~算数科における個別最適な授業づくりを目指して~
研究目標
学ぶ楽しさ,分かる喜びを実感できる児童を育成するためにはどのような指導の工夫をするとよいか,算数科における個別最適な授業づくりを通して明らかにする。
研究の視点
算数科において,学ぶ楽しさ,分かる喜びを実感できる児童の育成を目指し,次の視
点で授業実践に取り組む。
【視点1】学ぶ楽しさを味わわせるための数学的活動の工夫
① 学びに向かう力を高める課題設定の工夫
② 具体物等の操作を通した実感を伴う活動の工夫
③ 既習を生かした発展的問題の活用
【視点2】分かる授業につなげるための指導の工夫
① 理解を促すための資料やICTの活用の工夫
② 互いを認め,よりよい方法を見出すための学び合いの工夫
③ 家庭学習との連携
研究の内容と方法
(1)算数科についての児童の実態を把握し,指導の重点や指導の手立てを探る。
① 児童の意識調査(6月,1月実施)
② 学力調査(全国学力・学習状況調査,標準学力調査[東京書籍])の結果の分析
③ 指導者から見た児童の課題と指導の手立ての検討
(2)視点をもとに,工夫を講じた授業実践をする。
① 視点1「学ぶ楽しさを味わわせるための数学的活動の工夫」,視点2「分かる授業につなげるための指導の工夫」を
明確に位置付けた授業を実践する。
② 授業実践のサイクルとして,次のパターンで進める。
<パターン>
「事前検討会(全体での模擬授業)」→「授業者の考えた手立てを生かした学級での実践」
→「研究便りによる共通理解」→「研究授業の実施」→ 「事後検討会(全体)」
→「研究便りによる成果と課題の共有」
③ 授業実践を通して得られた成果を累積し,視点3「学びや成長を見取るための評価の活用」をしていくことで実践を積み重ね,
児童の変化を研究の成果としてまとめる。
(3)学力向上にかかわる,学びを定着させる場を設定する。
① 「5つの提言」の実践
② 学習の習熟を図るスキルタイム(業前の「かめタイム」国語・算数)
③ 児童の実態に即した個別指導と担任との情報共有(学習ファイルの活用)
④ 補充指導の実施とデジタル教材の活用
⑤ 家庭と連携し,学習の定着と学習習慣の定着を図るためのカードの活用
(しまっ子がんばりカード・家庭学習振り返りカードの活用)
⑥ 読書に親しませる場の設定(地域のボランティア団体による読み聞かせ,朝の読書タイム)