3-2 毛筆「はらい」の学習

 5校時,校舎を回っていると3年2組ではお習字の勉強をしていました。鉛筆で書くのとは違い,消せないのでみんな集中して取り組みますし,教室に香る墨のにおいは心を穏やかにしてくれるので,私はお習字が好きです。
 
 教室の後ろには「日」という字の作品が掲示してあるので,縦画,横画,折れなどの学習を終えたところなのでしょう。今日の課題の「左ばらい」「右ばらい」ですが,多くの子どもたちが難しいと感じるところです。
 
 C先生が用意したかご書きには線の途中の筆の状態が記してあります。「右ばらい」は横に小さく入っているのにはらう時には筆の先は上を向いています。これって不思議だよね。筆はどんなふうに動いているんだろうと子どもたちに問いかけてしまいました。
 
 左ばらいは縦画と同じ,右ばらいは横画と同じだと私は教えています。斜め45度に筆を入れて横画を書くとき,何もしないと筆の先は進行方向と逆の方向に戻ります。斜め45度をキープして筆の先が横画の上を通り続けるためには,筆が戻らないように少し筆を右にひねるようにします。子どもの筆をとって二人で書くとその動きが分かるようです。今日は残念ながら全員と一緒にできませんでしたが,いつかできたらいいなぁと思っています。
 実は本校にはお習字が上手な先生がたくさんいます。その先生たちは子どもの頃から書に取り組んできた方々です。指導のノウハウを先生方みんなにシェアしてほしいと考えています。