小泉小日記

たすきをつなぐ

12月に入り,本校の伝統行事の一つであるサケの学習が本格的に始まりました。
2年生の児童が,生活科の一環としてサケの卵をふ化させることに取り組んでいます。
私達だけでは難しい学習なので,公民館の方や,本校に在籍する児童の保護者でもある鮭増殖組合の方々に協力をいただきながら進めています。鮭増殖組合の方からは「毎日の水温を足していき,採卵後から数えて460℃を過ぎた辺りから卵がふ化する」と教わりました。
 
卵は約400個預かりました。到着した日は,既に422℃まで累積されていたようなので,ふ化が迫ってきています。できるだけ,自然の環境に近付けているため,2年生の児童は段ボールの覆いの脇にある小窓から,中の水温計を見て,温度を累積しています。
 
12月6日の時点で,目安となる460℃は過ぎたので,卵の中の稚魚が少しずつふ化している様子が見られます。生まれた稚魚は,水槽の下に設置してある暗いところへ行く様子も見られました。一つ一つが子供たちにとっては不思議な出来事であり,自然の摂理を間近で学ぶことができる,貴重な体験です。いただいた卵を大切に育て,川に放流することを通して,命のたすきをつないでいることを感じてほしいと思います。
「たすきをつなぐ」ということに関連して,先日の土曜日に,保護者や地域の方々で組織された有志の方々が,校地内の草刈りをしてくださいました。
 
我々職員では,作業が難しいようなところの草も,きれいに刈ってくださいました。
御尽力いただいた皆様に心から感謝申し上げます。
みなさんがつないでくださるたすきを,子供たちにつなぐとともに,それを次の世代にもつないでいけるような子供たちを育てていきたいと思いました。