平成28年度

2017年2月の記事一覧

百人一首に親しむ会 3・4年生大奮闘!

     
 「百人一首に親しむ会」を行いました。これは,白山小学校伝統の『雪上カルタ大会』と並ぶ,浦島小学校伝統の行事です。鹿折小では,三校が統合されて以降,何とかこの伝統を引き継ぎたいと考えていました。昨年度は,今の4年生が学年の冬の遊びのひとつに取り入れ,細々でありますが,今日の準備をしてきました。今日は規模を拡大し,『鹿折の宝もの』について学んでいる中学年が,浦島小学校の伝統を引き継ごうと計画しました。
 読み手には,浦島小学校時代からお世話になっている鈴木さんを講師にお招きして,流れるような言葉のしらべと音のリズムで,読み札を読んでいただきました。まるで,昔々の平安の貴族の時代にタイムスリップしたような会場の雰囲気でした。
 その中で、何といっても最もすばらしかったのは,鹿折っ子のカルタをとるスピードの速さです。絵が描かれている『いろはかるた』ではありません。和歌の上の句が読み上げられると同時に,文字だけの下の句を探すのです。百人一首がしっかり頭に入っていることが前提条件です。誰もがすらすらといともたやすく下の句のカルタを引き当てていました。意味まではまだまだ分からないと思いますが,文語調の日本語のリズムを感じ取って,暗記できる力には,驚かされました。さすが鹿折の子供たち。講師の鈴木さんも大変驚いていらっしゃいました。また,今日は,この会があることを新聞などの報道で知った保護者や地域の方々も見に来てくださいました。それもまた,大変うれしく思いました。
 今後は,学年ごとに暗唱できる句を決め「1年生なら10首,2年生なら20首・・・。」という具合に目標化し,取り組ませたいものです。また,保護者や地域の方々にも参加していただき,ともに『百人一首に親しむ会』に広げられたらなあ~と思っています。
 とても楽し会となりました。鹿折小学校にまた新しい歴史の1ページが加わりました。

デジタル教科書 活用の様子を視察

   
 「私たちは,今までのような大人の後輩じゃない。私たちは,スマホと大人になっていく。たぶん初めての人類だ!」実にショッキングなCMコピーです。
 若者のように自由に使いこなせないことから,このIT社会に反発しているおじさん世代でも,心のどこかで「このCM言い当ててるよなあ~」と,納得しているところがあります。
 そんなデジタルで,グローバルなIT機器が、今や日常的に授業の中に取り入れられています。そのひとつが『デジタル教科書』です。これは,平成27年6月に『ベルマーク教育助成財団』からの支援で購入したものです。教科書と同じ内容が大型TV画面に映し出されるだけでなく,図形などを変形・移動させたり,計算の途中を段階的に説明したり,理科の実験・観察の様子を動画で確かめられたり,練習問題の解答が瞬時に行えたり,加えて補充や発展問題が提示されたり・・・・・と,教科書にプラスアルファの様々な機能が付加されています。高価のものなので,公費での学校への配当は望めません。財団からの支援があった初めて,手にすることができたものです。
 今日は,その活用の様子を視察いただきました。鹿折小では,各階のフロアに大型モニタTVとPCやプロジェクターが設置されていることから、日常的にこの『デジタル教科書』を使って授業をしていることが,大きな特徴です。どんな優れた機器でも、設置に手間がかかったりしたのでは,自ずと利用が進みません。その点では,使い方にはまだまだ研究の余地はありますが,簡単・手軽に,当たり前のように使える鹿折小学校は,ある意味IT先進校かもしれません。
 この取組が成果となって、鹿折っ子の「学習力の向上」につながればなあ~と,願っているところです。

