令和7年度

2025年9月の記事一覧

楽しくがんばれた、縦割り清掃

9月11日は縦割り清掃でした。今年度2回目の実施でした。高学年児童が正しい効率的な掃除の仕方を下学年の児童に教える姿が見られました。本校児童の目指す姿である「しんせつにやさしく」につながる活動です。掃除を終えた子に聞いてみると、「ふつう。」(普通通りにできたようです。)、「楽しくがんばれた」とのことでした。縦割り清掃は週1回ペースで実施していきます。

 

 

「ん?」から始まった森と海を守る活動

今日の朝会では、気仙沼市唐桑町出身の漁師、畠山重篤さんのお話をしました。

以下話の要旨です。

「畠山さんは、日本でただ一人の「フォレストヒーロー」として国連から表彰されたすごい人です(世界で選ばれたのはわずか11人)。 畠山さんは牡蠣を育てる漁師でした。40年ほど前に海が汚れて牡蠣が育たなくなってしまいました。畠山さんは「ん?どうしてだろう」と疑問をもち、大学の先生や外国の博士とも一緒に調べ、森の栄養が川を通って海に届き、海の命を育てていることが分かりました。そこで「海をよくするためには森を育てなくちゃならない」と考え、山に木を植える活動を始めたのです。それが「森は海の恋人」という活動で、37年間も続けられ、今では日本中や世界に広がっています。 また畠山さんは、新城地区とも関わりがありました。大川にダムをつくる計画がありましたが、「美しい森と川を守りたい」と地域の人と話し合い、ダムはつくられませんでした。もしそのまま進んでいたら、今の落合地区の1部はなくなっていたかもしれません。畠山さんがすごいのは、「ん?」と疑問をもち、調べて、考えて、そして行動したことです。今年の4月に亡くなりましたが、昨日「気仙沼名誉市民」として表彰されました。畠山さんの残した「森と海を大切にする心」を、私たちも受け継いでいきましょう。」

 

 

私(校長)自身、30年も前に畠山重篤さんにゲストティーチャーとして授業で子どもたちに話をしてもらったことがありました。当時は環境教育という言葉も浸透していない時代でしたが、重篤さんが話すだけで子どもたちの興味が深まっていくのを感じていました。経験も浅い駆け出しの頃でしたので、私にとって重篤さんは授業を助けていただいた恩人です。前任の唐桑小学校では、子どもたちと養殖場で、一緒に講話をお聞きしたこともありました。重篤さんと最後にお話しした時の、いつもと変わらぬ柔和な笑顔が忘れられません。

今回の講話は自分の中では重篤さんを追悼し、恩返しの講話でした。自分なりに渾身の力を込めての講話でした。子どもたちも真剣に聞いていました。重篤さんの心が子どもたちの心に少しでも響いていれば幸いです。

爽やかな朝に みんなで環境整備

9月4日朝、久しぶりに涼しさを感じる時間帯に、2年生・4年生・6年生の児童による環境整備作業を行いました。昨日の雨のおかげで土がやわらかくなり、草もいつもより抜きやすい状態でした。 子どもたちはそれぞれの学年ごとに分かれて作業に取りかかり、限られた時間の中で集中して取り組む姿が見られました。草を抜く手つきも手際よく、友達と協力しながら声を掛け合いながら作業しました。 短い時間でしたが、全員が力を合わせて取り組んだことで作業した場所がすっきりとし、朝の空気のように爽やかな環境に整いました。自分たちの学校を自分たちの手で整える活動を通して、子どもたちの学校への思いも一層深まると思います。次回の環境整備は1・3・5年児童が取り組みます。

 

 

6年生で授業研究を行いました

 校内の職員研修として6年生社会科の授業研究を行いました。単元は「貴族の世の中から武士の世の中へ」という歴史の大きな転換点に関わる学習の導入です。児童は担任から提示されたタブレット端末やポスターの資料を基に、個人でじっくりと考えたり、グループで意見を交換したりしながら学びを深めていきました。 授業では、貴族中心の時代から武士が力を持つ時代へと移り変わっていく背景について、資料の細かな点まで注意深く読み取りました。落ち着いた雰囲気の中で、グループ活動がとてもスムーズに進められていたことも印象的でした。互いに発言を尊重し合い、協力して考えをまとめていく姿から、普段の学習の積み重ねが感じられました。 今回の授業研究を通して、児童が主体的に学び、協働しながら課題に取り組む力を育んでいることを改めて確認することができました。今後も「ん?」を大切にし、学ぶ楽しさを実感できる授業づくりを進めていきます。

 

 

プール納会とスクールサポートスタッフ配置のお知らせ

 

今年度の水泳学習のしめくくりとして、全校で「プール納会」を行いました。これまでの取組を振り返り、3名の児童が代表として発表しました。市内水泳大会の練習に挑戦したこと、手のかきやバタ足を工夫して取り組んだこと、自分のめあてをもって努力したことなど、それぞれの学びが堂々と語られました。

校長からは、「水泳を通して泳ぐ力だけでなく、がんばる力やあきらめない心、友達を思いやる気持ちも育ちました」と全校児童へのねぎらいと称賛の言葉がありました。一人ひとりが成長し、自信につながる経験となりました。こうして身に付けた力を、今後の学校生活やさまざまな学びに生かしていってほしいと願っています。

また、9月1日からはスクールサポートスタッフが1名配置されました。授業や行事の準備、下校スクールバスの対応など、子どもたちの安全と教育活動を支える心強い存在です。

新しいスタッフとともに今後とも、よりよい教育環境づくりを進めてまいります。