「第1学期始業式 式辞」
  ようやくこの地方でも梅の花が満開となり,いよいよ春だなと感じられる陽気となりましたね。今日から平成29年度が始まります。3年生も2年生も,それぞれ一つ上の学年への進級,おめでとうございます。この1年間での君たちの成長ぶりには目を見張るものがありました。更なる1年が,君たちや我が学校にとって最良の1年になることを心から願って,1学期を始めたいと思います。
 さて,先日の職員会議では,私は先生方に,こんな生徒に対する希望を述べました。5つの希望です。
 ①生徒が開校20年となる節目の年に「新月中らしさ」を確立し磨きをかけてほしい
 ②生徒が学校に誇りを持ち,自分や自分たちにもっと自信をもってもらいたい
 ③生徒が生活を自ら振り返り,もっと向上しようとする意欲をもってほしい
 ④生徒が今より学習の質と量を高め,学習の面白さに気づいてもらいたい
 ⑤生徒が同級生や先輩後輩との交流から互いの良さを学び合い,成長してほしい
 …どうでしょうか。この5つの希望のキーワードは,「新月中らしさ」,「誇りと自信」,「振り返りと向上」,「学習の面白さ」,「良さを学び合う」です。
 今日から始まる,この1年間の歩みの中で君たちに希望し,自覚してほしいことです。どうか君たちなりに考えて実践してみてください。
 ところで,何度も繰り返してお話ししてきましたが,本校の学校教育目標は何だったでしょうか。もう覚えていると思います。それは「共生社会を主体的に生きて,幸せを広めて歩む人間になる」でしたね。この1年で,このことに今よりもっと深い考えをもち,自分の生き方に反映させて歩んでほしいと私は願っています。期待をします。
 そう言えば,先日の卒業式の式辞では,卒業する3年生に対して私はこうお話ししました。……人は「十人十色」です。人によって色んな考え方や感じ方をします。だから,人によって物事の「正解」や「正義」は異なるのです。そんなとき,相手が自分と違うからといって批判したり,攻撃をしたり,差別をするのでなく,むしろ互いの違いから学び,両者の間にある課題を解決して,一緒に生きる道をみつけることが大切です。相手を尊重しながら「言葉」を交わして理解を育み,私たちは互いに分かり合い,助け合う生き方をしたいものです。……という内容のお話でした。
 周知のことですが,新月中学校の勉強では,生徒が「話し合う」ことをとても大事にしています。それは,「共生社会」を実現して生きるためには,どうしても話し合う力が必要だからです。私たちは,話合いによって互いの違いを乗り越え,課題を解決し,共に生きる道を見つけるのです。武力や脅しでは人は幸せになれません。話し合う力は幸せを生み出す力となるのではないでしょうか。
 ですから,どうか生徒の皆さんにも,今後もそれを意識して勉強してほしいと思いますし,実際に話し合う力を身に付けてほしいと思います。
 実は本校は昔からこのことを大事にしていたと思います。なぜなら,本校の校歌の中にそのことが書いてあるからです。校歌の中で教訓が一つだけ示されています。皆さんは気づいていますか? それは2番の歌詞の中にあります。「我が学び舎に,友は集い」…「心を語れ,知恵を聴け」という部分です。これは生徒がこの学校に集まって,心に思うことを率直に語り合い,互いの仲を深め,互いの知恵を聴いて参考にして,より良く生きていきなさいという教訓です。このように,我が校では「話し合う力」は既に校歌に取り上げられ,生徒への教訓として示されているのだと気づくと思います。昔からの君たちへの教えなのです。
 開校20年目の生徒として,この学校で学ぶ君たちが,校歌に示された理想の生徒に近づき,新月中生の実力を遺憾なく発揮することを期待します。どんな1年になるのか楽しみです。
 みんなが真剣に努力をし,友を信頼して,先生と一丸となり,素晴らしい開校20目の1年となることを期待して,1学期始業式の式辞とします。ばらくお待ちください。