期待と不安 ワクワク・どきどき 新入学保護者説明会

   
 4月に入学を控えた『新入学保護者説明会~一日入学』を行いました。新入学予定児童が34名で『境界学級』・1学級では・・・・と心配していましたが,2月になって36名入学することが確定し,めでたく『県の学級の弾力化措置』により2学級に編制となりそうです。
 初めてお子さんを小学校に入学させる保護者が全体の半数。入学に際し,何らかの不安や心配があると答えた保護者がほとんど・・・・。そんな会のスタートでした。
 保護者の不安を払拭する意味を含め,スクールカウンセラーの星先生から『自立心を育むコミュニケーション』と題してご講話をいただきました。
・ できないことが,ある日急にできるようになることは決してない。必ず段階を踏んで子どもが成長すること
・ 『できること』だけを求めず,できるまでの過程を大切に見取り,励ますことの大切さ
・ 不安や心配は,他とのコミュニケーションの中で振り払いましょう。
 特に,「入学までに子どもにこんなことをさせてみましょう。」(よその家に遊びに行かせてみる。よその家のルールを知る。味見をさせ,味覚をみがく。手伝いをさせる。失敗は学びのチャンス,子どものやりたいを大切にやらせてみる,言葉できちんと言わせる。親が気を遣い,先回り・先走りしない。)には,みんな聞き入っていました。

 『春よ来~い。早く来~い。』そんな夢と希望を得ることができたかなあ。親子共々,これからが『学び』の時です。いっしょに頑張って行きましょう。

輝く歴史の継承は,新しい『学び』に通じる!

       
 『鬼の霍乱(かくらん)』で先週の後半から,何十年ぶりかで学校をお休みしてしまいました。高熱で寝込んでいる間に,諸条件がそろい『雪上カルタ大会』『百人一首(練習会)』そして,ある親御さんからの『南極の氷(体験)』プレゼント等の大きな行事が行われました。
 『雪上カルタ大会』は,白山小学校の冬の伝統行事,『百人一首大会』は,浦島小学校の冬の伝統行事です。三校が統合してもなお,それぞれの良さを引き継いでいこう,そして,新しい伝統にしていこうとする取組です。『南極の氷体験』は,ケープタウン沖を航行中に流れ着いた氷を子供たちにためにと空輸してくださったのです。南極の氷は,最大の厚さは4500m,平均でも約2500m位あるそうで,深いところの氷は,それはそれは大昔の氷と言うことになります。恐竜たちが大陸を闊歩していた頃に固まった氷かもしれません。言い換えれば,『南極の氷は,タイムマシーン』かも・・・・・。
 直接参加することができなかった残念さもあって,充実した活動ができたこと,それを支えていただいていることに深く感謝申し上げます。
 さて,今日は,4月に入学を控えているお友だちについて,市内の保育所・幼稚園の先生との懇談会(引継会)をお行いました。小学校生活に戸惑うことなく,明るく楽しくそれをスタートさせることができるように,しっかりと情報交換し合いました。お寒い中,保育所・幼稚園の先生方,ありがとうございました。かわいらしいお子さんたちを安心して私たちにお任せください。

保育園児との交流会「もうすぐ1年生だね。」(1年・生活科)

           
 4月に小学校入学を控えた鹿折保育所と中才保育所の年長のお友だちを招待しての交流会を行いました。企画・運営は,もちろん1年生のお友だちです。年長のお友だちは,きっと小学校入学を心待ちにしていることでしょう。同時に,うまく言葉では表すことができない不安も抱いていることでしょう。ちょうど1年前,自分たちがそうであったように・・・,そんな気持ちをくんで,今日の交流会が企画されました。
 1年生は,今日までいろいろ準備を重ねてきました。今日の交流会では,「馬跳びが跳べるようになったよ。鍵盤ハーモニカも上手に吹けるようになったよ。」と披露するチーム,給食着の着方(身支度の仕方)や牛乳パックのたたみ方を実演するチーム,「雑巾がけは,隙間なく力を入れて拭くんだよ。」と掃除の仕方を実演するチーム・・・・と,様々です。私たち大人では気付くことができないまさに「子ども目線」の学校紹介でした。年長のお友だちは,紹介のどれも初めて知ることばかりで,目を皿のようにして見入っていました。
 その後は,同じく生活科でつくった手作りおもちゃでの交流。それはそれは,お兄さん・お姉さんらしくていねいに優しく教えていました。あらためて,この1年間の1年生の成長を強く実感することができました。このように年少者と身近に交流することで,子供たちは,年走者へのいたわりの心や思いやりの心を育てていくのです。そして,「4月から自分たちは,2年生になるんだ。」と言うことを強く自覚するのだと思います。本当に微笑ましく,心がホンワカあたたかくなる光景でした。
 1年生のみなさん,みなさんはきっと,優しく,思いやりの心をもったりっぱな鹿折小学校の2年生になれますね。とてもりっぱでした。ありがとう。