6年総合 ウニの陸上飼育とブルーカーボンの学習

 5校時,6年生は,階上で漁業を営む藤田純一さんを招いて,磯焼けの対策の一つとして現在進めているウニの陸上飼育,そしてブルーカーボンの取組についてお話をいただきました。
 
 この講話は,学校関係では初めて行うため,「底上げ」のNさんや「まるオフィス」のAさんも聞きにきました。それだけ藤田さんの実践は注目されているんですね。
 実物を持ち込んだりクイズ形式で話したりしてくださったので,子どもたちは話に引き込まれていきました。(クイズの正解者は藤田商店の塩蔵ワカメをいただきました。)
 
 U社というノルウェーの会社と協力して,常温保存できる昆布由来のペレットをエサとして,温度と水質を管理して1年中ウニを出荷できるようにするとのことで,生産者だけでなく,飲食店やホテルにも波及効果が期待される事業です。また,子どもたちが最も興味をもつSDGs14の海の豊かさを守ることを具体化した取組です。2つ上の先輩たちが磯焼け対策として藻場の再生を呼びかけましたが,それを実現する実践者が地元に現れたのです。
 
 お話のあと,子どもたちが質問や感想を述べました。鋭いなぁと藤田さんがうなっていたのは,K君のウニの病気の対策についての質問です。「ウニの病気の薬はまだありませんと正直に答えましたよ」と藤田さん。「K君は自分でもカブトムシやクワガタを飼育しているんですよ。その辺で病気とつながったのかもしれません」と,校長室で鋭さの謎解きをしました。
 終わってからも,藤田さんを囲み,いろいろな話をしていました。パイオニアのお話は心に響いたのだと思います。