3年生 俳句づくりの授業

 2校時,3校時,3年1組と3年2組で俳句作りの授業をさせてもらいました。3年前に仙台で行われた夏井いつき先生の講演会でお聞きした「小学生が作る俳句のほとんどは,難しい『一物仕立て』で作られている。俳句の良さに触れさせるためにも『取り合わせ』での作り方を小学校で指導すべきだ」という考えに共感して,赴任先で実践していることです。3年生の先生方から直接指導のチャンスをいただき授業が実現しました。
 
 季語は気持ちを表す力を持っています。「取り合わせ」とは,日常の出来事から12音の俳句のタネ(算数のテスト十点)を,季語(秋のセミ)と組み合わせることで,そのときの情景や思いを表現する作り方です。算数のテストで10点とったら,秋のセミのような寂しく悲しい気持ちになりますよね。
 
 昨年,朝会で使ったパワポで総論を復習した後,先ずは季語選びに挑戦しました。夏井先生がピックアップした5音の季語の中から,「算数のテスト百点」の後に付ける季語を選びました。それで作ったのが以下の作品です。
 ・「算数のテスト百点 風光る」・「算数のテスト百点 夏の海」・「算数のテスト百点 お年玉」 なかなかいいですよね。続いて「算数のテストで10点」でも選びました。
 ・「算数のテストで10点 冬の山」・「算数のテストで10点 氷点下」・「算数のテストで10点 そぞろ寒」すばらしい!
 
 これを踏まえて,俳句のタネの12音からフリーに作ってみました。
 ・「跳び箱を 初めて跳べて 初日の出」(YEさん)
 ・「お買い物 洋服迷う 冬の暮れ」(RSさん)
 ・「ゲームして 父に叱られ 枯尾花」(SFくん)
 ・「高校の 受験合格 桜貝」(SKくん)
 いかがでしょうか?永世名人の称号を上げたいと思います。