子さんもいました。ため息の意味は,何なのでしょう?不安感なのか,期待感なのか・・・・・・?みんなそれぞれに思いをもちながらも,学習への取組は真剣です。『思い出に残る笑顔いっぱいの野外活動にしよう!』のめあてに向かって,5年生の「やってやるぞ~っ!」そんな気運がおおいに高まってきました。
校庭では,先日紹介したばかりの「Web長縄跳び」が大人気。いろいろな場所で縦割り班ごとに楽しく取り組んでいました。教室では,5年生に負けじと,しっとり,じっくり学習に取り組んでいます。ここにも『みのりの秋』を感じます。(9月15日の記事です。)
もしもの場合に備えて・・,着衣水泳(5・6年)
今期の水泳学習の締めくくりとして,5・6年生が『着衣水泳』の体験学習を行いました。毎年の夏,水難事故のニュースが連日報道されます。そんな悲しい水難事故を未然に防ぐために,現行の学習指導要領で,小学生の高学年の体育の学習に『着衣水泳』が盛り込まれているのです。
今日の学習では,
①着衣のまま水に入ると,衣服はとても重く感じられ,思うように身体が動かないことを体験する。(泳ぎの達人も,自由には泳げません。)
②万が一の場合,どのように自分の身を守ればよいか。(ペットボトルを使って,背浮きを体験する。)
③もし誰かが水におぼれたら,何をどうすればよいか。
の3つです。①,②については,論より証拠。実際に体験することで,川や海の危険について再確認しました。③については,自分で助けようと水に飛びこんではダメです。二人ともおぼれてしまいます。まずは,大きな声を出して,事故発生を知らせ,助けを呼ぶことです。そして,身近にペットボトルのような『浮き』になりそうなものがあれば,放り投げて,②の『背浮き』をするように声掛けするのです。ロープや長い木や棒があったら,それを差し伸べてもよいでしょう。
そんな命を守る学習をしっかりと行っていました。
今日の『着衣水泳』をもって,水泳学習はすべて終了です。6年生は,プールに向かって大きな声で「ありがとうございました。」と,事故なく水泳学習を終えられたことを感謝していました。また来年,よろしくお願いします。
Web縄跳び スポーツの秋 これで体力up!
震災以降,宮城県内の児童生徒の体力低下・運動不足が大きな問題のひとつになっています。その解決の一助にと,県教委では「Web縄跳び」を進めています。必ず学級全員で取り組むこと,回し手の一人は先生でもよい,3分間で跳んだ回数を競い合うといった統一ルールで,結果をWeb上に登録して,全県で競い合うという取組です。運動委員会の紹介後に,さっそく全学級で挑戦しました。
「おおなみ,こなみ」もままならない1年生も9回跳ぶことができました。最後の結果発表では,6年生の130回越えの記録を聞いて「ウワーッ,すご~い。」そんなため息が,1年生から聞こえてきました。スポーツの秋,Web縄跳びも,休み時間の遊びのひとつに加え,頑張ってもらいたいです。
その中で,感心したことがあります。運動の得意不得意がある中,タイミングをはかれず引っかかってしまう子がどこにもいます。「だめだ~!記録が出ないのはおまえのせいだ。」とか「何やってんだよ~!」とか失敗した人を責める発言があるものです。鹿折小学校には,そんな声はありません。むしろその子その子にあったスピードで加減して長縄を回しているのです。そんな姿を見て,何だか心がホンワカ温かくなりました。(9月12日,朝の記事です。)
第1回鹿折さやま祭り 大盛会!楽しいひとときに感謝
震災以降,修学旅行招待をはじめ物心両面で御支援をいただいてきました『気仙沼と共に歩む会 さやま』の皆さんとの交流会『第1回鹿折さやま祭り』が,11日(日)に開催されました。当日,午前2時半にさやまを出発されたという会の皆さん13名と多くの小学生・中学生とその親御さんたちが集い,初秋の爽やかな天候のもと,『縁日風のお祭り』を満喫しました。
出店は,「メカカレー食堂」「かき氷」「ポップコーン」の食べ物屋さんから「スーパーボールすくい」「輪投げ」「ひも引き」等の遊びコーナー,そして,さやま特産の「ほうじ茶実演」等々,多種多彩。それだけでも,大盛り上がりのお祭りです。加えて,昼食後には,雪合戦ならぬ『水風船合戦』。ゴミ袋で作った特性の「水よけビブス」を着て,水風船の投げ合いです。風船の水でびしょ濡れの人もたくさんで増したが,水に濡れた分だけ,楽しさが倍増した様子でした。初秋の爽やかな風に吹かれながら,気仙沼とさやまの交流をこれまで以上に深め合うことができました。
遠路はるばるご来校いただきましたさやまの皆さん 大変ありがとうございました。これからも,末永く交流をさせていただきたいと思います。
指導主事学校訪問 よく学び,よく遊び,未来にのびる鹿折小!
今日は,年に一度の指導主事学校訪問。指導主事とは,平たくいえば,『先生の先生』にあたる役職です。その先生方に授業を参観いただき,その後指導・助言をいただくといった先生方が授業の腕前(授業力)を磨く機会です。全部の学級の授業の様子を参観しましたが,どの授業もみな真剣で,『鹿折っ子,ここにあり!』と言える授業ばかりでした。指導主事の先生方からも,たくさん,たくさんほめていただきました。
授業のくわしいことは,土曜・日曜の親子の話題にしていただき,団らんを盛り上げていただきたいと思います。
久しぶりの『縦割り活動』 高学年のリードで笑顔いっぱい!
2学期になって,初めての業間『縦割り活動』。今日は,それぞれに『たてわり遊び』を実施しました。校庭では,鬼ごっこ,長縄跳び,ドッジボール,体育館では,ドッチビーと,遊びのメニューも様々です。何といっても,子ども達の笑顔と歓声が,たまりません。清々しい雰囲気の中で,楽しく遊んでいました。
兄弟姉妹の数が少なくなっている現代,意図的に年齢の異なる集団で遊んだり,活動したりする場面を作ってやらなければ,互いを思いやり,いたわる心は育ちません。
今日の活動も年少者特別ルール(俗に言う「みそっかす」待遇)もあり,低学年も思い切り楽しく遊んでいるのが印象的でした。企画・運営の高学年の皆さん,お疲れ様。これからもよろしくお願いします。
台風13号(温帯低気圧に変化)が,午後~夜にかけて当地方を通過する予報です。台風10号の岩手県岩泉町の被害を「他人事」とせず,それぞれに備えをよろしくお願いします。
ちょっと垣間見られた 芸術の秋!
明るく爽やかな歌声に誘われて教室をのぞいてみると,そこは,まさに『芸術の秋!』
1年生は,『世界にひとつになるまで』という歌を歌っていました。『忍たま乱太郎』の挿入歌のようです。何とも心が温まるような歌詞と一生懸命に歌う1年生の姿が,まるで秋の涼風のようでした。世界中では,至る所で争いが起きています。歌にあるとおり,「優しい気持ちで世界がひとつになれないものかなあ~。」と,独り言をつぶやきました。
2階に上がっていくと,墨の香り,6年生が『書写の授業』でした。話し声などひとつも聞かれず,一人一人半紙に筆を走らせていました。声をかけるのもはばかられるので,そーっと退室しました。みんなしっかりとした筆使いで,上手に書いていました。
2年生の教室でも『音楽の授業』です。タンバリンとカスタネットを分けてもち,流れる音楽に乗って,リズム打ちの学習をしていました。タンバリンとカスタネットが交互に響き合い,ここでも楽しそうに学習していました。思わず,私の身体もリズムに乗って左右に揺れ出しました。
まだまだ暑い日が続いていますが,少しずつ秋に近づいています。まさに『芸術の秋』到来です。
家族参観日 たくさんのご参観 ありがとうございました。
夏休みが明けて2週目,恒例の『家族参観日』が行われました。家族参観日とあって,1学期の参観日の来校者よりはるかに多いご家族の皆さんのご来校をいただきました。(中には,昨日運動会を終えた中学生のお兄さん・お姉さんらしき人まで・・・・)大変ありがとうございます。
「家族参観日」を好機として『学年PTA親子行事』を企画した学年もあり,一層盛り上がりました。ひとつ人いつの授業を紹介することができませんので,各学級(学年)ごとに、授業の様子を写真で紹介します。楽しい活動あり,発表会で少し緊張感が高まり,友だちと知恵を出し合ったり,先生の問いに頭をいひねって真剣に考えたり・・・・・,いろいろな学習が展開されました。
2学期の開始に,『実りの秋』を前に,充実した一日となりました。お忙しい中,ご来校,ご参観いただき,大変ありがとうございました。
明日は,振替休業日で、子ども達はお休みです。平日の月曜日ですので,くれぐれも事故などに遭わないように,安全に家庭生活・地域生活を送って下さい。
鹿折中学校運動会 狭い校庭でエネルギー爆発!
まだ暑さの残る初秋の昨日,鹿折中学校運動会が開催されました。仮設住宅が建ち並ぶ中の狭い校庭,全校生徒が整列するとそれだけで校庭が満杯と言った感じです。そのような厳しいグランド状況にもかかわらず,生徒たちのきびきびとした動きと懸命な競技への取組。(さすが~.鹿折中学校)と思わせられるシーンの連続でした。
『70m直送路での徒競走』 生徒たちの走りが真剣で一生懸命なだけに,見ている私たちには,生徒たちにとても申し訳ないような,悲しい気持ちが込み上げてきました。このような状態で、今回で6回目の運動会です。何とか一日もはやく,生徒たちに校庭を還してあげたい気持ちでいっぱいになりました。
狭い校庭のハンディキャップをものともせず,中学校の先生方や中学生の実行委員会のメンバーが,種目を工夫していました。中でも,保護者・来賓・地域民総出の『玉入れ』には,心打たれました。玉入れ籠を校庭中央ではなく,仮設住宅側に移動させ,フェンス越しに仮設住宅の方々も競技に参加出来るように工夫していました。校庭を共有する学校と仮設住宅の皆さんが一体となって,これまでも,そして,これからも復興を目指して頑張っていこうとする姿を垣間見ることができました。
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